ミズノの薄底ロードレーシングシューズ「ウェーブエンペラージャパン4(公式表記:ウエーブエンペラー ジャパン 4)」。調べる人が気にするのは、厚さと、トラックで使えるかどうかです。先に答えると、厚さ(mm)はミズノの商品ページに載っておらず、対応表ではトラックは×、ロードレースは〇です。サイズは長さがいつもどおりという報告が多く、幅や甲は試し履きが安心です。実際に履いた人の報告をもとに、耐久性、短距離での使い方、アディゼロ ジャパン 9・ターサー RP 3との違いまでまとめます。
Review
路面の感覚をつかみやすい、
片足約180gの日本製薄底ロードレーシング。
特におすすめなランナー
- 地面の感覚を磨きたい人
- 5km〜ハーフ・駅伝のロード
- 薄底を2足目以降で探す人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
MIZUNO WAVE EMPEROR JAPAN 4 基本スペック
WAVE EMPEROR JAPAN 4は、かかとにMIZUNO WAVEを内蔵した、薄いソールで路面を直接感じる日本製のロードレーシングシューズです。2019年秋冬に初登場し、カラーを足しながら続いているモデルで、ミズノ公式ページには2026年春夏のカラーが載っています。ミズノの対応表では、トラックは×、ロードレースとクロスカントリーは〇です。
| 価格 | 22,000円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約180g(メンズ27.0cm片方/公式) |
| ミッドソール | U4ic+ap+(クッション性と反発性に富む素材)+ かかとのMIZUNO WAVE(波形のプレート) |
| アッパー | 合成繊維・人工皮革(ダイナモーションフィット、アナトミカルラスト) |
| スタック / ドロップ | ミズノの商品ページに記載なし(販売店の掲載値:ヒール約24.0mm/前足部約16.5mm、ドロップ7.5mm) |
| アウトソール | X10(耐久性)とG3ソール(グリップ)。使う位置は公式に記載なし(月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナーと別の紹介記事は、かかとX10/前足部G3と書いています) |
厚さは何mm?トラックで使える?短距離には?
ソールの厚さ(mm)は、ミズノの商品ページには載っていません。ただし、ミズノの「世界陸連/ミズノシューズ対応リスト」では、ウエーブエンペラー ジャパン 4はトラック×・ロードレース〇・クロスカントリー〇です。
| ミズノの対応表 | トラック(靴底20mm以下)は×、ロードレース(40mm以下)は〇、クロスカントリー(40mm以下)は〇 |
|---|---|
| ルールの日付 | 2024年11月1日以降、トラック種目は靴底20mm以下、ロード種目は40mm以下(日本陸連)。トラック種目に800m以上を含むという書き方は月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナーのものです |
| 販売店の掲載値 | 販売店の説明は「ヒール約24.0mm/前足部約16.5mm、ドロップ7.5mm」と載せていますが、メーカーの値ではありません |
| ウエーブエンペラー ジャパン 4の重さ | 約180g(27.0cm片方/公式) |
2024年11月1日からトラック種目の靴底は20mm以下と決まり、ミズノの対応表もウェーブエンペラージャパン4を「トラック×」としています。トラックのレースには使えません。一部の販売店の商品説明にはトラックでの使用を示す文言がありますが、公式の対応表とは食い違っているので、ここでは公式の表に従います。
短距離・中距離の選手なら、レースではなく練習やアップ用の1足という使い方になります。通販サイトのレビューには「アップシューズにちょうどよい」という声があり、ある紹介記事(書き手が履いたかは不明)も短距離向けのシューズとして紹介しています。トラックのレースで履く靴は、同じミズノのデュエルソニック 4・デュエルフラッシュ 2が、対応表でトラック〇です。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールには、軽さとクッション性に優れた「U4ic」と、クッション性と反発性に富んだ「ap+」を使っています。かかとには、波形のプレートでクッション性と安定性を両立するミズノの基幹機能「MIZUNO WAVE」を内蔵しています。ソールは薄く、実際に履いた人は硬めで路面の感覚が直接伝わると書いています。このランナーは「カーボン系プレートのような強い跳ね返りはありません」と書いています。一方、シューズ店員は「反発もあります」と書いており、反発に頼りすぎず走る靴です。
アッパー
アッパーは合成繊維と人工皮革で、足との一体感を高める「ダイナモーションフィット」を採用しています。ラストは、より強い一歩目を出せるよう一から設計し直したアナトミカルラストで、日本製です。履き口から甲まわりはぴったりと感じるという報告があり、幅が広い人や甲が高い人は店頭で確かめてください。
アウトソール
アウトソールには、グリップ力の高い軽量のG3ソールと、耐久性に優れたミズノの素材「X10」を使っています。使う位置は公式に書かれておらず、別の紹介記事は前足部のグリップ、かかとの耐久性を挙げています。かかとの減りを、替えどきの目安にしてください。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、長さはいつものサイズが基本です。公式の足幅は2E(ノーマル)相当で、ワイドはありません。幅や甲が気になる人と、つま先に余裕がほしい人は、0.5cm上も試してから選んでください。
いつものサイズが基本。幅広・甲高は試し履きを
- 足幅(ワイズ):公式は2E(ノーマル)相当のみで、ワイドはありません。シューズ店員は、幅が広い人や甲が高い人は窮屈かもしれないと書いています。
- 甲の高さ:履き口から甲まわりはぴったりと感じるという報告があります。甲が高い人は店頭で確かめてください。
- つま先の余裕:月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナーはスニーカー27.5cmの人で、このシューズは28.0cmを選びました。走る姿勢でつま先の余裕を確認するよう勧めています。
- 販売店の説明:販売店の説明は「ゆったりめの作り」と書いており、初めて履く人は大きく感じるかもしれないとしています。
実際に履いた人のサイズの報告
公式は2E(ノーマル)相当で、ワイドはありません。長さはいつものサイズという報告が多い一方、幅は「タイト」と「ゆったり」で声が分かれます。
| シューズ店員 | 「足長はいつも通りで大丈夫ですが、幅が広かったり甲が高い方は窮屈に感じるかもしれません」。履き口から甲まわりはぴったりで、他のレーシングシューズに比べフィット感が高いと書いています |
|---|---|
| 月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナー | 普段のスニーカーは27.5cmだが、このシューズでは28.0cmを選んだ。つま先の余裕は「立った状態」ではなく「走る姿勢」で確認するよう勧めています |
| 通販サイトのレビュー(40代男性) | 普段26.5cmで26.5cm。サイズは「ちょうどよい」 |
| 通販サイトのレビュー(10代男性の家族) | 普段27.5cmで27.5cm。サイズは「ちょうどよい」 |
| レビュー投稿者 | 「日本人にあった足形に特化しているだけあって、ジャストサイズで履けると思います」 |
| 販売店の商品説明 | 「ゆったりめの作りとなりますので初めて足を通す方は大きく感じるかもしれません」 |
長さはいつものサイズが基本です。幅や甲が気になる人と、つま先に余裕がほしい人は、0.5cm上も試してください。幅について「窮屈」と書いているのはシューズ店員、「ゆったり」と書いているのは販売店の説明で、それぞれ1か所ずつなので、店頭で履いて確かめるのが確実です。
実際に履いたランナーの声
実際に履いた人の声を見ると、路面の感覚が伝わることと軽さを評価する声が目立つ一方、クッションが少ないこと、価格、幅・甲の合う合わないを気にする声が見られました。
路面の情報がよく伝わってくる。軽さそのものが武器で、足の回転を上げたい場面で素直に効く
薄底のためクッション性はあまりないが、その分接地感が強い。ピッチを回してペースを上げる走り方の人と相性がよさそう
3時間走など長い距離を走っても、足の締め付けが気にならない
一方で、次のような気になる声もありました。
クッションの多いシューズに慣れていると、最初は明確に硬く感じる。着地の衝撃を自分で受け止める分、ふくらはぎや足底、アキレス腱への負担は厚底より増える
レーシングシューズとしてはわりと高めの価格で、他社の薄底と比べても割と高い印象です。
幅が広かったり甲が高かったりする人は、窮屈に感じるかもしれない
耐久性は?1100km走った報告と、かかとの注意
ウェーブエンペラージャパン4の耐久性は、何km持つかの報告が1本しか見つからず、はっきりした目安は出せません。1100km走ったという報告がある一方、かかとのクッションは潰れやすいという紹介サイトの指摘(履いたかは不明)と、耐久性が高いという店員の評価に分かれます。
1100km走った報告が1本。紹介サイトの指摘と店員の評価は割れている
- アウトソールは、公式がX10を耐久性に優れた素材、G3をグリップ力の高い軽量ソールと説明。使う位置は公式に記載がなく、このランナーと別の紹介記事はかかとの耐久性・前足部のグリップと書いています。
- 月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナーは、このモデルで合計1100kmほど走り、フルマラソンやウルトラマラソン100kmで使ったと書いています。
- ある紹介記事は、かかとのクッションが軟らかく耐久性には難ありと書いています(筆者が履いたかは不明)。シューズ店員は耐久性が高いと書いており、評価は割れています。
耐久性の報告:1100kmの1本と、評価が分かれる点
何km持つかの報告は、見つかった範囲ではこのランナーの1本だけです。このため、ここでは平均より長持ちするとも、すぐ傷むとも言い切れません。
| 月250〜300km・薄底で5,000km以上走るランナー | 「このモデルで合計1100kmほど走り、フルマラソンやウルトラマラソン100kmで使用しました。」摩耗の様子についての記述はありません |
|---|---|
| 紹介記事の指摘(書き手がこの靴を履いたかは不明) | 「ただし、かかとのクッションも軟らかいのでハードに使うとすぐに潰れてしまうので耐久性には難あり。」 |
| シューズ店員 | アウトソールにX10を使い、耐久性が高いと書いています。反対の評価です |
| アウトソール | ミズノ公式はX10を「耐久性に優れた」素材、G3を「グリップ力が高い軽量」のソールと説明していますが、使う位置は書いていません。このランナーと別の紹介記事はかかとの素材に耐久性、前足部のアウトソールにグリップと書いています(シューズ店員はX10を全体的に使うと書いています) |
耐久性の評価は、履いたとは限らない紹介サイトの指摘と、店員の評価とで割れています。かかとが削れてきたら、替えどきの目安にしてください。
履き分けの重要性
WAVE EMPEROR JAPAN 4は、スピード練習やロードのレースに使う、薄底の1足です。クッションが少ないので、ジョグやロング走の日は、同じミズノの現行のクッション系と分けると脚への負担を抑えられます。
SPEED / ROAD RACE
スピード練習・ロードのレースの日
約180gの薄底で、路面の感覚をつかみながらリズムよく走れます。トラックのレースには使えません。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、WAVE EMPEROR JAPAN 4が活きるのは、ロードでのスピード練習と、5km〜ハーフ・駅伝のレースです。クッションに頼らず、軽さと路面の感覚でリズムよく走る使い方に合います。
クッション性を最優先して楽に長く走りたい人には向きません。
クッションが少なく、ふくらはぎや足底への負担は厚底より増えます。
ピッチを回してペースを上げる走り方と相性がよいという声があります。
約180gの軽さと接地感で、足の回転を上げやすい。トラックのレースは使えません。
5km〜ハーフや駅伝に。薄底の経験がなく本命レースでいきなり履くのはおすすめしません。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
WAVE EMPEROR JAPAN 4と比較したいシューズを選ぶ
adidas Adizero Japan 9 との違い
アディゼロ ジャパン 9は、全面にLIGHTSTRIKE PROを使い、ナイロンのドッグボーン形シャンクを組み合わせた薄底です。価格は17,600円とWAVE EMPEROR JAPAN 4より4,400円安く、重さは約3g軽い数字です(国内レビューの値。基準は27.0cm)。WAVE EMPEROR JAPAN 4は反発に頼らず、軽さと路面の感覚で走る靴で、薄底で5,000km以上走るランナーは「カーボン系プレートのような強い跳ね返りはありません」と書いています。反発素材の助けがほしいならアディゼロ ジャパン 9、素の接地感で走りたいならWAVE EMPEROR JAPAN 4です。
ASICS TARTHER RP 3 との違い
ターサー RP 3は、ミズノのWAVE EMPEROR JAPAN 4と並んで日本の薄底レーシングとして比べられる1足です。価格は16,500円と5,500円安く、靴底の厚さは約31.5mmとする値と、27mmと自分で測ったレビューがあり、数字によって差があります。ワイドの展開もあります(当サイトのターサー RP 3の記事より。比較表の重さはサイズが違うため、数字の差は参考程度に)。どちらもトラックのレースには使えません。幅広の足型でワイドが必要ならターサー RP 3、かかとのウエーブと日本製の作りで選ぶならWAVE EMPEROR JAPAN 4です。
比べているターサー RP 3と、履き分けに出てくる2足の詳しいレビューはこちらです。



よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
A長さはいつものサイズという報告が多いです。公式の足幅は2E(ノーマル)相当で、ワイドはありません。幅が広い人や甲が高い人は窮屈に感じるかもしれないという声があり、販売店は「ゆったりめ」と書いています。幅や甲が気になる人は、0.5cm上も履き比べてください。
Qトラックのレースで履けますか?
A履けません。ミズノの対応表で、トラックは×、ロードレースとクロスカントリーは〇です。2024年11月1日から、トラック種目の靴底は20mm以下と決まっています(日本陸連。薄底で5,000km以上走るランナーは800m以上も対象と書いています)。トラックで履くなら、同じミズノのデュエルソニック 4・デュエルフラッシュ 2が対応表でトラック〇です。
Q厚底に慣れていても履けますか?
A履けますが、最初は硬く感じるという声が多いです。着地の衝撃を自分で受け止めるので、ふくらはぎや足底、アキレス腱への負担は厚底より増えます。薄底を履いたことがない人は、いきなり本命レースで使わず、短い距離の練習から慣らしてください。
Q発売日と価格はいつ・いくらですか?
A2019年秋冬に初登場し、カラーを足しながら続いているモデルです。ミズノ公式ページには2026年春夏のカラーが載っていて、価格は22,000円(税込)、サイズは22.5〜28.5cmです。
Qアディゼロ ジャパン 9やターサー RP 3とどう選べばいいですか?
A反発素材の助けがほしいならアディゼロ ジャパン 9、素の接地感で走りたいならウェーブエンペラージャパン4です。ターサー RP 3は、当サイトの記事ではワイドの展開があります。ターサー RP 3とウェーブエンペラージャパン4は、トラックのレースには使えません。アディゼロ ジャパン 9は、adidas公式では「ロードランニング」の用途です。
まとめ
ウェーブエンペラージャパン4(MIZUNO WAVE EMPEROR JAPAN 4)は、かかとのウエーブと薄いソールで、路面の感覚をつかみながら走る、片足約180gの日本製ロードレーシングシューズです。厚さ(mm)はミズノの商品ページに載っておらず、トラックのレースには使えません。サイズは長さがいつもどおりという報告が多く、5km〜ハーフや駅伝のロードで使えます。
一方で、クッションが少なく、耐久性の評価も紹介サイトと店員で割れています。幅が広い人や甲が高い人は試し履きを。ジョグの日はウエーブライダー30、ロング走の日はネオビスタ3を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
