【比較】ASICS METASPEED SKY TOKYOレビュー|Adizero Adios Pro 4他と何が違う?

出典: アシックス公式サイト

ASICSのフラッグシップレーシングシューズが、さらなる進化を遂げて「METASPEED SKY TOKYO」として登場しました。新素材の採用によって驚異的な軽量化とエネルギーリターンの向上を果たし、ランナーのパフォーマンスを極限まで引き出します。本記事では、国内外の最新レビューや実走データを交え、このシューズの真価を徹底レビューします。

Review

更なる軽量化とクッション性を備え、
反発でストライドを伸ばす勝負靴。

特におすすめなランナー

  • 自己ベスト更新を狙うシリアス層
  • ストライド走法でスピードを出す人
  • レース終盤まで脚を残したい人
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.5

軽さと反発が異次元の最高峰レーサー

自己ベスト更新を本気で狙うストライド型ランナーのための、軽さと反発を極めた勝負靴。日常使いには向かず、ここぞという一戦に温存すべき一足です。

クッション性4.5

FF LEAPの採用で沈み込む柔らかさが飛躍的に向上

反発・推進力5.0

フラットなカーボンと新素材で強烈な前への推進力

安定・サポート3.5

柔らかさゆえヒール部の安定性はややシビア

耐久・寿命3.5

約300kmでカーボンのへたりを感じやすい

もくじ

asics metaspeedskytokyo 基本スペック

metaspeedskytokyoの最大の変更点は、新ミッドソール素材「FF LEAP」の搭載による劇的な軽量化と、クッション性・反発力の圧倒的な向上です。前作から価格を据え置きながらも、よりストライドを伸ばしやすく、スピードに乗りやすい構造へと進化しています。

asics metaspeedskytokyo
asics metaspeedskytokyo(画像:asics公式サイトより)
価格29,700円(税込)
重量(メンズ)約170g(メンズ27.0cm目安/公式)
ミッドソールFF TURBO PLUS + FF LEAP
アッパーMOTION WRAP 3.0
スタック / ドロップヒール39.5mm / フォア34.5mm(ドロップ5.0mm)
アウトソールASICSGRIP

前作 METASPEED SKY PARIS からの進化

結論として、METASPEED SKY TOKYOで一番変わったのは新素材FF LEAPによる軽量化と反発力です。前作からわずか1年あまりのアップデートで約15gの軽量化を果たし、エネルギーリターンは約18.8%向上しました。

走った体感として最も変わったのは、踏み込んだ際のクッションの柔らかさと、そこから弾き返される強烈な推進力です。圧倒的な軽さにより、レース後半で疲労が溜まっても脚が回りやすく、ストライドを自然に維持できる感覚が明確に強まっています。

各パーツの構造

ミッドソール

metaspeedskytokyo ミッドソール
metaspeedskytokyo のミッドソール(画像:asics公式サイトより)

ストライド型ランナーの特性を最大限に活かすため、上層にやや硬めの「FF TURBO PLUS」、下層に非常に柔らかく軽量な新素材「FF LEAP」を配置。その間に、前足部からかかとまでフルレングスのカーボンプレートがフラット(平ら)な形状で挟み込まれています。ランナーが踏み込んだ際に下層の厚いFF LEAPが大きく沈み込んでエネルギーを蓄え、フラットなカーボンプレートと上層のFF TURBO PLUSがブレを抑えながら強烈な反発としてエネルギーを前方へ解放します。

アッパー

metaspeedskytokyo アッパー
metaspeedskytokyo のアッパー(画像:asics公式サイトより)

極限の軽量化と通気性を追求した「MOTION WRAP 3.0」を採用。前作の2.0と比較して網目がさらに細かくなり、靴下が透けて見えるほどの薄さでありながら、強靭なホールド力を備えています。特に中足部からかかとにかけてのフィット感が向上しており、前足部には指先の圧迫を逃がす適度なゆとりを持たせつつ、スピード走行時の横ブレを防ぐように緻密に編み込まれています。

アウトソール

metaspeedskytokyo アウトソール
metaspeedskytokyo のアウトソール(画像:asics公式サイトより)

さまざまな路面状況で強力なトラクションを発揮する「ASICSGRIP」を採用。軽量化のために必要最小限の面積に絞り込まれていますが、接地面積が広い前足部を中心に配置されており、濡れた路面や急なコーナーリングでもパワーロスを防ぎます。

RUNTOKU / 推進力重視

asics metaspeedskytokyo
asics

metaspeedskytokyo

推進力重視
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

先に結論を言うと、いつものASICSと同じサイズで問題ないという声が大半です(レース用でタイトに履くなら0.5cmダウンも検討)。アッパー素材の変更と前足部の形状最適化により、前作よりもややゆとりのある作りになっています。

いつものASICSと同じサイズでOK

  • 足幅(ワイズ):レギュラー(2E相当)ですが、フォアフット着地時の安定性を高めるために前足部がやや広く設計されています。
  • 甲の高さ:標準的です。シューレースの調整幅が広く、甲高のランナーでも問題なくフィットします。
  • 他ブランドとの比較:海外ブランドのレーシングシューズと比較すると、つま先周りに自然な広がりがあり、日本人の足に合いやすい形状です。
  • 特記事項:素材が柔らかく伸びるため、遊びを無くして足と一体化させたい方は0.5cmダウンが好評です。アーチの絞り込みが強いため、扁平足気味の方は試着での確認をおすすめします。

実際に履いたランナーの声

海外の著名レビューサイトや国内のランナーの声を横断すると、圧倒的な軽さと反発力によるタイム短縮効果に称賛が集まる一方、極限まで削ぎ落とされた構造ゆえのピーキーさを指摘する声も見られました。

持った瞬間に驚くほど軽く、レース終盤でも脚の回転が自然に続いて失速を防げた

#サブ3〜3.15狙い

前作から軽量化されただけでなく、踏み込んだ時のモチモチとした反発が別次元に進化している

#前作からの乗り換え

アッパーの通気性が抜群に良く、真夏のフルマラソンで給水時に濡れてもすぐに乾いて不快感がなかった

#ロング走中心#夏場

一方で、次のような気になる声もありました。

アーチ(土踏まず)部分のせり上がりが高く、アーチが低い足型だと走行中に突き上げられて痛みが出た

#扁平足

軽量化と柔らかいフォームの影響でヒール部分のプラットフォームが狭く、かかと着地になると足首がかなり不安定になる

#かかと着地

アウトソールの先端と踵の摩耗が非常に早く、150km程度の走行でソールの一部が削れてしまった

#高頻度使用

どのくらい走れる?耐久性の目安

レーシングシューズとして極限のパフォーマンスを追求しているため、耐久性はトレードオフとなっています。

300〜400kmが目安。勝負所に温存したいタイプ

早くヘタる平均的長く使える
  • アウトソールの先端や踵は、実走レビューの多くで100〜150km程度から摩耗が目立ち始めると報告されている。
  • 新素材「FF LEAP」は非常に柔らかいため、走行距離が300kmを超えたあたりからカーボンの反発力の低下(へたり)を感じ始めるという声がある。
  • 日々のジョグやロング走で使い減らすのではなく、重要なポイント練習やレース本番に特化して温存する使い方が推奨される設計。

履き分けの重要性

METASPEED SKY TOKYOは反発力が高く脚への負担や消耗も激しいため、用途を絞った運用が必須です。日々の練習を支えるシューズとして、同ブランドの現行モデルをローテーションに加えることをおすすめします。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

RACE / SPEED

レース本番〜スピード練習の日

ASICS METASPEED SKY TOKYO

圧倒的な軽さとエネルギーリターンを活かし、設定ペースを守るインターバルや、自己ベスト更新を狙うレース当日に投入します。

RECOVERY / JOG

疲労抜き〜デイリージョグの日

ASICS GEL-NIMBUS 28

極厚で雲のようなクッション性が着地の衝撃を最大限に吸収し、激しいスピード練習で疲労した脚を優しく保護しながらジョグを行えます。

TEMPO / LONG

ペース走〜ロング走の日

ASICS NOVABLAST 6

レーシングシューズに近いトランポリンのような反発性を持ちながら、十分な耐久性と安定感を備えており、距離を踏む日々の走り込みに最適です。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

結論から言うと、METASPEED SKY TOKYOが最も輝くのはスピード・インターバルとレース本番です。要求されるペースが上がるほど、その真価を発揮します。

リカバリー・LSD

クッションが柔らかくヒールが不安定なため、ゆっくり長く走る用途には不向きです。

デイリージョグ

推進力が強すぎてジョグのペースを維持しにくく、シューズの寿命を無駄に消耗してしまいます。

ペース走・テンポ走

スピードに乗りやすく、一定のハイペース(閾値付近など)を刻むトレーニングに適しています。

スピード・インターバル

170gの軽量性とカーボンの強烈な反発が最大限に活き、設定タイムを楽にクリアできます。

レース本番

ハーフからフルマラソンまで、自身のストライドを伸ばして限界を突破する究極の勝負靴です。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

metaspeedskytokyoと比較したいシューズを選ぶ

adidas Adizero Adios Pro 4 との違い

Adizero Adios Pro 4は、METASPEED SKY TOKYOと比較すると重量は30gほど重いものの、中足部の接地面積が広く、フルマラソン後半でフォームが崩れ、かかと着地になった際の安定感に優れています。Continentalラバーによるアウトソールのグリップ力と耐久性も非常に高く、長寿命です。極限の軽さと自力で踏み込む反発を求めるならMETASPEED SKY TOKYO、後半の安定感と転がるようなアシストを求めるならAdios Pro 4です。

Nike Alphafly 3 との違い

Alphafly 3は、前足部に配置されたAir Zoomユニットによる唯一無二の「トランポリンのようなバウンド感」が特徴です。METASPEED SKY TOKYOが「ランナー自身の踏み込みの強さ」に比例してストライドを伸ばしていくのに対し、Alphafly 3はシューズの構造自体が強制的に脚を前へ押し出し、大きなバウンドを生み出します。重量面ではMETASPEED SKY TOKYOが圧倒的に軽いですが、Air Zoomユニットによる脚(特にふくらはぎ)へのダメージ軽減効果はAlphafly 3に分があります。自身のフォームの延長線上で自然にストライドを伸ばしたいならMETASPEED SKY TOKYO、シューズの強力な反発ギミックに身を任せたいならAlphafly 3です。

よくある質問

Q同日発売の「METASPEED EDGE TOKYO」との違いは何ですか?

ASKYはカーボンがフラット形状で、前足部の反発を活かして「歩幅(ストライド)」を伸ばすランナー向けです。一方、EDGEはスプーン形状のカーボンで前への転がりを促し、足の回転(ピッチ)を上げやすい設計です。

Qサブ4レベルの市民ランナーでもフルマラソンで履きこなせますか?

A履くこと自体は可能ですが、高い反発をもらうには一定以上のスピードとフォアフット着地の技術が必要です。筋力がないと後半に脚が売り切れる可能性があるため、サブ3.5以上のランナーに特におすすめです。

Q雨の日のレースでも滑らずに走れますか?

Aアウトソールに採用されている「ASICSGRIP」は非常に優秀で、濡れた路面や白線、マンホールの上でもしっかりとグリップします。雨天時のレースでも安心してトップスピードを出せる設計です。

Q扁平足なのですが、長距離を走ると痛みは出ませんか?

AMETASPEED SKY TOKYOはアーチ(土踏まず)部分のせり上がりがやや強めに設計されています。そのため、扁平足やアーチが低い方は、走行中にカーボンやミッドソールが土踏まずに突き上げて痛みを感じるケースがあるため注意が必要です。

Qフルマラソンで使う場合、レース後半の脚へのダメージはどうですか?

A新素材「FF LEAP」のおかげで前作よりクッション性と衝撃吸収性が向上しており、脚へのダメージは軽減されています。ただし、ヒールの安定性がやや低いため、疲労でかかと着地になるとブレを感じやすくなります。

まとめ

ASICS「METASPEED SKY TOKYO」は、前作から約15gもの軽量化を果たし、新ミッドソール素材「FF LEAP」の搭載で反発力とクッション性を別次元へと引き上げた究極のレーシングシューズです。ストライド走法のランナーが、自身のポテンシャルを最大限に発揮し、歩幅を劇的に伸ばして自己ベスト更新を狙うための心強い武器となるでしょう。

一方で、極限まで軽量化を追求した代償として、アウトソールの摩耗や300km前後でのカーボンのへたりといった耐久面には割り切りが必要です。また、アーチの突き上げやヒールの不安定さなど、履く人を選ぶピーキーな側面も持ち合わせています。日々の練習にはGEL-NIMBUS 28やNOVABLAST 6を併用して、ここぞという勝負の日に投入することをおすすめします。

RUNTOKU / 推進力重視

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推進力重視
この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
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