アシックスのクッションシューズの定番「ゲルニンバス 28(ASICS GEL-NIMBUS 28)」。買う前に迷うのは、サイズとワイドの選び方です。先に答えると、サイズはいつもどおりでOK。幅が気になるならメンズはエクストラワイド、レディースはワイドを。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、前作ゲルニンバス 27との違い、何km持つか、向いているペース、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
前作より約20g軽くなった、
43.5mmの厚いクッションで脚を守る定番モデル。
特におすすめなランナー
- 疲れを抜くジョグをしたい人
- ゆっくり長く走って脚を守りたい人
- 幅広でも合うクッション靴がほしい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
ASICS GEL-NIMBUS 28 基本スペック
GEL-NIMBUS 28は、FF BLAST PLUSのミッドソールのかかとにPureGELを入れた、アシックスのクッション重視のランニングシューズです。2026年1月9日に公式オンラインストアで先行発売され、1月22日から全国のスポーツ用品店などで順次発売されました。靴底のラバーを必要な場所だけにして、前作より約20g(27.0cm)軽くなっています。
| 価格 | 22,000円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約281g(メンズ27.0cm片足/公式) |
| ミッドソール | FF BLAST PLUS(約24%がサトウキビ由来)+ かかとにPureGEL |
| アッパー | エンジニアードニット(タンは一体型) |
| スタック / ドロップ | 靴底の最大の厚さ 約43.5mm(ドロップ8mm) |
| アウトソール | HYBRID ASICSGRIP(中足部:ASICSGRIP/つま先・かかと:AHARPLUS) |
前作 GEL-NIMBUS 27 からの進化
結論として、GEL-NIMBUS 28で一番変わったのは軽さとアッパーです。アシックスは、靴底のラバーを必要な場所だけに減らし、かかとやプルタブの形を見直して、前作より約20g(27.0cm)軽くしました。アッパーは前作のエンジニアードメッシュから、部位ごとに編み方を変えたエンジニアードニットに変わっています。日本の公式価格は、前作の20,900円から22,000円へと1,100円上がりました。
走った体感では、足抜けが軽くなったという声がそろっています。国内のレビューでは「柔らかさはそのままに足抜けが軽い」「ふわっと包まれる感じは27のほうが強い」という評価でした。ただし、柔らかさの変化は評価が分かれます。海外では「前作よりずっと硬く感じる」というレビューや、ラボの計測で平均より硬めという結果がある一方、国内には「ふわふわ感が増した」という声もあります。前作のふわっと沈む感じが好きだった人は、試し履きで確かめてください。
前作ゲルニンバス 27については、こちらの記事で詳しく書いています。

どのくらいのペースで使える?普段履きにもいい?
先に答えると、一番向くのはキロ5分より遅いジョグやリカバリーランです。キロ4分を切るようなスピードには向きません。普段履きやウォーキングに使っている人もいます。
| キロ5分〜5分半 | リカバリーランで使用。着地でぐらつかず、脚にやさしい(週110kmを走る国内のランナー) |
|---|---|
| キロ4分前後 | 同じランナーが閾値走のペースでも試したが、推進力は感じなかった |
| キロ4分より速い | 足元がグラつき、横ブレが出る(ランニング歴12年の国内のランナー) |
| マラソンペース | 海外のレビュアーは、マラソンペースの区間やファルトレクにも使い、軽くなった分ペースを上げやすいと書いている |
| 普段履き・通勤 | ウォーキングや通勤にもすすめる国内のレビューがある。26cmで実測250g前後と、厚底のわりに重すぎない |
ペースを上げた日の評価は人によって分かれますが、ゆっくり走る日の評価はそろっています。ゆっくり長く走る日の靴として選び、ペース走やスピード練習は別の靴に任せると失敗しにくくなります。
ゲルカヤノ 33との違いは?
同じアシックスで、価格も同じ22,000円のため、よく比べられるのがゲルカヤノ 33です。結論から言うと、クッションを優先するならゲルニンバス 28、着地のブレを支えてほしいならゲルカヤノ 33です。
ゲルニンバス 28が向く人:とにかく脚への衝撃を減らしたい/ゆっくり長く走る日の靴がほしい/厚いクッションが好き
ゲルカヤノ 33が向く人:着地で足がブレやすい/サポートのある靴で走りたい/細めの足でナローの幅を選びたい
アシックスはゲルカヤノ 33を「サポート性と快適性」を追求したモデルとしていて、体重移動を支える「FLUIDSUPPORT」という仕組みを入れています。靴底の最大の厚さは約40mmで、ゲルニンバス 28(約43.5mm)より薄めです。ゲルニンバス 28の商品説明にはこうしたサポートの仕組みは書かれておらず、厚いFF BLAST PLUSとかかとのPureGELで、クッションを優先した作りです。

各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、軽くて柔らかい「FF BLAST PLUS」で、フォームの約24%にサトウキビ由来の素材を使っています。かかとの内部には、衝撃をやわらげる「PureGEL」が入っています。靴底の最大の厚さは約43.5mmで、接地面が広く、海外のラボの計測では前足部119.0mm・かかと99.1mmと平均より幅広でした。一方で曲がりにくく、厚さで曲がらない分、つま先のカーブで前に転がる作りです。厚いのに、ゆっくりのペースではブレにくいクッションです。
アッパー
アッパーは、部位ごとに編み方や孔の大きさを変えた「エンジニアードニット」です。アシックスは前作より通気性が上がったとしています。タンはアッパーと一体になった薄いニットで、足を包み込む一方、紐を強く締めると甲に当たりやすい作りです。海外のラボの通気性の評価は平均より低めで、長く走ると蒸れるという国内の声もあります。
アウトソール
アウトソールは、2種類のラバーを使い分けた「HYBRID ASICSGRIP」です。中足部にグリップ力のある「ASICSGRIP」、負担の大きいつま先とかかとに、従来ラバーの約3倍の耐摩耗性という「AHARPLUS」を配置しています。ラバーを必要な場所だけにして軽くしたのが今作の変更点で、海外では前作よりラバーがかなり少ないという指摘もあります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、長さはいつものサイズでOKです。ニットのアッパーが伸びるので、幅が広めの足でも窮屈になりにくい作りです。それでも幅がきついときは、メンズはエクストラワイド、レディースはワイドを選べます。
いつものサイズ。幅がきつければワイドを
- 足幅(ワイズ):前足部はゆったりめで、ニットが伸びます。メンズはエクストラワイド、レディースはワイドもあります。
- 甲の高さ:タンが薄く、紐を強く締めると甲が痛くなることがあります。つま先の高さも低めです。
- 他ブランドとの比較:海外のラボの評価も「サイズどおり」。普段履いているランニングシューズと同じサイズで合ったという報告が多くあります。
- 特記事項:ニットなので0.5cm大きめをすすめる国内のランナーもいます。迷ったら、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
ワイドとエクストラワイドの選び方
ゲルニンバス 28は、幅の違うモデルが用意されています。メンズは「スタンダード」と「エクストラワイド」、レディースは「スタンダード」と「ワイド」です。アシックス公式オンラインストアでは、メンズの「ワイド」は見当たりませんでした(2026年10月時点)。
| メンズ | スタンダード/エクストラワイド。どちらも22,000円 |
|---|---|
| レディース | スタンダード/ワイド。どちらも22,000円 |
| 中敷き | エクストラワイドは、別売りの中敷きもエクストラワイド用になる |
スタンダードでも、ニットのアッパーが伸びるので「幅広の足でも窮屈ではない」という国内の声があります。スタンダードで小指の付け根やつま先が当たるときに、エクストラワイドを試すのが順番です。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、長さはいつものサイズでよいという声がほとんどです。気をつけたいのは、つま先の高さと、薄いタンです。
| 長さ | 普段どおりのサイズで、つま先に指1本ほどの余裕が残るという報告が多い。海外のラボの評価も「サイズどおり」。ニットなので0.5cm大きめをすすめる国内のランナーもいる |
|---|---|
| 足幅 | 前足部はゆったりめで、幅広〜標準の足は快適という声。一方、つま先がやや先細りで指が擦れたという海外のレビュアーもいる |
| つま先の高さ | 海外のラボの計測では平均よりかなり低い。甲が高い人や指が上に当たりやすい人は試し履きを |
| 甲・タン | タンはアッパーと一体になった薄いニット。ラボの計測でも厚さは平均の4分の1ほどで、紐を強く締めると甲が痛くなったという声がある |
| かかと | ホールドは良いという評価が多い。かかとの上がアキレス腱に当たったという海外のレビュアーもいる |
紐はきつく締めすぎないのがコツです。甲が高い人やアキレス腱が敏感な人は、店頭で履いて甲とかかとの当たりを確かめてください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、着地のやさしさと、前作より軽くなった足運びを評価する声が多い一方、蒸れやすさと、速いペースでの不安定さを気にする声も見られました。
柔らかすぎない柔らかさで、着地でぐらつかない。リカバリー用の靴を持っていない人に試してほしい
前作より軽くなったのは数字以上で、体感はもっと軽い。ニットのアッパーは柔らかく、長く走っても当たらない
10kmを超えたあたりから、脚の残り方の違いがはっきりわかる
一方で、次のような気になる声もありました。
長い時間走ると、ニットの詰まった部分に熱がこもって蒸れを感じる
キロ4分を切るペースだと、足元がグラついて横にブレる
タンがとても薄く、紐を締めると甲が痛くなった。前作より硬く感じる
寿命は何km?約420kmまでの報告と減りやすい場所
ゲルニンバス 28の耐久性は、アッパーは丈夫で、ラバーは平均並みと見られます。約420km走った海外の報告では、ラバーのすり減りとミッドソールのしわが出ていましたが、足元はまだ安定していました。
アッパーは丈夫。前足部のラバーから減る
- つま先とかかとに、従来ラバーの約3倍の耐摩耗性というAHARPLUSを配置。海外のラボの摩耗テストでも削れは平均並みだった。
- 一方、軽くするためにラバーを必要な場所だけに減らしていて、前足部から摩耗が出始めたという報告がある。
- 約420kmでもニットのアッパーに破れ・ほつれはない。ミッドソールはしわが入り、柔らかく感じるようになる。
実際に走った人の報告:約420kmでミッドソールにしわ
今見つかる距離の報告は、50kmから約420kmまでです。並べると、ニットのアッパーは傷みにくく、先に変化が出るのは前足部のラバーとミッドソールという結果です。
| 50km | 見た目の摩耗は少なく、クッションの大きな低下もない(週110kmを走る国内のランナー) |
|---|---|
| 約88km | 前足部のラバーに摩耗が出始めた。かかとのラバーも心配で、前作よりラバーがかなり少ないと指摘(海外のレビュアー) |
| 約420km | 着地と蹴り出しのラバーが約1.2mmすり減った。ミッドソールには深いしわが入り、初めより柔らかく感じる。それでも足元はぐらつかず、アッパーは破れ・ほつれなし(海外のレビュアー) |
| ラボの計測 | アウトソールの摩耗テストで削れは1.0mm。平均(1.1mm)並み |
アシックスは、ラバーを必要な場所だけに減らしても「グリップ性と耐久性は前モデルと同様」としています。ただ、海外の報告では前足部から減り始めているので、前足部で着地する人は、つま先側のラバーの減りを目安に見てください。国内のランナーは300km時点の様子を追記する予定と書いていて、新しい報告が出たらこの表に追記します。
履き分けの重要性
GEL-NIMBUS 28は、疲れを抜くジョグやゆっくり長く走る日を受け持つ、脚を守るためのシューズです。ペースを上げる日とスピード練習の日に、同じアシックスの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
RECOVERY / LONG
疲れを抜くジョグ〜LSDの日
43.5mmの厚いクッションとかかとのPureGELで、着地の衝撃を抑えます。ゆっくり長く走る日の主力です。
JOG / TEMPO
デイリージョグ〜ペース走の日
前足部に高反発素材を入れた、弾むデイリートレーナー。17,600円と手ごろで、GEL-NIMBUS 28では推進力が足りないペースを上げる日を受け持ちます。
SPEED / RACE
スピード練習〜レースの日
カーボンプレートを入れた、軽いスピード練習用のモデル。テンポ走やインターバル、10km〜ハーフのレースを任せられます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、GEL-NIMBUS 28が最も活きるのは、ペースを抑えて脚を休めながら走る練習です。国内のレビューでは、キロ5分〜5分半のリカバリーランでの評価が高く、キロ4分を切るとグラつくという声が出ています。
厚いクッションで着地の衝撃を抑え、10kmを超えても脚が残ります。
前作より約20g軽くなり、毎日のジョグでも足運びが重くなりにくい。
反発が控えめで、閾値走のペースでは推進力を感じにくいという声。
キロ4分を切ると足元がグラつきやすく、向きません。
記録を狙うレース向きではありません。完走目標のフルマラソンなら、ロング走で試してから。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
GEL-NIMBUS 28と比較したいシューズを選ぶ
Nike Vomero 18 との違い
Vomero 18は、ZoomXとReactXの2層のミッドソールを持つ、Nikeのクッションシューズです。どちらもリカバリーやゆっくりのジョグ向けで、狙う用途はほぼ同じです。Vomero 18のほうがかかとが厚く、価格は4,400円安くなります。一方、週110kmを走る国内のランナーは「ゲルニンバス 28のほうが柔らかい」と比べていて、比較カードの重さもGEL-NIMBUS 28のほうが軽めです。価格を抑えて厚いクッションがほしいならVomero 18、軽さとワイドの選びやすさを取るならGEL-NIMBUS 28です。
New Balance 1080v15 との違い
1080v15は、新しいInfinionフォームを使ったNew Balanceのデイリートレーナーです。価格は同じ22,000円ですが、1080v15のほうが20gほど軽く、厚さは少し薄めです。柔らかく沈んでから弾み返す感触で、ジョグからロング走まで幅広く使えるのが強みです。GEL-NIMBUS 28は反発が控えめなぶん、ゆっくり走る日に脚を守ることに振り切っています。1足でペースの幅を広く走りたいなら1080v15、疲れを抜く日の脚へのやさしさを取るならGEL-NIMBUS 28です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
Aいつものサイズでちょうどいいという報告がほとんどです。海外のラボの評価も「サイズどおり」でした。ただしタンが薄く、つま先の高さも低めです。甲が高い人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
Qワイドはありますか?メンズとレディースで違いますか?
Aメンズは「エクストラワイド」、レディースは「ワイド」があり、価格はどちらも22,000円です。アシックス公式オンラインストアでは、メンズの「ワイド」は見当たりませんでした(2026年10月時点)。ニットのアッパーが伸びるので、まずスタンダードを試し、幅がきついときにワイドを選ぶのがおすすめです。
Qゲルニンバス 27から買い替える価値はありますか?
A前作の重さが気になっていたなら、買い替える価値があります。今作は約20g(27.0cm)軽くなり、足抜けも軽くなりました。一方、沈み込みは前作より控えめという声もあるので、27のふわっと包まれる感じが好きな人は、試し履きしてから決めてください。
Q普段履きやウォーキングにも使えますか?
A使えます。厚いクッションで足が疲れにくく、ウォーキングや通勤にすすめる国内のレビューもあります。26cmで実測250g前後と、厚底のわりに重すぎません。
Q発売日と価格はいつ・いくらですか?
A2026年1月9日にアシックス公式オンラインストアで先行発売され、1月22日から直営店や全国のスポーツ用品店で順次発売されました。価格は22,000円(税込)で、前作の20,900円から1,100円上がっています。
まとめ
ゲルニンバス 28(ASICS GEL-NIMBUS 28)は、厚いFF BLAST PLUSとかかとのPureGELで、ゆっくり長く走る日やリカバリーランで脚を守るクッションシューズです。前作より約20g軽くなり、足抜けも軽くなりました。サイズはいつもどおりでよく、幅がきつければメンズはエクストラワイド、レディースはワイドを選べます。
一方で、反発は控えめで、キロ4分を切るような速いペースには向きません。タンが薄く紐の締めすぎで甲が痛くなることや、長く走ると蒸れやすいことにも注意してください。ペースを上げる日はノヴァブラスト 6、スピード練習やレースの日はマジックスピード 5を組み合わせると、役割がはっきりします。着地のブレを支えてほしいなら、同じ価格のゲルカヤノ 33も候補です。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
