【比較】ASICS S4+ YOGIRIレビュー|Zoom Fly 6他と何が違う?

出典: アシックス公式サイト

ASICSのカーボンレーシング「S4+ YOGIRI」は、FF TURBO PLUSとFLYTEFOAMを組み合わせた3層構造のミッドソールにより、サブ4〜サブ3.5クラスのランナーが安心して長い距離を踏める耐久性とクッション性を両立させたモデルです。前作「S4」からの進化点を含めて徹底レビューします。

Review

安定した推進力と、
レースを走り切れる耐久性を両立。

特におすすめなランナー

  • サブ4〜サブ3.5を目指す人
  • フルマラソンで長く使える1足が欲しい人
  • 初めてカーボンシューズに挑戦する人
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.0

安定感と耐久性を兼ね備えたバランス型

サブ4〜サブ3.5クラスのランナーが、フルマラソンを安心して走り切るための安定感と耐久性を兼ね備えた、頼れるカーボンレーシングシューズです。

クッション性4.0

3層構造による厚みと柔らかさを両立したクッション

反発・推進力3.5

尖った反発というよりは滑らかに前に進む推進力

安定・サポート4.0

エンジニアードメッシュのホールドで安定した走りをサポート

耐久・寿命4.5

推定600〜800kmと、カーボンシューズの中でも高耐久

もくじ

asics s4+yogiri 基本スペック

s4+yogiriの最大の特徴は、FF TURBO PLUS・FLYTEFOAM・カーボンプレートの3層サンドイッチ構造により、反発性と耐久性を高い次元で両立している点です。

asics s4+yogiri
asics s4+yogiri(画像:asics公式サイトより)
価格22,000円(税込)
重量(メンズ)約240g(メンズ27cm目安。実測では222〜230g程度という報告もある)
ミッドソール3層構造(上層FF TURBO PLUS+下層FLYTEFOAM+カーボンプレート) FF TURBO PLUS
アッパーエンジニアードメッシュ
スタック / ドロップヒール約39.5mm / フォア約33.5mm(ドロップ約6.0mm)
アウトソールASICSGRIP

前作 S4 からの進化

ミッドソール上層部を「FF TURBO」から「FF TURBO PLUS」へアップデートしたことによる反発力の強化と、アッパーをモーションラップアッパーからエンジニアードメッシュへ刷新したことによるフィット感の向上が、前作S4からの大きな進化ポイントです。

走った体感としては、前作のパリッとした硬めのアッパーが和らぎ、足全体を優しく包み込むような快適なフィット感へ変化したのがまず分かりやすい違いです。踏み込んだ際にはFF TURBO PLUSがもたらすより力強い反発と転がりを感じられ、重量240gという数値を維持しながらも走行性能が着実に底上げされています。

各パーツの構造

ミッドソール

s4+yogiri ミッドソール
s4+yogiri のミッドソール(画像:asics公式サイトより)

上層に反発性に優れた「FF TURBO PLUS」、下層に安定したクッション性を持つ「FLYTEFOAM」、そしてその間にカーボンプレートを挟み込んだ3層サンドイッチ構造を採用。この構成により、着地時の柔らかな衝撃吸収と、蹴り出し時の力強い反発を両立させています。単層構造のシューズと比べてヘタりにくく、長期間にわたって性能を維持しやすい点も大きな特徴です。

アッパー

s4+yogiri アッパー
s4+yogiri のアッパー(画像:asics公式サイトより)

通気性と適度なホールド性を両立した「エンジニアードメッシュ」を採用。部位ごとに編み方を変えることで、足の甲や側面のフィット感を高めながら、走行中の熱のこもりを抑えます。初めてカーボンシューズを履くランナーでも違和感なく足を収められる作りになっています。

アウトソール

s4+yogiri アウトソール
s4+yogiri のアウトソール(画像:asics公式サイトより)

耐摩耗性とグリップ力に優れた「ASICSGRIP」をアウトソールに採用。接地面積を広めに確保することで、反発性の高いミッドソールをしっかりと路面に伝えつつ、レース終盤の疲労時でも安定した接地を支えます。

RUNTOKU / 安定反発

asics s4+yogiri
asics

s4+yogiri

安定反発
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

エンジニアードメッシュアッパーは適度な伸縮性とホールド性を両立しており、いつものASICSシューズと同じ感覚で選びやすいという声が多く見られます。

いつものASICSと同サイズでOK

  • 足幅(ワイズ):STANDARD(標準)仕様で、幅広の足でも比較的合わせやすい設計です。
  • 甲の高さ:標準的で、エンジニアードメッシュが足の形状に沿ってフィットします。
  • 実測重量:カタログ値約240gに対し、実測では222〜230g程度という報告があり、個体差はあるものの表記より軽く感じるケースが多いようです。
  • 特記事項:3層ミッドソールによる厚みがあるため、足首周りの安定感を重視するならハーフサイズ下も検討の余地がありますが、基本的には普段のサイズで問題ありません。

実際に履いたランナーの声

3層構造がもたらす安定したクッション性と反発のバランスが高く評価されており、初めてのカーボンシューズとしての扱いやすさを挙げる声も目立ちます。

ジョグペースからレースペースまで幅広く対応でき、1足で色々な練習に使える

#ジョグペース

フォアフットで着地したときの弾みが気持ちよく、自然とペースが上がる

#フォアフット着地

初めてのカーボンシューズだったが、安定感があって不安なく走れた

#サブ4狙い

一方で、次のような気になる声もありました。

他の尖ったレーシングシューズと比べると、反発の鋭さはやや控えめに感じる

#サブ3〜3.15狙い

重量はカタログ値より軽く感じるが、それでも軽量モデルに比べるとずっしりしている

#高頻度使用

厚みのあるミッドソールのため、細かいピッチ走法にはやや不向きに感じた

#変化走

どのくらい走れる?耐久性の目安

3層構造のミッドソールとカーボンプレートの組み合わせにより、カーボンレーシングシューズとしては非常に高い耐久性を誇ります。

推定600〜800km。レーシングシューズの中でもトップクラスの耐久性

早くヘタる平均的長く使える
  • 上層のFF TURBO PLUSと下層のFLYTEFOAMを組み合わせた3層構造により、反発性を保ちながらもヘタりにくい設計になっている。
  • 推定寿命は600〜800kmとされ、月間150km前後のペースでも4〜5ヶ月程度はレースペースの反発を維持したまま使い続けられる計算になる。
  • エンジニアードメッシュアッパーも耐摩耗性に優れており、ロング走やレースでの反復使用にも安心して投入できる。

履き分けの重要性

S4+ YOGIRIは反発力と耐久性のバランスに優れているため、レースだけでなく質の高い練習にも幅広く投入できます。用途に応じて日々のジョグ用や、より尖ったスピード練習用のモデルと組み合わせるとさらに効果的です。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

SPEED / RACING

レース本番やペース走

ASICS S4+ YOGIRI

3層構造による安定した反発力と、推定600〜800kmの高耐久性により、サブ4〜サブ3.5クラスのフルマラソンを安心して走り切れます。

JOG / RECOVERY

日々のジョグやリカバリー走

ASICS NOVABLAST 6

柔らかく弾むクッションで足への負担を抑えられ、レーシングシューズを履まない日の脚のリカバリーに最適です。

SPEED / INTERVAL

スピード練習やインターバル走

ASICS MAGIC SPEED 5

S4+ YOGIRIよりも軽量でダイレクトな反発を持ち、高速域でのピッチ練習やタイムトライアルの感覚づくりに向いています。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

S4+ YOGIRIは安定感と反発力のバランスが良いため、ロング走からレース本番まで幅広いシーンで頼れる1足です。

リカバリー・LSD

反発力が強く、脚を休める目的にはややオーバースペックです。

デイリージョグ

安定感があるため使えなくはないですが、耐久性を活かすならレース寄りの用途がおすすめです。

ペース走・テンポ走

3層構造の安定した反発力が、一定ペースを刻む練習との相性の良さを発揮します。

スピード・インターバル

十分な反発力はありますが、より軽量なモデルの方が高速域では扱いやすく感じられます。

レース本番

高い耐久性と安定した反発力により、サブ4〜サブ3.5クラスのフルマラソンで真価を発揮します。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

s4+yogiriと比較したいシューズを選ぶ

Nike Zoom Fly 6 との違い

Zoom Fly 6は重量247g、ヒール42mm、ドロップ8mmとS4+ YOGIRIよりもやや重く、スタックハイトも高めに設計されたモデルです。ZoomXフォームによる柔らかく厚みのあるクッションが特徴で、価格も18,700円とS4+ YOGIRIよりさらに手が届きやすい設定です。一方S4+ YOGIRIは3層構造による安定感と推定600〜800kmという高耐久性が強みです。価格を抑えつつ柔らかい厚底の乗り心地を求めるならZoom Fly 6、安定感と耐久性を重視するならS4+ YOGIRIを選ぶべきです。

HOKA Mach X 3 との違い

Mach X 3は重量265gとS4+ YOGIRIよりも重く、ヒール44mm・ドロップ5mmという厚底ロードロップ設計で、PEBAXプレートによるダイレクトで強い反発が特徴です。価格も25,300円とS4+ YOGIRIよりやや高めです。一方S4+ YOGIRIは3層構造によるバランスの良い柔らかさと、推定600〜800kmという優れた耐久性で長く使い続けられます。より強くダイレクトな反発を求めるならMach X 3、耐久性とバランスの良さを重視するならS4+ YOGIRIを選ぶべきです。

よくある質問

QS4(無印)との違いは何ですか?

AS4+ YOGIRIはS4からの正当進化モデルで、ミッドソールの構成を見直すことで反発性と耐久性をさらに高めています。「YOGIRI(夜霧)」という愛称が示す通り、デザイン面でも独自のカラーリングが特徴となっています。

Q初めてのカーボンシューズとして選んでも大丈夫ですか?

A安定感のある設計のため、カーボンシューズ初心者にもおすすめです。極端に尖った反発特性ではなく、自然な推進力をサポートしてくれるため、違和感なく移行しやすいモデルといえます。

Qサブ4よりも遅いペースでも使えますか?

A使用自体は可能ですが、本来の反発性能を引き出すにはある程度のペースが必要です。ゆっくりめのペースがメインの場合は、より柔らかいクッション系のシューズの方が快適に走れる可能性があります。

Q何キロくらいで買い替えるべきですか?

A推定寿命は600〜800kmとされています。月間150km程度のペースで使用した場合、4〜5ヶ月程度が目安になりますが、反発性の劣化を感じ始めたタイミングで買い替えを検討するとよいでしょう。

Qフルマラソン以外の距離にも使えますか?

Aハーフマラソンや10kmレースでも十分に活躍しますが、3層構造による厚みがあるため、より短い距離やスピード特化のレースでは軽量なモデルの方が扱いやすく感じる場合があります。

まとめ

ASICSの「S4+ YOGIRI」は、サブ4〜サブ3.5クラスのランナーがフルマラソンを安心して走り切るための1足として非常に優れたバランスを持っています。3層構造のミッドソールがもたらす安定した反発力と、推定600〜800kmという高い耐久性により、初めてのカーボンシューズとしても、長く使い込む相棒としても頼りになります。

一方で、より尖った反発力やダイレクトな接地感を求めるランナーには、やや物足りなさを感じる可能性もあります。よりスピードに特化したい場面では「MAGIC SPEED 5」を、日々のジョグやリカバリーには「NOVABLAST 6」を併用することで、1足では担いきれない練習の幅をカバーできます。

RUNTOKU / 安定反発

asics s4+yogiri
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この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
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