New Balance 1080v15はどう違う?Clifton 11・Vomero 18と比較レビュー

出典: ニューバランス公式サイト

New Balanceのフラッグシップモデルとして絶大な支持を集めてきた1080シリーズが、ミッドソール素材を根本から刷新し、劇的な進化を遂げました。極上のクッション性と驚きの軽快さを兼ね備えた「1080v15」の真のポテンシャルを徹底レビューします。

Review

伝統のクッションに軽快さを、
弾むインフィニオンで極上のジョグを。

特におすすめなランナー

  • 1足で幅広いペースを走りたい
  • 極上の柔らかさと快適性を好む
  • 後半まで脚を残して完走したい
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.5

走る楽しさを底上げする最高傑作

新開発Infinionフォームが「極上の柔らかさ」と「弾むような反発力」を両立させた、完成度の高い万能デイリートレーナー。

クッション性5.0

新素材による底なしの柔らかさ

反発・推進力4.0

沈み込みから心地よく押し返す

安定・サポート4.0

幅広ソールでニュートラルな安定感

耐久・寿命4.5

圧縮回復に優れヘタリにくい

もくじ

newbalance freshfoamx1080v15 基本スペック

freshfoamx1080v15の最大の転換点は、ミッドソールに超臨界発泡フォーム「Infinion」を初採用したことです。前作の「Fresh Foam X」からの全面刷新により、クッション性を損なうことなくシューズ全体の大幅な軽量化を実現しました。

newbalance freshfoamx1080v15
newbalance freshfoamx1080v15(画像:newbalance公式サイトより)
価格22,000円(税込)
重量(メンズ)約261g(メンズ27.0cm目安/公式値。実測では245gや272gという報告も)
ミッドソールInfinion (TPEE+EVAブレンドの超臨界発泡)
アッパーパーフォレーション加工メッシュ
スタック / ドロップヒール40mm / フォア34mm(ドロップ6mm)
アウトソールラバー

前作 1080v14 からの進化

結論として、1080v15で一番変わったのはミッドソールの素材そのものです。前作まで9年間愛用されてきた「Fresh Foam X」を廃止し、次世代フォーム「Infinion」へ全面刷新されました。

走った体感としては、前作の沈み込むような極上の柔らかさはそのままに、着地後にポンと押し返される明確な反発力が加わったことが一番の違いです。この反発と約20gの軽量化の相乗効果により、ペースを上げた際のもたつきが消え、足運びが格段に軽快になっています。

各パーツの構造

ミッドソール

freshfoamx1080v15 ミッドソール
freshfoamx1080v15 のミッドソール(画像:newbalance公式サイトより)

TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマー)とEVAのブレンドに窒素を注入した、最新のスーパークリティカルフォーム(超臨界発泡フォーム)である「Infinion」を、フルレングスで単一構造として配置。TPEEは従来のEVA単体よりも軽量で弾力性に富む性質があり、窒素注入による微細な気泡構造が加わることで、着地時のエネルギーリターンが前作から飛躍的に向上しました。ヒール部分は40mmの厚みを持たせて強烈な衝撃吸収性を発揮し、前足部にかけては34mmの厚みで滑らかな体重移動を促すよう、緩やかなロッカー形状(船底型)に成形されています。

アッパー

freshfoamx1080v15 アッパー
freshfoamx1080v15 のアッパー(画像:newbalance公式サイトより)

通気性に優れた軽量なメッシュ素材に、パーフォレーション(孔開き)加工とモールド(立体的)加工を施した独自のデザインを採用。このモールド加工は単なる視覚的な装飾にとどまらず、アッパー全体の骨組みとして機能しており、柔らかいメッシュ素材でありながら走行中の足の横ブレを防ぐ構造的なサポート力を提供しています。シュータンは両サイドがアッパーと繋がったガセットタン仕様となっており、足の甲を優しく包み込むと同時に、長時間のランニングでもシュータンが左右にズレるのを防ぐ役割を果たしています。

アウトソール

freshfoamx1080v15 アウトソール
freshfoamx1080v15 のアウトソール(画像:newbalance公式サイトより)

耐久性と軽量化のバランスを極限まで追求し、摩耗しやすいヒール(かかと)とフォアフット(前足部)の接地箇所にのみ、セグメント化されたラバーパッドを配置。特に中足部付近はラバーを完全に省き、Infinionフォームをそのまま露出させることで、シューズ全体の大幅な軽量化を実現しつつ、足抜けの良さとスムーズな屈曲性を引き出しています。露出したフォーム部分には縦方向にスリット(溝)が入っており、着地時のフォームの変形を助け、クッションの柔らかさを最大限に感じられるよう緻密に計算された設計となっています。

RUNTOKU / 万能デイリー

newbalance freshfoamx1080v15
newbalance

freshfoamx1080v15

万能デイリー
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

先に結論を言うと、いつものランニングシューズと同じサイズ、または0.5cmダウンでOKです。足入れは全体的にゆったりとした作りになっており、特に前足部のスペースに余裕を感じる設計です。

いつものランニングシューズと同じサイズ、または0.5cmダウンでOK

  • 足幅(ワイズ):標準(D)でも広め。2Eや4Eのワイド幅も展開されています。
  • 甲の高さ:標準的。ガセットタンが甲周りを優しくホールドします。
  • 他ブランドとの比較:NikeやASICSと比較してつま先周りのゆとりが顕著です。
  • 特記事項:前作と比較してヒールカップやアンクルパッドの厚みが減少し、足首周りのホールド感に僅かな遊びを感じるという声があります。

実際に履いたランナーの声

新フォームによる軽さと弾むようなクッション性に感動する声が圧倒的ですが、一部で前作からのフィット感の変更に戸惑う意見も見られます。

むにむにと柔らかいのに、しっかり反発して脚が疲れない

#サブ4狙い

前作の重さが気になっていたが、今作は本当に軽くて足回りが良い

#前作からの乗り換え

濡れた路面でもしっかりグリップし、雨の日のジョグでも安心

#ロング走中心

一方で、次のような気になる声もありました。

前作にあったヒール周りのふかふかした包み込まれる感覚が薄れた

#前作からの乗り換え

サイズが少し大きく、足首周りにミリ単位の隙間を感じる

#属性不明

反発は上がったが、記録を狙うような専用のスピード練習には向かない

#属性不明

どのくらい走れる?耐久性の目安

柔らかいクッション素材はヘタリが早いと思われがちですが、新素材のInfinionフォームは圧縮からの回復力に優れ、高い耐久性を備えています。

柔らかいのにヘタりにくい、高耐久な新フォーム

早くヘタる平均的長く使える
  • TPEEをブレンドしたInfinionフォームは、従来のEVA単体フォームと比較して長期間クッション性を維持する特性があり、日本人ランナーによる400kmの実走テストでもミッドソールのヘタりや反発力の低下はほとんど報告されていません。
  • アウトソールのラバー配置は必要最小限に留められているものの、摩耗しやすいポイントを的確にカバーしており、100km走行時点でも削れはごくわずかに抑えられています。
  • 中足部の露出したフォーム部分も極端なダメージを受けにくく、デイリートレーナーとして十分な寿命が期待できます

履き分けの重要性

1080v15は日々のジョグやリカバリーを支える主軸シューズとして最適です。より速いペースやレース用には別モデルを組み合わせることで、トレーニング全体の質を大きく高めることができます。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

JOG

ジョグ〜ロング走の日

New Balance 1080v15

極上の衝撃吸収性と適度な反発力で脚を保護し、疲労を残さずに長距離を踏むことができるためです。

SPEED

スピード・ポイント練習の日

New Balance FuelCell Rebel v5

PEBA配合のFuelCellフォームと圧倒的な軽量性により、ペース走やインターバルで高い推進力を発揮するためです。

RACE

レース本番・記録狙い

New Balance FuelCell SuperComp Elite v6

カーボンプレートによる爆発的な推進力で、フルマラソンでの自己ベスト更新を強力にサポートするためです。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

日々のジョグやリカバリーランなど、低〜中強度の長距離走で最も真価を発揮するデイリートレーナーです。

リカバリー・LSD

極上の柔らかさで脚へのダメージを最小限に抑え、ゆっくりとしたペースを快適に保ちます。

デイリージョグ

適度な反発と転がり感があり、リズム良く楽しく走ることができます。

ペース走・テンポ走

前作より軽量で反発もあるため、キロ4分半程度までのペースアップには十分対応可能です。

スピード・インターバル

柔らかさが先行して接地時間が長くなりやすいため、専用のスピード練習には不向きです。

レース本番

サブ4.5〜完走目的であれば、最後まで脚を残すための保護靴として非常に優秀です。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

freshfoamx1080v15と比較したいシューズを選ぶ

HOKA Clifton 11 との違い

Clifton 11は厚みのあるCMEVAフォームによるマイルドで安定したクッションと、ゆりかごのようなメタロッカー構造で自然に足が前へ転がるのが特徴です。対する1080v15は、沈み込んでから弾み返すエネルギーリターンが強く、モチモチとしたフォームの質感が際立ちます。自然な転がり感を求めるならClifton 11、弾むような柔らかさを求めるなら1080v15を選ぶべきです。

Nike Vomero 18 との違い

Vomero 18は、ZoomXとReactXの2層構造により46mmという圧倒的な厚みを持ち、底付き感のない深い沈み込みと強力な保護力を提供します。しかし重量が325gと重く、1080v15(261g)と比較するとずっしりとした感覚になります。絶対的な衝撃吸収性と保護力を優先するならVomero 18、軽さと扱いやすさのバランスを重視するなら1080v15を選ぶべきです。

よくある質問

Q初心者の最初の1足として適していますか?

Aクッション性と安定性が非常に高いため、怪我のリスクを減らしたいランニング初心者にも強くおすすめできます。ただし価格が22,000円とやや高価なため、予算との相談になります。

Q雨の日の濡れた路面でも滑りませんか?

Aアウトソールラバーのグリップ力は非常に優秀で、濡れたアスファルトでもしっかりと路面を捉え、滑りにくい構造になっているため、雨の日でも安心して使用できます。

Qウォーキングや普段履きにも使えますか?

Aデザインが洗練されており、足への負担も極めて少ないため、長時間の立ち仕事やウォーキング、旅行時のタウンユースとしても非常に快適に使用できます。

Q前作の1080v14から買い替える価値はありますか?

A約20gの大幅な軽量化と、窒素注入の新フォームによる反発力の向上は劇的です。ジョグの軽快さをより高めたいのであれば、間違いなく買い替える価値があります。

Qワイドサイズや足幅のバリエーションはありますか?

A標準幅(D)に加えて、より幅広の2Eや4Eといったワイド幅も展開されています。甲高幅広のランナーでも自分に合ったフィット感を見つけやすいラインナップです。

まとめ

1080v15は、新開発のInfinionフォームを採用することで「極上の柔らかさ」と「弾むような反発力」を見事に両立させた、完成度の高い万能デイリートレーナーです。従来モデルの弱点であった重さや、もたつく感覚が払拭され、日々のリカバリーからロング走までをこれ1足で快適にこなしたいランナーにとって、これ以上ない相棒となるでしょう。

一方で、前作の分厚いヒールパッドが生み出す「包み込まれるようなフィット感」を愛していたランナーにとっては、足首周りのホールド感に物足りなさを感じる可能性があります。また絶対的なスピードや強い反発を求める用途には向いていないため、より高い推進力が必要な場合は、同じNew BalanceのFuelCell Rebel v5などをローテーションに加えることをおすすめします。

RUNTOKU / 万能デイリー

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この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中

この靴を履いている方は、Xで教えてください。

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