ミズノの定番デイリートレーナー「ウエーブライダー30(MIZUNO WAVE RIDER 30)」。30代目でソールが厚くなり、シリーズで初めてかかとからつま先までウエーブプレートが入りました。買う前に迷うのはサイズと足幅です。先に答えると、長さはいつものサイズでOK。幅広・甲高の人は、同じ価格のSW(スーパーワイド)を。国内外の実際に履いた人の報告をもとにその根拠を示し、重さ・ドロップ・発売日、前作29との違い、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
全長のウエーブプレートと厚いソールで、
ブレずに毎日の距離を積む定番デイリートレーナー。
特におすすめなランナー
- 毎日のジョグで脚を守りたい人
- 厚底でもグラつきたくない人
- サブ4〜完走でフルマラソンを走る人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
MIZUNO WAVE RIDER 30 基本スペック
WAVE RIDER 30は、2層のミッドソールの間にかかとからつま先まで続くウエーブプレートを挟んだ、ミズノの定番デイリートレーナーです。定番カラーは2026年8月21日に発売されました。前作よりソールを前足部で約6mm、かかとで約4mm厚くし、接地面も中足部で約14mm広げて、厚くなったぶんのグラつきを抑えています。
| 価格 | 18,700円(税込)※30周年限定カラーなどは19,800円 |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約265g(メンズ27.0cm片方/公式) |
| ミッドソール | 2層構造(上層:超臨界発泡のMIZUNO ENERZY NXT/下層:MIZUNO ENERZY NXT)+ フルレングスのウエーブプレート |
| アッパー | 合成繊維のメッシュ(2E相当/SWは4E相当) |
| スタック / ドロップ | ヒール42.5mm / フォア34.5mm(ドロップ8mm) |
| アウトソール | X10(耐摩耗ラバー) |
前作 WAVE RIDER 29 からの進化
結論として、WAVE RIDER 30で一番変わったのはソールの厚さとプレートです。前作29(ヒール38.5mm・ドロップ10mm)から、ヒール42.5mm・ドロップ8mmになり、ウエーブプレートがシリーズで初めてかかとからつま先まで通りました。ミズノの発表では、クッション性が約17%、反発性が約19%向上しています。重さは前作と同じ約265g(27.0cm)です。
走った体感としては、前作の硬めで真面目な乗り心地から、厚く柔らかいのにブレない走りに変わったという声が多く見られます。前作と比べて「別物」と書く国内のレビューが目立ちます。一方、海外のラボは前作より安定性がわずかに落ちたと計測しており(それでもデイリートレーナーでは最も安定した部類)、足裏で地面を感じたい人には厚すぎるという声もあります。
重さ・ドロップ・発売日は?数字で確認
先に答えると、重さは約265g(27.0cm片方)、ドロップは8mmです。ソールは前作より最大6mm厚くなりましたが、重さは前作29と同じ約265gに収まっています。
| 公式 | メンズ約265g(27.0cm片方)/ウィメンズ約230g(24.5cm片方)。SWも約265g |
|---|---|
| 25.5cm | 実測243.5g(国内のレビュアー) |
| 26.0cm | 実測256g(国内のレビュアー) |
| 27.5cm | 実測274g(国内のレビュアー) |
ドロップ(かかととつま先の高さの差)は、前作の10mmから8mmに下がりました。かかとが42.5mm、前足部が34.5mmで、前足部のほうが多く(6mm)厚くなったためです。前作よりつま先側のクッションが増えたのが、数字から読める変化です。
発売日は、30周年限定カラーが2026年6月16日(ミズノ公式オンライン・直営店)、定番カラーが8月21日です。9月18日には、同じソールでアッパーのデザインを変えた「ウエーブライダー30.1」「30.2」(19,800円・約285g)も出ています。走るのが目的なら、20gほど軽い通常モデルが向いています。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは2層構造です。上層に超臨界発泡の「MIZUNO ENERZY NXT」、下層に通常の「MIZUNO ENERZY NXT」を使い、2層の間に、シリーズで初めてかかとからつま先まで通したウエーブプレートを挟んでいます。前作より前足部で約6mm、かかとで約4mm厚くなり、ミズノの発表ではクッション性が約17%、反発性が約19%向上しました。プレートは着地から蹴り出しまでの重心移動をなめらかにし、厚いソールの横ブレを抑える役目です。
アッパー
アッパーは合成繊維のメッシュで、かかとと履き口に厚めのパッドが入っています。かかとが抜けにくくホールド感は強めという評価が多い一方、タンの中が空洞のようで支えが弱い、かかとのプルタブが横向きで低くつかみにくい、という声もあります。幅は2E相当に加え、甲回りが12mm大きいSW(4E相当)を選べます。
アウトソール
アウトソールには、ミズノの耐摩耗ラバー「X10」を使っています。前作より接地面を中足部で約14mm、かかとで約4mm広げ、厚くなったソールでも安定するようにしました。グリップについては「路面をしっかりつかむ」という声と「濡れたタイルでは滑りやすい」という声に分かれています。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、長さはいつものサイズでOKです。足幅は「前作よりタイト」という声と「ゆとりがある」という声に分かれるので、幅広・甲高の人は、同じ価格・同じ重さのSW(スーパーワイド)も試してから選んでください。
いつものサイズ。幅広・甲高ならSWを
- 足幅(ワイズ):普通の幅は2E相当、SWは4E相当。普通の幅は「前作よりタイト」という国内の声があります。
- 甲の高さ:標準的。厚めの履き口のパッドで包まれるので、ホールド感は強めです。
- 他ブランドとの比較:ASICSなどと同じサイズでおおむね合います。幅はASICSより少し細く感じたという声もあります。
- 特記事項:かかとのプルタブが横向きで低い位置にあり、履くときに指をかけにくいという声が複数あります。
実際に履いた人のサイズの報告
長さは「いつものサイズでちょうどいい」という報告がそろっています。評価が分かれるのは足幅です。前作よりタイトになったという声と、ゆとりが出たという声の両方があります。
| 長さ | いつものサイズでちょうど。25.5cmでつま先に約1cmの余裕という報告も。海外のラボの計測でも「標準どおり」 |
|---|---|
| 足幅 | 「前作より明らかにタイト」「ASICSなどより少し細い」という国内の声と、「前作よりゆとりがある」という海外の声に分かれる。ラボの計測では、つま先周りの幅は平均並み |
| かかと | 厚めのパッドで包まれ、抜けにくいという評価が多い |
| 履き口 | かかとのプルタブが横向きで低い位置にあり、指をかけにくいという声が複数 |
幅がタイトだと書いたのは、前作29と履き比べた国内のサブ3ランナーです。前作29で幅がぎりぎりだった人は、スーパーワイドか0.5cm大きいサイズも試してください。
SW(スーパーワイド)は普通の幅と何が違う?
ウエーブライダー30には、普通の幅(2E相当)のほかに「SW」(スーパーワイド・4E相当)があります。ミズノの商品ページによると、SWは甲回りの寸法が通常のラストより12mm大きく作られています。
| 足幅 | 普通の幅:2E相当/SW:4E相当 |
|---|---|
| 甲回り | SWは通常のラストより12mmアップ |
| サイズ | SWは25.0〜29.0cm |
| 価格・重さ | どちらも18,700円(税込)、約265g(27.0cm片方) |
価格も重さも同じなので、幅広・甲高を自覚している人は、最初からSWを選んで問題ありません。普通の幅で小指や甲が当たる場合、サイズを上げると長さが余るので、先にSWを試すのがおすすめです。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、厚くなっても崩れない安定感と、長い距離でも落ちにくいクッションを評価する声が多い一方、反発の穏やかさと、濡れた路面のグリップを気にする声も見られました。
30km走の後半でもクッション感が落ちにくい。キロ5〜6分のジョグが一番気持ちいい
42.5mmの厚さでも安定感は抜群。アウトソールのラバーが路面をしっかりつかむ
クッション・反発・安定のすべてが高いレベルで働く。前作の真面目だが地味な印象から別物になった
一方で、次のような気になる声もありました。
反発の数値は、2026年の新作としては物足りない
濡れた路面やタイルの上では滑りやすい
かかとのプルタブが横向きで低い位置にあり、つかみにくい
寿命は何km?耐久性の目安
ウエーブライダー30の耐久性は、ミッドソールはへたりにくい一方、アウトソールはやや減りやすいと見られます。ただし定番カラーの発売から1か月あまりで、数百km走った報告はまだ多くありません。
クッションは長持ち。アウトソールの減りは要チェック
- アウトソールはミズノの耐摩耗ラバーX10。ただし海外のラボの摩耗テストでは、削れが平均より多かった。
- 全長のウエーブプレートが着地の力を広く受け止め、ミッドソールの一部だけが潰れるのを防ぐ。
- 200km以上走ったランナーも、30km走の後半までクッション感が落ちにくいと報告している。
実際に走った人の報告:200km超でクッションは健在
ウエーブライダー30の定番カラーは2026年8月発売で、数百km走り込んだ報告はまだ少なめです。今ある報告を並べると、ミッドソールがへたったという報告は見当たりません。一方で、アウトソールは平均より少し減りやすいという計測があります。
| 約80km | 坂道・インターバルを含めて走った海外のレビュアーは、フルマラソンの練習期間を通して使えると評価 |
|---|---|
| 200km超 | 自腹で走り込んだサブ3ランナーは、30km走の後半でもクッション感が落ちにくいと報告 |
| アウトソール | 海外のラボの摩耗テストで削れは1.6mm。平均(1.1mm)より多く、ラボは耐久性を気になる点に挙げている |
アウトソールの減り方は、走り方で大きく変わります。かかとの外側など、減りやすい場所を月に1回見ておくと、替え時を判断しやすくなります。数百km走った報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
WAVE RIDER 30は、毎日のジョグからロング走までを受け持つ、練習の土台になるシューズです。速いペースの日と、脚を休めたい日に、同じミズノの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
SPEED / RACE
ポイント練習〜レース本番の日
約245g(27.0cm)と20gほど軽い、レース・スピード練習用のモデル。反発が穏やかなWAVE RIDER 30では物足りない速いペースの日を任せられます。
RECOVERY / LSD
疲労抜き〜ゆっくり長く走る日
ミズノが「ジョグ/リカバリー」に分類する、柔らかさを重視したモデル。約290g(27.0cm)と重めですが、脚を休めたい日にゆっくり走るのに向いています。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、WAVE RIDER 30が最も活きるのは、毎日のジョグとロング走です。国内のサブ3ランナーは、キロ5〜6分が最も快適で、キロ4分を切ると反応が鈍く感じると書いています。
厚いソールと広い接地面で、疲れた脚でもフォームが崩れにくい。
ブレの少なさとクッションで、毎日の距離を積むのに最も向いています。
プレートのおかげで重心移動はなめらか。ただし反発は穏やかで、推進力は控えめです。
キロ4分を切るような速い動きでは、沈み込みと重さで反応が鈍く感じます。
サブ4〜完走狙いのフルマラソンなら、後半まで脚を守る選択肢になります。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
WAVE RIDER 30と比較したいシューズを選ぶ
Nike Pegasus 42 との違い
Pegasus 42は、フルレングスのAir Zoomユニットで弾む感覚を出した、ドロップ10mmの万能デイリートレーナーです。価格はPegasus 42のほうが1,100円安い一方、WAVE RIDER 30はかかとのソールが5mmほど厚いのに、重さは公式値で16gほど軽くなります。海外のレビューでは、Pegasus 42のほうがいろいろなペースに合わせやすく、WAVE RIDER 30は硬めで安定寄りとされています。弾む感覚で幅広いペースを走りたいならPegasus 42、厚いソールでブレずに距離を積みたいならWAVE RIDER 30です。
New Balance Fresh Foam X 880 v15 との違い
Fresh Foam X 880 v15は、プレートを使わず、1層の厚いフォームとロッカー形状で足を運ぶデイリートレーナーです。ドロップは6mmと低めで、価格はWAVE RIDER 30より1,760円安くなります。WAVE RIDER 30は全長のウエーブプレートが横ブレを抑え、着地から蹴り出しまでを導いてくれるのが違いです。プレートのない素直な柔らかさを求めるなら880 v15、厚底でもブレない安定感を優先するならWAVE RIDER 30です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
A長さは、いつものサイズでちょうどいいという報告がそろっています。足幅は「前作よりタイト」という声もあるので、幅広・甲高の人や、前作29で幅がぎりぎりだった人は、SW(スーパーワイド)も試してください。
QSW(スーパーワイド)と普通の幅はどう違いますか?
A普通の幅は2E相当、SWは4E相当で、SWは甲回りの寸法が通常のラストより12mm大きく作られています。価格(18,700円)と重さ(約265g/27.0cm)は同じです。SWのサイズは25.0〜29.0cmです。
Q発売日と価格はいつ・いくらですか?
A定番カラーは2026年8月21日発売で18,700円(税込)です。30周年限定カラー(6月16日発売)とアムステルダムモデルは19,800円、GORE-TEXモデルは20,900円です。前作29(17,600円)から1,100円上がりました。
Qウエーブライダー29から買い替えるべきですか?
A厚いクッションで脚を守りたいなら、買い替える価値があります。ソールは最大6mm厚くなり、プレートも全長に広がりました。一方で、29の硬めでダイレクトな接地感が好きだった人には、厚く柔らかすぎると感じる可能性があります。店頭で履き比べてから決めてください。
Q同じミズノのネオビスタ3とはどう違いますか?
A重さはどちらも約265g(27.0cm)ですが、ネオビスタ3は44.5mmの厚底にナイロンプレートを入れた、ロング走向けのシューズで24,200円です。ウエーブライダー30は5,500円安く、毎日のジョグを中心に使う定番モデルです。毎日の1足ならウエーブライダー30、ロング走やペース走の日を楽にしたいならネオビスタ3が向いています。
まとめ
ウエーブライダー30(MIZUNO WAVE RIDER 30)は、前作より最大6mm厚くなったソールと、シリーズ初の全長ウエーブプレートで、厚底でもブレずに毎日の距離を積める定番デイリートレーナーです。長さはいつものサイズでよく、幅広・甲高の人は同じ価格のSW(4E相当)を選べます。重さは前作と同じ約265g(27.0cm)、ドロップは8mmです。
一方で、反発は穏やかで、速いインターバルやタイムを狙うレースには向きません。アウトソールは平均より少し減りやすいという計測もあるので、減り方をときどき確認してください。スピードの日はウエーブリベリオンフラッシュ3、疲労抜きの日はウエーブスカイ9を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
