アディダスのマラソン用レーシングシューズ「アディオス プロ 5(adidas Adizero Adios Pro 5)」。先に答えると、日本での発売日は未定、アメリカでの値段は275ドル(約44,000円)、重さは27cmで約177gです。前作のPro 4より約12%軽く、前足部が厚くなりました。国内で走った報告はまだ見当たらないため、海外のレビューとラボの計測をもとに、サイズ感、Pro 4との違い、アルファフライ 4などライバルとの比べ方までまとめます。
Review
縁を囲むカーボンと177gの軽さで、
長い距離をなめらかに進むフルマラソンの勝負靴。
特におすすめなランナー
- フルマラソンで自己ベストを狙う人
- 少しでも軽いレース用シューズが欲しい人
- 前足部〜足の中ほどで着地する人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
adidas Adizero Adios Pro 5 基本スペック
Adizero Adios Pro 5は、2層のLIGHTSTRIKE PROフォームに、靴の縁を囲むカーボン構造「ENERGYRIM」を組み合わせたマラソン用のレーシングシューズです。ENERGYRIMは、2時間切りを支えたADIZERO ADIOS PRO EVO 3で初めて使われた構造です。日本での発売は未定で、価格はアメリカの公式価格です。
| 価格 | 275ドル(約44,000円)※日本未発売 |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約177g(メンズ27.0cm片足/公式) |
| ミッドソール | LIGHTSTRIKE PRO(2層)+ ENERGYRIM(縁を囲むカーボン) |
| アッパー | LIGHTLOCK 2.0(軽いストレッチ素材) |
| スタック / ドロップ | ヒール39mm / フォア35mm(ドロップ4mm) |
| アウトソール | LIGHTTRAXION + Continentalラバー |
前作 Adizero Adios Pro 4 からの進化
結論として、Adizero Adios Pro 5で一番変わったのはカーボンの形と軽さです。前作の5本指のロッド(ENERGYRODS 2.0)をやめ、靴の縁を囲むENERGYRIMに変えたことで、足裏の真下にフォームを多く入れられるようになりました。アディダスの発表では、前作より約12%軽い約177g(27cm)、エネルギーリターンは約9%向上。前足部は2mm厚い35mmになり、ドロップは6mmから4mmに下がっています。
走った体感としては、前作より柔らかく、長い距離でなめらかに進むという声が多く見られます。一方で、ロッカーの位置が後ろ寄りになり、つま先で強く押し出される感覚は穏やかになりました。短い距離の速いペースでは前作のほうがキレがある、という海外のレビューもあります。かかとの安定は良くなったという声と、ラボの計測で前作より不安定という結果があり、評価は割れています。
日本の発売日と値段は?
先に答えると、日本での発売日は未定です(2026年10月19日時点)。アディダスの日本の公式サイトにも「日本国内での発売未定」と書かれています。海外では2026年9月22日に発売され、アメリカでの価格は275ドル(約44,000円)です。
| 日本の発売日 | 未定(アディダス公式サイトの表記、2026年10月19日時点) |
|---|---|
| 海外の発売日 | 2026年9月22日 |
| 価格 | 275ドル(約44,000円)※アメリカの公式価格。日本の価格は未発表 |
| 前作のPro 4 | 28,600円(税込)。日本のアディダス公式で販売中 |
日本で発売されたら、この節を日本の価格と発売日に書き換えます。今シーズンのレースに間に合わせたい人は、日本で買える前作のPro 4か、ほかのブランドの最新モデルも候補に入れてください。同じ時期に出たナイキのアルファフライ 4は、日本で10月29日に39,600円で発売されます。

アディオス プロ 4とどっちを選ぶ?
一番迷うのが、日本で今買える前作のPro 4です。Pro 5は27cmで約23g軽く、前足部が2mm厚い。ただし、つま先外側が早く削れるという報告が出ています。Pro 4は、300km前後まで反発が残ったという報告がそろっています。
| Pro 5 | Pro 4 | |
| 重さ(27cm) | 約177g | 約200g |
| 厚さ / ドロップ | ヒール39mm / 前足部35mm(4mm) | ヒール39mm / 前足部33mm(6mm) |
| カーボン | 靴の縁を囲む形(ENERGYRIM) | 5本指のロッド(ENERGYRODS 2.0) |
| 走った感じ | 柔らかく、長い距離でなめらか | 前に転がる感覚が強く、速いペースでキレがある |
| 耐久性の報告 | つま先外側のむき出しのフォームが早く削れるという報告 | 300km前後まで反発が残る |
| 価格 | 275ドル(約44,000円)※日本未発売 | 28,600円(税込) |
重さ・厚さはアディダスの発表、走った感じは海外のレビューによるものです。海外のレビューでは、Pro 5はロッカー(つま先の反り上がり)の位置が後ろ寄りになり、つま先で強く押し出される感覚は穏やかになったとされています。軽さと長い距離のなめらかさを取るならPro 5、今買えることと耐久性の実績を取るならPro 4です。
アディオス プロ 5が向く人:少しでも軽い靴でフルマラソンを走りたい/前足部のクッションが欲しい/日本での発売を待てる
アディオス プロ 4が向く人:今シーズンのレースに使いたい/値段を抑えたい/何km持つかの実績で選びたい
Pro 4を何km走ったかの報告と、Pro 4のサイズ感は、こちらの記事にまとめています。

各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは2層のLIGHTSTRIKE PROに、カーボンを使った「ENERGYRIM」を組み合わせた構造です。前作の5本指のロッドと違い、ENERGYRIMは靴の縁を囲むように配置されているので、足裏の真下により多くのフォームを入れられます。この構造は、2時間切りを支えたADIZERO ADIOS PRO EVO 3で初めて使われました。前足部は前作より2mm厚い35mmです。ただし、ENERGYRIMの縁が反対の足のくるぶしに当たって擦れたという報告もあります。
アッパー
アッパーは、軽いストレッチ素材の「LIGHTLOCK 2.0」。かかとの構造も新しくなり、前作にあったかかとのプルタブはなくなりました。通気性はまずまずという評価で、甲とつま先の高さは低めです。
アウトソール
アウトソールは、軽くグリップのある「LIGHTTRAXION」と、耐久性の高いContinentalラバーの組み合わせです。雨の日でもグリップが保たれたという声があります。一方で、軽さのためにゴムの範囲を絞っていて、つま先の外側のむき出しのフォームが早く削れるという報告があります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、基本はいつものサイズ、甲が高い人やフルマラソンで使う人は0.5cm大きめも試すのがおすすめです。アディダス(アメリカ)の公式も「普段のサイズ」としています。ただ、甲とつま先の高さが低めで、長いレースでは0.5サイズ上を勧める海外のレビュアーもいます。
基本は普段どおり。甲高・フルなら0.5cm大きめも
- 足幅(ワイズ):前足部の幅は前作並みか、少し広くなったという評価です。ただし、つま先は急に細くなる形です。
- 甲の高さ:低めです。つま先周りの高さは前作より低いという計測もあり、甲が高い人は窮屈に感じる可能性があります。
- 他ブランドとの比較:他ブランドと比べたサイズの報告は、まだほとんどありません。普段のランニングシューズのサイズを基準に、試し履きで確かめてください。
- 特記事項:土踏まずの部分が細く、インソールが滑って内側が擦れたという報告があります。厚手の靴下より、薄手の靴下が合います。
実際に履いた人のサイズの報告
国内ではまだ発売前のため、報告は海外のレビューとラボの計測です。並べると、長さは「普段どおり」が多く、気になるのは甲とつま先の高さの低さです。長いレースでは0.5サイズ上を勧める声もあります。
| 長さ | アディダス(アメリカ)の公式は「普段のサイズ」。海外のレビュアーとラボの計測も普段どおりが多い。ただ、ユーザーの投票では「やや小さめ」が多い |
|---|---|
| 前足部の幅 | 前作並み〜少し広くなったという評価。ラボの計測では、つま先周りの幅は前作とほぼ同じ |
| 高さ | 甲とつま先の高さは低め。前作より低くなったという計測も |
| 土踏まず | 中足部(アーチ)はかなり細いという計測。インソールが滑り、ハーフマラソンの後に土踏まずの内側が擦れたという報告もある |
| 勧められているサイズ | 普段どおり。フルマラソンや足幅が広い人は0.5サイズ上 |
甲が高い人や足幅が広い人は、0.5cm大きめも候補に入れてください。土踏まずが擦れたレビュアーは、薄い靴下を勧めています。日本で発売されたら、店頭で履き比べてから選ぶのが確実です。
実際に履いたランナーの声
日本ではまだ発売前のため、海外のレビュアーとラボの声を集めました。軽さと長い距離でのなめらかさを評価する声が多い一方、つま先外側の削れと、甲の低さを気にする声も見られます。
前作より大幅に軽く、フォームは柔らかいのに反発がある。速いレーサーとして価格に見合う
かかとの安定が良くなり、ヒールのホールドもしやすくなった。走っていて楽しい
ハーフやフルマラソンのような長いレースで力を発揮する。軽くクッションも十分
一方で、次のような気になる声もありました。
つま先の外側、ゴムのないフォームの部分が早く削れた。この価格では勧めにくい
かかとが狭く前足部が柔らかいので、安定性は高くない。かかと着地の人には向かない
10kmより短い速いペースでは、反発が物足りない。前作のほうがキレがあった
耐久性は?つま先外側の削れに注意
アディオス プロ 5は、日本ではまだ発売前で、海外でも発売から1か月ほどです。何百kmも走った報告はまだありません。今わかっていることは、つま先の外側の削れの報告です。
長期の報告はまだ。つま先外側の削れの報告あり
- アウトソールは、軽さを優先してゴムを一部に絞った作り。つま先の外側にフォームがむき出しの部分があり、そこが早く削れるという報告が複数ある。
- ゴムの部分は減りにくく、ミッドソール自体の問題はまだ報告されていない。反発がどれだけの距離で落ちるかは、まだ分からない。
- 約44,000円のレース用シューズ。ジョグで距離を重ねず、レース本番とレースペースの練習に絞るのが長持ちさせるコツ。
海外で出ている摩耗の報告
発売から1か月ほどで、何百kmも走った報告はまだありません。そのなかで、複数の海外のレビュアーがつま先の外側、ゴムで覆われていないフォームが早く削れると書いています。
| 約56km | ゴムの部分は無傷。前足部のむき出しのフォームに早い摩耗が出た(ミッドソール自体は問題なし) |
|---|---|
| 距離の記載なし | つま先外側のフォームに「許容できない」摩耗。走りへの影響はまだないが、「この価格では勧められない」と評価を下げた |
| ラボの計測 | かかとのアウトソールの削れは平均並み。外側前足部のフォームがむき出しで、耐久性に懸念ありという評価 |
| 約64km以上 | 40マイル以上走ったレビュアーは、長期の耐久性はまだ分からないとしている |
前作のPro 4では、300km前後まで反発が残ったという報告があります(上のPro 4の記事を参照)。Pro 5が同じだけ持つかは、まだ分かりません。買うなら、レース本番とレースペースの練習に絞って使ってください。走った距離の報告が出たら、この節に追記します。
履き分けの重要性
Adizero Adios Pro 5は高価で、つま先外側の削れも報告されているレース本番のためのシューズです。毎日の練習には同じアディダスの現行モデルを組み合わせて、ここぞという日に温存するのがおすすめです。
RACE / SPEED
レース本番〜レースペースの練習の日
177gの軽さと前足部の厚いクッションを活かし、自己ベストを狙うハーフ・フルマラソンや、本番前のレースペースの確認に使います。
TEMPO / LONG
ペース走〜ロング走の日
LIGHTSTRIKE PROと5本指のロッドを使った練習用のモデル。レースに近い感覚で、距離を踏む練習をこなせます。
RECOVERY / JOG
疲労抜き〜軽いジョグの日
プレートの入っていない、軽く弾むトレーニング用のモデル。ポイント練習の翌日のジョグで、脚を休ませながら走れます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Adizero Adios Pro 5が最も活きるのはハーフ・フルマラソンの本番です。海外のレビューでも、10kmからマラソンのペースで良さが出て、ハーフ以上が一番合うとされています。ゆっくり走る日には向きません。
かかとが狭く柔らかいので、ゆっくり走ると不安定に感じやすい。高価なので消耗ももったいない。
走れなくはないが、つま先外側が削れやすいレース用を日々のジョグに使うのは損です。
本番前にレースペースの感覚を確かめる練習に。回数は絞ってください。
軽さは活きるが、10kmより短い速いペースでは反発が物足りないという声も。
ハーフからフルマラソンまで。長い距離をなめらかに進みたいレースに。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Adizero Adios Pro 5と比較したいシューズを選ぶ
Nike Alphafly 4 との違い
Alphafly 4は、前足部の2つのAir Zoomが強く弾み返すシューズです。重さは188gで、Adizero Adios Pro 5のほうが約11g軽くなります。ヒールの厚さはどちらも39mmですが、ドロップはAlphafly 4が8mm、Adizero Adios Pro 5は4mmです。Alphafly 4は日本で10月29日に39,600円で発売され、日本で買えるのが強みです。弾む推進力を取るならAlphafly 4、軽さとなめらかな進み方を取るならAdizero Adios Pro 5です。どちらも、かかとから着地すると不安定に感じやすいという声があります。
ASICS METASPEED SKY TOKYO との違い
METASPEED SKY TOKYOは、片足170gとAdizero Adios Pro 5より約7g軽く、日本で29,700円で買えるシューズです。ドロップは5mmと近く、歩幅を伸ばして走るランナー向けに作られています。Adizero Adios Pro 5は、縁を囲むカーボンと前足部35mmの厚いクッションで、長い距離をなめらかに進む方向です。軽さと歩幅の伸び、日本で買えることを取るならMETASPEED SKY TOKYO、前足部の厚いクッションを取るならAdizero Adios Pro 5です。
よくある質問
Q日本ではいつ発売されますか?値段はいくらですか?
A2026年10月19日時点で、日本での発売日と価格は決まっていません。アディダスの日本の公式サイトも「日本国内での発売未定」としています。海外では2026年9月22日に発売され、アメリカでの価格は275ドル(約44,000円)です。日本で発売されたら、この記事を書き換えます。
Q重さは何gですか?
A公式の重さは、メンズ27.0cmで約177gです。前作のPro 4(約200g)より約12%軽くなりました。海外のレビューやラボの計測でも、US9(27cm)で170〜176gと、公式値どおりかやや軽い値が出ています。
Q前作のPro 4を持っていても、買い替える価値はありますか?
A軽さと前足部のクッションは良くなりましたが、つま先外側の削れが報告されていて、日本での発売も未定です。Pro 4がまだ走れる状態なら、急いで買い替える必要はありません。Pro 4は日本で28,600円で販売中で、300km前後まで反発が残ったという報告もあります。
Qかかとから着地するのですが、履けますか?
A履けますが、向いているとは言えません。かかとが狭く前足部が柔らかいため、ラボの計測では安定性が低めとされています。前足部〜足の中ほどで着地できる人のほうが、良さを活かせます。
Qアルファフライ 4とどちらが軽いですか?
Aアディオス プロ 5のほうが軽く、27cm前後で比べると約11g軽くなります(アディオス プロ 5は27cmで約177g、アルファフライ 4は26.5cmで約188g)。アルファフライ 4は前足部のAir Zoomで強く弾むのが持ち味で、日本で10月29日に39,600円で発売されます。
まとめ
アディオス プロ 5(adidas Adizero Adios Pro 5)は、縁を囲むカーボンENERGYRIMと2層のLIGHTSTRIKE PROで、177gの軽さのまま、フルマラソンをなめらかに進めるレーシングシューズです。前作より約12%軽く、前足部は2mm厚くなりました。日本での発売は未定で、アメリカでの価格は275ドル(約44,000円)です。サイズは普段どおりが基本ですが、甲が高い人やフルマラソンで使う人は0.5cm大きめも試してください。
一方で、つま先の外側のフォームが早く削れるという報告があり、安定性の評価も割れています。今シーズンのレースに使うなら、日本で買えて耐久性の報告もそろっている前作のPro 4が確実です。弾む推進力ならアルファフライ 4、軽さと価格ならメタスピード スカイ 東京も候補です。毎日の練習にはボストン 13やEVO SLを組み合わせて、ここぞという日に温存してください。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
