【比較】 EVO SL WOVENレビュー|Superblast 3や他シューズと何が違う?

出典: アディダス公式サイト

Adizero EVO SL WOVENは、アディダスのレース用スーパーシューズ「ADIZERO ADIOS PRO EVO 1」の技術を受け継いだ、アディゼロシリーズ最軽量クラスのトレーニングシューズです。無印EVO SLの弱点だったアッパーのフィット感を、新開発のウーブン素材で一新した最新モデルとして登場しました。実際に履いたランナーの生の声と国内外のデータをもとに、徹底レビューします。

Review

甘かったフィットを一新し、
弾む反発はそのままの万能練習靴。

特におすすめなランナー

  • テンポ走を速く走りたい
  • サブ3.5〜サブ4を狙う
  • 1足で幅広く練習したい
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.5

フィット改善で完成度が一段上がった

カーボンなしでも弾む反発とウーブンアッパーの一体感を両立した、テンポ走〜ロング走の質を上げたい中級以上のランナー向けの一足。

クッション性4.0

中厚のライトストライクプロが優しく受け止める

反発・推進力4.5

ノンカーボンでも弾む張りのある反発

安定・サポート3.5

かかとが細くソフト系より不安定

耐久・寿命4.0

コンチネンタルラバーで摩耗に強い

もくじ

adidas Adizero EVO SL WOVEN 基本スペック

Adizero EVO SL WOVENの最大の変更点は、アッパー素材のみです。adidas Japan公式およびRunners Pulse(2025年11月26日)が「価格19,800円(税込)/重量224g」と明記しています。ミッドソール・アウトソール・ソール形状は無印EVO SLと共通で、走りの核となる反発性能はそのまま、フィット感と安定感を底上げしたマイナーチェンジです。

adidas Adizero EVO SL WOVEN
adidas Adizero EVO SL WOVEN(画像:adidas公式サイトより)
価格19,800円(税込)
重量(メンズ)約224g(メンズ27.0cm目安/公式)
ミッドソールLIGHTSTRIKE PRO + ナイロン製ドッグボーン
アッパー新開発ウーブンアッパー
スタック / ドロップヒール38.5mm / フォア32mm(ドロップ6.5mm)
アウトソールコンチネンタルラバー(前足部)+クリアラバー(かかと)

前作 Adizero EVO SL からの進化

一番変わったのはアッパーです。エンジニアードメッシュから新開発ウーブンへ刷新され、無印最大の弱点だった「走行中の緩さ」が解消されました。ミッドソールとアウトソールは共通のままなので、走りの核となる反発性能はそのまま引き継がれています。

ミッドソールとアウトソールが同一のため、反発・クッションの走行感そのものはほぼ変わりません。違いはフィットに出ます。足が面で包まれる一体感が増し、着地のエネルギーが逃げにくくなったことで、テンポアップ時のレスポンスが向上したと感じるランナーが多いです。無印の「メッシュ特有の緩さで足がずれる」感覚が抑制され、ガセットタンによりベロのズレも解消されています。

各パーツの構造

ミッドソール

Adizero EVO SL WOVEN ミッドソール
Adizero EVO SL WOVEN のミッドソール(画像:adidas公式サイトより)

フルレングスの「LIGHTSTRIKE PRO」(アディオス プロ系と同系統の低密度高反発フォーム)を採用。前足部・かかとで素材の切り替えはなく、単一フォーム構成です。中足部にはナイロン製の「ドッグボーン」形状のシャンクを配置し、カーボンプレートなしでも適度な剛性とスムーズな体重移動を生み出します。前足部には鋭いロッカー(反り上がり)があり、蹴り出しを補助します。

アッパー

Adizero EVO SL WOVEN アッパー
Adizero EVO SL WOVEN のアッパー(画像:adidas公式サイトより)

新開発のウーブン素材を採用。伸縮性のあるベース素材に、中足部〜前足部の必要箇所へ補強を施し、足のブレを抑えています。シュータンはガセットタン化され、ベロのズレも解消。ヒール部はクッションを薄くしつつTPU素材で補強し、かかとのホールドを強化しています。無印のメッシュより通気性はやや落ちますが、フィットと一体感で上回ります。

アウトソール

Adizero EVO SL WOVEN アウトソール
Adizero EVO SL WOVEN のアウトソール(画像:adidas公式サイトより)

前足部に高グリップのコンチネンタルラバー、かかとに軽量のクリアラバーを配置。露出フォーム部分もあり、接地感はソフトです。前足部・かかとともに接地幅はやや狭く、スピード寄りの設計になっています。

RUNTOKU / 推進力重視

adidas Adizero EVO SL WOVEN
adidas

Adizero EVO SL WOVEN

推進力重視
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

基本はいつものサイズでOKですが、前作より前足部の空間(天井)が低くなっており、フィット感がタイト寄りに変わっています。試着推奨です。

普段のadidasランニングシューズと同じサイズが基準

  • 足幅(ワイズ):標準(D相当。国内では2E表記の展開もあり)。細身〜標準足に好適です。
  • 甲の高さ:ウーブン化でつま先の天井がやや低くなり、無駄な空間が減っています。
  • 他ブランドとの比較:他メーカーで27.5cmを履くランナーが、EVO SL系では27.0cmで合ったという報告が複数あります。
  • 特記事項:前作からの乗り換えは同サイズでよいという声が主流ですが、個人差が大きいため試着をおすすめします。

実際に履いたランナーの声

フィット感の向上と反発性能を評価する声が国内外で圧倒的多数です。一方、標準シューレースの品質、安定性、通気性の低下を指摘する声もあります。

アッパーが改良され非常にフィット感が増した。初代を履いているが明らかに違う。ライトストライクプロも少し硬めで反発をより感じる。

#前作からの乗り換え

フィット感良し・クッション良し・推進力良し。レースシューズ候補に挙げたい。

#レース候補

40km超のロング走(平均4分09秒/km)で使用。反発が強く安定感も高い。ピッチ型・距離を踏むランナーに刺さる。

#サブ3.5狙い#ピッチ型

一方で、次のような気になる声もありました。

アッパーは改善されたが、標準のシューレースが相変わらず低品質。扱いにくく、濡れると水を非常に早く吸ってしまう。

#専門レビュアー

30km以降は脚力勝負になる。本番より練習向きという印象。

#サブ3.5狙い#ピッチ型

かかとが細く、ソフトな厚底に比べ安定性は控えめ。ニュートラル向けで、オーバープロネーションのランナーには不向き。

#オーバープロネーション

どのくらい走れる?耐久性の目安

WOVEN版そのものの長距離データは現時点でまだ限定的です。ただし、共通のミッドソール・アウトソールを持つ無印EVO SLの実績から、高めの耐久性が見込めます。

無印譲りの高い耐久性が見込めるタイプ

早くヘタる平均的長く使える
  • アウトソール前足部のコンチネンタルラバーは、タイヤメーカー由来の技術で摩耗に強い構造になっている。
  • ミッドソールのライトストライクプロは、超軽量なスーパーフォームとしては圧縮に強く、ヘタりにくい素材である。
  • 新素材のウーブンアッパーはまだ長期データが少なく、耐久性については未検証な部分が残る。

履き分けの重要性

Adizero EVO SL WOVENは、テンポ走〜ロング走の「質を上げる練習」に最適な一足です。ゆっくりジョグ専用やレース本番は別のシューズで補うのが理想です。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

SPEED / LONG

テンポ走・ロング走の日

adidas Adizero EVO SL WOVEN

反発と軽さを両立し、質の高い練習をこなせる中核の1足です。

JOG / RECOVERY

ゆるジョグ・回復走の日

adidas Adizero SL 2

柔らかく耐久性も高いので、脚を守りながら距離を稼げます。

RACE

レース本番

adidas Adizero Adios Pro 4

カーボンとエナジーロッドで、自己ベストを狙える1足です。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

結論から言うと、最も輝くのはテンポ走・ペース走です。反発を生かした「速い練習」で真価を発揮します。

リカバリー・LSD

クッションはあるがスピード設計で、回復走にはやや張りが強く感じられます。

デイリージョグ

こなせますが、性能をやや持て余しがちです。

ペース走・テンポ走

ロッカーと反発が最も噛み合う、本領を発揮する場面です。

スピード・インターバル

軽量で反発が速く、キレのある動きに対応します。

レース本番

サブ3.5前後の練習兼レースには十分ですが、トップのカーボン靴には一歩譲ります。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

Adizero EVO SL WOVENと比較したいシューズを選ぶ

ASICS Superblast 3 との違い

Superblast 3は、価格26,400円・重量239g・スタック46.5mm/38.5mmと、Adizero EVO SL WOVEN(19,800円・224g・38.5mm/32mm)より6,600円高く、はるかに厚いスタックで超ロング走の保護性能と、マシュマロのような柔らかい弾みに勝ります。Adizero EVO SL WOVENは低スタックで接地が近く、張りのある直接的な反発で軽快さとスピードのキレに勝ります。長距離の脚残りと快適さを重視するならSuperblast 3、テンポ走のレスポンスと価格を重視するならAdizero EVO SL WOVENです。

ASICS Novablast 6 との違い

Novablast 6は、価格17,600円・重量253g・スタック41.5mm/33.5mmのデイリートレーナーです。Adizero EVO SL WOVENより2,200円安く、約29g重くクッション寄りです。Adizero EVO SL WOVENはレーシング由来のフォームで、より速い練習に振れます。日々のジョグ〜ロングの快適さを重視するならNovablast 6、練習の質とスピードを求めるならAdizero EVO SL WOVENです。

よくある質問

Qカーボンプレートは入っていますか?

A入っていません。中足部にナイロン製の「ドッグボーン」シャンクがあるだけで、反発はフルレングスのライトストライクプロが生みます。そのぶんカーボン靴より扱いやすく、ゆっくり走っても板のように硬く感じにくい設計です。

Q無印EVO SLを持っています。買い替える価値はありますか?

A走りの核(反発・クッション)は同一のため、性能目的だけなら必須ではありません。ただし無印のフィットの緩さが気になっていた人には、ウーブン化とガセットタンによる一体感の向上が明確な買い替え理由になります。

Q初マラソンのレースで使えますか?

Aサブ3.5前後を狙う練習兼用としては十分に使えます。ただしトップのカーボンレーシングには推進力で一歩譲るため、記録を最優先するなら専用のレース用シューズが有利です。

Q雨の日でも滑りにくいですか?

A前足部に高グリップのコンチネンタルラバーを採用しており、濡れた路面でのグリップは信頼できます。ただしアウトソールは薄めで露出フォーム部があり、接地感はソフトです。標準シューレースは濡れると水を吸いやすい点も留意してください。

Q幅広の足でも大丈夫ですか?

Aやや細身〜標準向けの設計で、前足部の接地幅も狭めです。幅広の方は無印よりタイトに感じる可能性があり、試着をおすすめします。

まとめ

Adizero EVO SL WOVENは、テンポ走やペース走で「練習の質を上げたい」中級以上のランナーにとって、有力な選択肢です。カーボンなしでも弾む張りのある反発を、軽量かつ扱いやすいパッケージで味わえるのが最大の魅力。無印で不満だったフィット感がウーブンアッパーで解消され、完成度が一段上がりました。

一方で、ゆっくりのジョグ主体の人や、幅広・オーバープロネーション傾向の人、超ロング走で最大級のクッションを求める人には向きません。回復走にはAdizero SL 2、超ロングの保護重視ならASICS Superblast 3、柔らかいデイリー重視ならASICS Novablast 6が代替候補になります。

RUNTOKU / 推進力重視

adidas Adizero EVO SL WOVEN
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Adizero EVO SL WOVEN

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この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
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