アシックスの定番デイリートレーナー「ゲルキュムラス 28(ASICS GEL-CUMULUS 28)」。買う前に気になるのは、重さと耐久性、そしてサイズです。先に答えると、重さは27.0cmで約259gと軽め。サイズはいつもどおりでOK。アウトソールはラボでは削れやすいが、厚く作ってある。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、向いているペースやフルマラソンでの使い方、ゲルニンバス 28やノヴァブラストとの違い、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
FF BLAST MAXとPureGELで、
ジョグからフル完走まで1足でこなす定番モデル。
特におすすめなランナー
- 1足で幅広く練習したい人
- かかとから着地する人
- 初めてのフルを完走したい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
ASICS GEL-CUMULUS 28 基本スペック
GEL-CUMULUS 28は、ミッドソールにFF BLAST MAX、かかとの内部にPureGELを入れた、アシックスの定番デイリートレーナーです。2026年2月6日に公式オンラインストアで先行発売され、2月12日から全国のスポーツ用品店などで順次発売されました。アシックスは、毎日の練習に加えて、フルマラソン完走をめざすランナーのレース用にもすすめています。
| 価格 | 16,500円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約259g(メンズ27.0cm片足/公式) |
| ミッドソール | FF BLAST MAX+ かかとにPureGEL |
| アッパー | エンジニアードジャカードメッシュ(タンはニット) |
| スタック / ドロップ | 靴底の最大の厚さ 約38.5mm(ドロップ8mm) |
| アウトソール | フルイドライド(EVAとラバーを混ぜたフォーム)+かかと外側にAHAR LO |
前作 GEL-CUMULUS 27 からの進化
結論として、GEL-CUMULUS 28で一番変わったのはミッドソールの素材です。前作のFF BLAST PLUSから、アシックスで最も反発性に優れたフォーム材のひとつというFF BLAST MAXに変わりました。かかとのPureGELとドロップ8mmは前作と同じです。アッパーはより軽く通気性のよいエンジニアードジャカードメッシュになり、かかとには耐摩耗性の高いラバー「AHAR LO」が加わりました。アシックスによると、前作より約6g軽くなっています。
走った体感では、評価が分かれています。国内では「前作より足離れがよくなった」「反発があって軽快」という声が多く見られます。一方、海外では「思ったより硬く、弾みは少ない」「前作より硬めになった」という評価もあります。前作のやわらかさが好きだった人は、試し履きで確かめてください。
重さとドロップは?公式と実測
先に答えると、重さは27.0cmで約259g、ドロップは公式で8mmです。厚底のクッションシューズとしては軽めです。一方、かかとの高さは計測すると公式より高めに出ています。
| 公式の重さ | メンズ約259g(27.0cm)/レディース約223g |
|---|---|
| 実測の重さ | 25.5cmで230g・231.5g(国内の2人)。海外のラボではメンズUS9(27.0cm前後)で252g・255.7g |
| 公式のドロップ | 8mm(靴底の最大の厚さ 約38.5mm) |
| 実測のドロップ | 海外のラボ2か所で13.3mm・11.7mm。かかとが公式より高く出ている |
計測ではかかとのほうが厚いので、かかとから着地する人には衝撃を受け止めてもらいやすい作りです。前足部で着地する人には、かかとの高さが気になるという海外のラボの指摘があります。
どのくらいのペースで使える?フルマラソンは?
先に答えると、キロ5分〜6分のジョグが中心で、ペースを上げてもキロ4分台前半までという声が多く見られます。アシックスは、毎日の練習に加えて「フルマラソン完走をめざすランナーのレース用」にもすすめています。
| キロ5分〜6分 | デイリージョグで使いやすい。キロ5分くらいは問題なく走れる(月間300km前後の国内のランナー) |
|---|---|
| キロ4分〜4分半 | テンポ走やビルドアップに使ったという国内のレビューがある。日本選手権の出場経験がある国内のランナーは、上限はキロ4分付近とみている |
| キロ6分半より遅い | リカバリーにも使えるという国内の声がある一方、海外には「リカバリーには硬すぎる」という評価もある |
| フルマラソン | アシックスは完走をめざすランナーのレース用にもすすめている。国内でも「初めてのフルマラソンにも」という声がある |
一方で、26kmのロング走の最後の5kmは硬さがきつかったという海外のレビューもあります。フルマラソン本番で使うなら、30km前後のロング走で一度試してから決めてください。
ゲルニンバス 28との違いは?
同じアシックスのクッションシューズで、よく比べられるのがゲルニンバス 28です。結論から言うと、1足で幅広く走りたいならゲルキュムラス 28、ゆっくり走る日の脚へのやさしさを最優先するならゲルニンバス 28です。
| 価格 | ゲルキュムラス 28:16,500円/ゲルニンバス 28:22,000円 |
|---|---|
| 重さ(27.0cm) | 約259g/約281g |
| 靴底の最大の厚さ | 約38.5mm/約43.5mm |
| ドロップ | どちらも8mm |
| ミッドソール | FF BLAST MAX+かかとにPureGEL/FF BLAST PLUS+かかとにPureGEL |
両方を履いた国内のレビューでは、ゲルキュムラス 28は沈み込みが少なく安定していて、ジョグからテンポ走まで幅広く使える一方、ゲルニンバス 28はゆっくりのジョグやリカバリー向けと比べています。海外でも、ゲルキュムラス 28のほうが硬めで安定し、ゲルニンバス 28のほうがクッションが厚いという評価です。5,500円安く、22gほど軽いのはゲルキュムラス 28です。

着地で足がブレやすく、支えてほしい人は、サポートの仕組みを入れたゲルカヤノ 33(22,000円)も候補です。

ノヴァブラストとどっちを選ぶ?
同じFF BLAST MAXを使う前作ノヴァブラスト 5とも、よく比べられています。比べたレビューを並べると、弾む走りならノヴァブラスト、安定感とグリップならゲルキュムラス 28という分かれ方です。
ゲルキュムラス 28が向く人:着地でぐらつきたくない/かかとから着地する/雨の日も走る
ノヴァブラストが向く人:弾む感覚で楽しく走りたい/ペースを上げる日にも使いたい
国内のレビューでは、反発はノヴァブラスト 5とほぼ同じで、クッションはゲルキュムラス 28のほうが上質、濡れた路面のグリップもゲルキュムラス 28のほうが安心できるという評価でした。海外では「ゲルキュムラス 28はかなり硬く安定していて、ノヴァブラストの廉価版」という見方もあります。今買えるのは後継のノヴァブラスト 6で、価格は17,600円とゲルキュムラス 28より1,100円高くなります。

各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、アシックスで最も反発性に優れたフォーム材のひとつという「FF BLAST MAX」です。かかとの内部には、衝撃をやわらげる「PureGEL」が外から見えない形で入っています。靴底の最大の厚さは約38.5mmで、海外のラボの計測では接地面の幅が前足部120.5mm・かかと96.5mmと平均より広めでした。沈み込みすぎず、横にぐらつきにくいクッションです。
アッパー
アッパーは、前作より軽く通気性のよい「エンジニアードジャカードメッシュ」で、タンは薄いニットです。前足部にゆとりがある一方、紐を強く締めにくく、ホールドは強くないという声があります。かかとを支えるヒールカウンターは硬めで、ラボの評価でもかなり硬い部類でした。
アウトソール
アウトソールは、EVAとラバーを混ぜたフォーム「フルイドライド」を広く使い、着地から蹴り出しまでの体重移動を滑らかにします。最も減りやすいかかと外側には、耐摩耗性に優れたラバー「AHAR LO」を配置しています。接地面が平らで広いぶん安定しますが、濡れた路面のグリップは「滑りにくい」「滑りを感じる」と評価が分かれます。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、長さはいつものサイズでOKです。国内外のレビューやラボの評価も、多くは「サイズどおり」でした。ただし、つま先が短く狭いと感じた海外のレビュアーもいるので、足の指が長い人は0.5cm大きめも試してください。
いつものサイズ。指が長い人は0.5cm大きめも試す
- 足幅(ワイズ):前足部はゆとりがあるという声が多く、ラボの計測でもつま先の幅は平均より広めです。メンズは国内の通販でエクストラワイドも売られています。
- 甲の高さ:つま先の高さは平均より高め。タンは薄いニットで、紐を強く締めにくい作りです。
- 他ブランドとの比較:海外でもメンズUS9・US10.5などで「サイズどおり」という報告が多く、普段履いているランニングシューズと同じサイズで合ったという声がほとんどです。
- 特記事項:レディースはメンズと同じ靴型(ラスト)です。ヒールカウンターが硬いので、アキレス腱が敏感な人は試し履きを。
ワイド・エクストラワイド・レディースは?
アシックス公式オンラインストアで売られているのは、メンズ・レディースともスタンダードの幅だけです(2026年10月時点)。メンズの幅広モデル「GEL-CUMULUS 28 EXTRA WIDE」は、国内の通販サイトで売られています。
| メンズ | スタンダード(公式)/エクストラワイド(国内の通販で販売)。24.5〜32cm |
|---|---|
| レディース | スタンダード。メンズと同じ靴型(ラスト)を使っている |
| 価格 | スタンダードは16,500円 |
海外のラボの計測では、スタンダードでもつま先の幅は平均より広めでした。まずスタンダードを試し、小指の付け根が当たるときにエクストラワイドを探すのが順番です。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、いつものサイズでよいという声がほとんどです。ただし、つま先が短く狭いと感じた海外のレビュアーもいます。
| 長さ | 普段の25.5cmで、つま先に約1cmの余裕(国内)。25.5cmは「やや大きい」という国内の声も。海外のラボ・レビューも多くは「サイズどおり」 |
|---|---|
| つま先 | 前足部にゆとりがあるという声が多い。一方、「アシックスの多くより短く、つま先が狭い。0.5cm大きめを」という海外のレビュアーもいる |
| 甲・タン | タンは薄いニット。紐を強く締められず、ホールドは強くないという国内の声がある |
| かかと | フィットは良好という評価が多い。ヒールカウンターはかなり硬く、アキレス腱が敏感な人には合わない場合があるとラボが指摘 |
足の指が長い人や、ほかのアシックスでもつま先がきつい人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてから選んでください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、安定した着地と、軽さ・価格のバランスを評価する声が多い一方、弾み方や濡れた路面のグリップについては評価が分かれました。
密度のあるクッションで底付き感がない。反発があって軽快に走れて、16,500円と手に取りやすい
軽さとクッションを両立していて、前作より反発が上がった。ジョグのペースで使うのが一番いい
濡れた路面でも滑りにくく、ノヴァブラスト 5よりグリップに安心感がある
一方で、次のような気になる声もありました。
思ったより硬く、弾みは少ない。26kmのロング走では最後の5kmがきつかった
濡れたマンホールや白線の上で、滑りを感じることがある
タンが薄くて紐を強く締められず、ホールド力は強くない
耐久性は?約137kmまでの報告と削れやすい場所
ゲルキュムラス 28の耐久性は、アウトソールの素材は削れやすいが、厚さで補っていると見られます。約137km走った海外の報告では、溝はほぼ残っていました。数百km走った報告は、まだ見つかっていません。
削れやすい素材を、厚いソールで補う
- アウトソールの大部分は、EVAとラバーを混ぜたフォーム。海外のラボの摩耗テストでは、削れが平均の2倍以上だった。
- その代わりアウトソールの厚さは5.0mmと平均よりかなり厚く、最も減りやすいかかと外側には耐摩耗ラバーのAHAR LOを貼っている。
- 約137kmでもアッパーにほつれはなし。ミッドソールの外側には細いしわが入り始めていた。
実際に走った人の報告:約137kmで溝はほぼ残っていた
今見つかる距離の報告は、約137kmまでです。並べると、走った報告では減りは少なめ。ただしラボの摩耗テストでは削れやすいという結果です。
| 約94km | かかと外側のラバーに摩耗が出た。それでもアウトソール全体は思ったより長持ちしている(海外のレビュアー) |
|---|---|
| 約137km | 表面に軽い擦れがある程度で、溝はほぼ残っている。ミッドソールの外側に細いしわ、アッパーのほつれはなし(海外のレビュアー) |
| ラボの計測 | アウトソールの摩耗テストで削れは2.4mm。平均(1.1mm)の2倍以上。ただしアウトソールの厚さは5.0mmと平均(3.1mm)よりかなり厚い |
アウトソールの大部分は、ラバーではなくEVAとラバーを混ぜたフォームです。削れやすい素材を厚く貼って補っている作りなので、かかとを擦って着地する人は、かかと外側の減りを目安に見てください。数百km走った報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
GEL-CUMULUS 28は、毎日のジョグからペースを少し上げる日までを受け持つ、練習の中心になるシューズです。脚を休めたい日とスピード練習の日に、同じアシックスの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
RECOVERY / LSD
疲れを抜くジョグ〜LSDの日
靴底の最大の厚さ約43.5mmの、アシックスのクッション重視モデル。GEL-CUMULUS 28より厚く、脚が疲れている日やゆっくり長く走る日を受け持ちます。
SPEED / RACE
スピード練習〜レースの日
カーボンプレートを入れた、軽いスピード練習用のモデル。GEL-CUMULUS 28では追いつかないテンポ走やインターバル、記録を狙うレースを任せられます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、GEL-CUMULUS 28が最も活きるのは、キロ5分〜6分の毎日のジョグです。テンポ走まで使ったという国内の声もありますが、上限はキロ4分付近という見方が多く見られます。
使えるという声がある一方、硬めでリカバリーには向かないという海外の評価も。
沈み込みが少なく安定していて、毎日の距離を積みやすい。
キロ4分〜4分半のテンポ走に使った国内の声あり。それより速いペースには向かないという見方。
弾みが控えめで、速い切り替えには向きません。
フルマラソン完走が目標なら選択肢。記録を狙うならレース用の靴を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
GEL-CUMULUS 28と比較したいシューズを選ぶ
Nike Pegasus 42 との違い
Pegasus 42は、ReactXのミッドソールにフルレングスのAir Zoomを入れた、Nikeの定番デイリートレーナーです。どちらも1足で幅広く使う靴ですが、比較カードの重さ(27cm)はGEL-CUMULUS 28のほうが20gあまり軽く、価格も1,100円安くなります。海外の比較でも、GEL-CUMULUS 28は軽くてクッションが多く、Pegasus 42は硬めで地面の感覚がつかみやすく、反応がよいとされています。ペースを上げたときのキレを取るならPegasus 42、軽さとクッションの安定感を取るならGEL-CUMULUS 28です。
New Balance Fresh Foam X 880 v15 との違い
Fresh Foam X 880 v15は、厚いFresh Foam Xとロッカー形状で足運びを滑らかにした、New Balanceのデイリートレーナーです。価格はほぼ同じですが、880 v15のほうが厚く、ドロップは6mmと低めで、比較カードの重さ(27cm)はGEL-CUMULUS 28のほうが20gあまり軽くなります。GEL-CUMULUS 28は計測するとかかとが高めで、かかとから着地する人の衝撃を受け止めやすい作りです。厚いクッションと転がるような足運びを取るなら880 v15、軽さとかかと着地の安定感を取るならGEL-CUMULUS 28です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
Aいつものサイズでちょうどいいという報告がほとんどです。海外のラボの評価も「サイズどおり」でした。ただし、つま先が短く狭いと感じた海外のレビュアーもいます。足の指が長い人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
Qワイドやエクストラワイドはありますか?
Aアシックス公式オンラインストアで売られているのは、メンズ・レディースともスタンダードの幅だけです(2026年10月時点)。メンズの「GEL-CUMULUS 28 EXTRA WIDE」は国内の通販サイトで売られています。スタンダードでも前足部にゆとりがあるという声が多いので、まずはスタンダードを試してください。
Qゲルキュムラス 27から買い替える価値はありますか?
Aアシックスによると、今作はミッドソールがFF BLAST MAXになり、前作より約6g軽く、かかとに耐摩耗ラバーが加わりました。国内では足離れがよくなったという声が多い一方、海外では前作より硬めという評価もあります。27のやわらかさが気に入っている人は、試し履きしてから決めてください。
Q雨の日に滑りませんか?
A評価が分かれています。濡れた路面でも滑りにくいという国内の声がある一方、濡れたマンホールや白線の上で滑りを感じたという国内の声や、濡れた木道で滑ったという海外の報告もあります。接地面が平らで広い作りなので、雨の日はマンホールや白線の上で慎重に走ってください。
Q発売日と価格はいつ・いくらですか?
A2026年2月6日にアシックス公式オンラインストアで先行発売され、2月12日から全国のスポーツ用品店などで順次発売されました。価格は16,500円(税込)です。
まとめ
ゲルキュムラス 28(ASICS GEL-CUMULUS 28)は、FF BLAST MAXとかかとのPureGELで、毎日のジョグを安定して走れるアシックスの定番デイリートレーナーです。27.0cmで約259gと軽めで、価格は16,500円。サイズはいつもどおりでよく、フルマラソン完走をめざすレースにも使えます。
一方で、弾み方は控えめという声があり、キロ4分を切るようなスピード練習には向きません。アウトソールはラボでは削れやすく、濡れた路面のグリップも評価が分かれるので、かかと外側の減りと雨の日の足元には注意してください。脚を休めたい日はゲルニンバス 28、スピード練習やレースの日はマジックスピード 5を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
