ナイキのテンポアップシューズ「ペガサス プラス 2(Nike Pegasus Plus 2)」。気になる値段と重さから言うと、価格は22,000円、重さは27cmで約249g、ペガサス 42より約40g軽い一足です。日本では2026年8月下旬〜9月初めに発売されました。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、重さ・厚さの公式と実測の値、サイズ感、ペガサス 42やボメロ プラスとの違い、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
ZoomXと前足部のAir Zoomで、
ペースを上げる日を軽快に走れるテンポアップシューズ。
特におすすめなランナー
- ジョグとペース走を1足でこなしたい人
- カーボンなしの反発が欲しい人
- ペガサス42より軽い靴が欲しい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
Nike Pegasus Plus 2 基本スペック
Pegasus Plus 2は、ZoomXフォームのミッドソールに、前足部の露出した湾曲型Air Zoomユニットを組み合わせたテンポアップシューズです。プレートは入っていません。日本では2026年8月下旬〜9月初めに先行カラーが発売され、10月1日にカラーが追加されました。ナイキは、初代よりエネルギーリターンが18%高く、ペガサス 42より10%軽いとしています。
| 価格 | 22,000円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約249g(メンズ27.0cm片方/公式) |
| ミッドソール | ZoomXフォーム+ 前足部の露出したAir Zoomユニット |
| アッパー | エンジニアードメッシュ(中足部に固定バンド) |
| スタック / ドロップ | ヒール38mm / フォア28mm(ドロップ10mm) |
| アウトソール | ワッフルアウトソール(フレックスグルーブ入り) |
前作 Pegasus Plus からの進化
結論として、Pegasus Plus 2で一番変わったのは、前足部に露出したAir Zoomユニットが入ったことです。ナイキによると、これでエネルギーリターンは初代より18%高くなりました。靴型はペガサス 42と同じMR-10 2.0に替わり、前足部とつま先にゆとりが増えています。アッパーはメッシュから中足部の固定バンドが見える形になり、アウトソールには曲がりやすくする溝が入りました。
走った体感としては、初代の硬く詰まった感じが和らぎ、足入れも楽になったという評価が目立ちます。海外のレビューでは、初代のZoomXを「とても硬い」と感じていた人が、今作を「大きく良くなった」と書いていました。重さは初代とほぼ同じです。
重さ・厚さは?公式と実測の値
ペガサス プラス 2の重さは、27cmで約249gです。ナイキの日本の商品ページには「約265g(27.5cm)」という表記もあり、迷う人が多いところなので、公式と実測の値を並べました。
| 27cm | 約249g(ナイキ公式・日本の商品ページの「サイズ・フィット感」) |
|---|---|
| US9(27cm) | 247g(海外のラボの実測) |
| US10(28cm) | 約265g(ナイキ公式・米国)/270g(海外のレビュー) |
| 28.5cm | 272.9g(国内のランナーの実測) |
| 厚さ | かかと38mm/前足部28mm(ドロップ10mm)。海外のラボの実測はかかと37.7mm/前足部27.3mm |
日本のページの「265g」は、米国の公式がUS10(28cm)として出している値と同じ数字です。並べると、27cmで250g前後、28cmで265〜270gと見るのが自然です。ナイキはペガサス 42より10%軽いとしていて、国内のランナーの実測でも同じ28.5cmでペガサス 42より40gほど軽くなっていました。
ペガサス42・ボメロ プラスとの違いは?どっちを選ぶ?
同じナイキには、近い位置づけのペガサス 42とボメロ プラスがあります。先に答えると、毎日のジョグが中心ならペガサス 42、ペースを上げる日を気持ちよく走りたいならペガサス プラス 2、ゆっくり長く走る日の厚いクッションならボメロ プラスです。
3足ともドロップは10mmです。違いはミッドソールの中身と重さで、重さは27cm相当で並べました。
| ペガサス 42 | ペガサス プラス 2 | ボメロ プラス | |
|---|---|---|---|
| 定価(税込) | 17,600円 | 22,000円 | 22,000円 |
| 重さ(27cm相当) | 約287g | 約249g | 約276g |
| かかとの厚さ | 37mm | 38mm | 45mm |
| ミッドソール | ReactX+全面のAir Zoom | ZoomX+前足部のAir Zoom | ZoomXのみ |
| 得意な練習 | 毎日のジョグ | ペース走・テンポ走 | ゆっくりのジョグ・ロング走 |
ペガサス 42とは厚さがほぼ同じで、ミッドソールを軽いZoomXに替えたぶん約40g軽くなっています。靴型(MR-10 2.0)も同じです。国内の比較では、ペガサス 42はゆっくりのジョグでより柔らかく、ペガサス プラス 2は「今日はちょっと速めに走りたい」日に向くとされていました。スピードの出しやすさはペガサス プラス 2が上、という国内のレビューもあります。
ペガサス プラス 2が向く人:キロ4分台でペースを上げる日がある/カーボンの硬さが苦手/ペガサス 42より軽い靴が欲しい
ペガサス 42で足りる人:ゆっくりのジョグが中心/価格を抑えたい/ワイドモデルが必要(ペガサス プラス 2にワイドはありません)

ボメロ プラスは同じ22,000円で、かかと45mmのZoomXで脚を守る厚底です。かかとが7mm厚く、ゆっくり長く走る日の安心感が上です(そのぶん30gほど重くなります)。ペースを上げる日はペガサス プラス 2、疲れた日やロング走はボメロ プラス、と役割が分かれます。

各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは軽く反発の良いZoomXフォームで、前足部に湾曲したAir Zoomユニットをフォームで覆わずに入れています。かかとで着地した衝撃をZoomXが受け止め、体重が前に移ると前足部のAir Zoomが押し返す作りです。プレートは入っておらず、Air Zoomの中の高強度の繊維がばねのように働くとナイキは説明しています。海外のラボの計測では、柔らかさは平均より柔らかく、前足部のエネルギーリターンは平均を上回りました。
アッパー
アッパーは薄いエンジニアードメッシュで、中の固定バンドが外から透けて見えるデザインです。バンドが中足部を押さえるので、ペースを上げても足が靴の中でずれにくい作り。初代で「きつい」と言われたつま先は、カーブを大きくした形に変わり、指先にゆとりが増えました。
アウトソール
アウトソールは、斜めのパターンとシャープな縁を持つワッフル柄のラバーです。今作から曲がりやすくするための溝(フレックスグルーブ)が入りました。ただし海外のラボでは、グリップはライバルより劣り、ゴムの厚さも平均より薄いと評価されています。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものサイズでOKです。靴型はペガサス 42と同じなので、ペガサス 42を履いている人は同じサイズで選べます。ワイドモデルは無いので、足幅の広い人は0.5cm大きめも試してから選んでください。
いつものサイズ。幅広の人は0.5cm大きめも試す
- 足幅(ワイズ):初代よりつま先にゆとりが増えました。ただしラボの計測ではつま先周りは平均より細めです。
- 甲の高さ:標準的。中足部のバンドでしっかり固定されます。
- ペガサス42との比較:同じ靴型(MR-10 2.0)で、同じサイズで指1本分の余裕があったという国内の報告があります。
- 特記事項:ワイドモデルの展開はありません。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、長さは「いつものサイズでOK」でそろっています。つま先の広さの感じ方は、比べる相手によって分かれました。
| 長さ | 普段のペガサスと同じ28.5cmで指1本分の余裕(国内)。いつもの25.5cmでジャストフィット(国内)。海外のレビューも普段どおり |
|---|---|
| つま先 | 「多くのナイキの練習用シューズより広く、高さもある」という海外のレビューと、「ラボの計測では平均より細め」という評価がある |
| 中足部 | 中のバンドでしっかり固定される。紐をいつもより締めたというレビュアーもいる |
| ワイド | 展開なし(ナイキの解説記事より) |
初代ペガサス プラスは「きつい」という声が多く、ナイキは今作で前足部とつま先にゆとりを持たせたとしています。それでも、ほかのブランドの幅広の靴と比べると細めです。足幅が広い人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを店頭で履き比べてください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、ペースを上げたときの走りやすさと、初代より良くなったフィットを評価する声が多い一方、走り始めの硬さや、スピードモデルとしての重さを指摘する声も見られました。
最初は思っていたより硬かったが、2kmほどで印象が変わった。キロ4分30秒前後が気持ちいい
これまで試したナイキの練習用シューズで一番フィットが良い。つま先が広く、高さもある
ゆっくり走ると接地がソフトで、スピードを上げるほど反発が際立つ。スピードの出しやすさはペガサス42より上
一方で、次のような気になる声もありました。
自分で地面を押す感覚が強い。EVO SLやノヴァブラスト6ほど弾ませてもらう感じはない
スピード向けの練習用としては重い。10mmドロップで、速いペースではかかとがもたつく
ZoomXの出来が良いぶん、前足部のAir Zoomの跳ね返りがやや主張しすぎている
耐久性は?アウトソールの減りは平均並み
ペガサス プラス 2の耐久性は、練習用シューズとして平均並みと見られます。ただし発売から2か月ほどで、走った距離の報告はまだ40km前後までです。
アウトソールは平均並み。ゴムは薄め
- 海外のラボの摩耗テストで、アウトソールの削れは平均と同じ1.1mm。
- ゴムの厚さは2.4mmで平均より薄く、減ったときに下のフォームが出るのは早めになりそう。
- 柔らかいZoomXは、走り込むとへたりが先に来やすい素材。寿命はミッドソールで決まりそうという海外の見方がある。
実際に走った人の報告:まだ40km前後まで
ペガサス プラス 2は2026年8〜9月に出たばかりで、長い距離を走り込んだ報告はまだありません。今ある報告は次のとおりです。
| 約40km | 中足部の靴底に軽い摩耗。寿命を決めるのはミッドソールのZoomXになりそう(海外のレビュアー) |
|---|---|
| ラボの計測 | アウトソールの摩耗テストで削れは1.1mm(平均と同じ)。ゴムの厚さは2.4mmで、平均の3.1mmより薄い |
| 見込み | 国内のレビュアーは「400km程度は余裕で前線で活躍してくれる」と見ている(走った距離ではなく見込み) |
数百km走った報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
Pegasus Plus 2は、ペースを上げる日を受け持つシューズです。毎日のジョグと、疲れを抜く日に同じナイキの現行モデルを組み合わせると、役割がはっきりして靴も長持ちします。
JOG / DAILY
毎日のジョグの日
ReactXと全面のAir Zoomを組み合わせた定番。ゆっくりのジョグではペガサス プラス 2より柔らかく、毎日の距離を積むのに向きます。
RECOVERY / LONG
疲れを抜く日〜ロング走の日
かかと46mmのZoomXとReactXの2層で、脚を守ることに特化したモデル。ポイント練習の翌日に履くと脚を休められます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Pegasus Plus 2が最も活きるのは、キロ4分台で走るペース走・テンポ走です。国内のレビューでは、キロ4分30秒前後が気持ちよく、21kmを平均キロ4分14秒で走れたという報告があります。
ゆっくりでも接地はソフト。ただ走り始めは硬く感じたという声もあり、疲れを抜く日はボメロ系が楽です。
問題なくこなせます。「今日は少し速めに」という日のジョグに向きます。
最も得意な練習。マラソンペース前後で反応が一番良いという海外の評価も。
こなせますが、速いインターバルには重いという評価。10mmドロップで切り返しも鈍め。
完走目的なら使えます。タイムを狙うならカーボン入りのレース用を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Pegasus Plus 2と比較したいシューズを選ぶ
adidas Adizero EVO SL WOVEN との違い
EVO SL WOVENは、LIGHTSTRIKE PROで弾むアディダスの練習用シューズです。27cmで比べるとPegasus Plus 2より25gほど軽く、価格は2,200円安くなります。ドロップは6.5mmと低めです。国内のレビューでは、EVO SLのほうが「シューズに弾ませてもらう」感覚が強く、Pegasus Plus 2は自分で地面を押す感覚が強いとされていました。軽さと弾みで速いペースまで回したいならEVO SL WOVEN、かかとから着地する人やペガサスの履き心地が好きな人はPegasus Plus 2です。
New Balance FuelCell Rebel v5 との違い
FuelCell Rebel v5は、PEBAとEVAを混ぜたフォームで軽く弾む、ニューバランスのプレートなしの練習用シューズです。Pegasus Plus 2より26gほど軽く、価格は5,060円安い16,940円。ドロップは6mmです。足幅の広い人向けに2Eもあり、ワイドの無いPegasus Plus 2と違って幅で選べます。軽さと価格、幅の選びやすさを取るならRebel v5、10mmドロップの安心感と前足部のAir Zoomの押し返しを取るならPegasus Plus 2です。
ゆっくり走る日や疲れを抜く日のシューズを探しているなら、かかと46mmのボメロ 18の記事も参考にしてください。

よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
Aいつものサイズでちょうどいいという報告がほとんどです。靴型はペガサス 42と同じです。ワイドモデルは無く、つま先周りは平均より細めという計測もあるので、足幅の広い人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
Qペガサス42とどっちがいいですか?
Aペースを上げる日を気持ちよく走りたいならペガサス プラス 2です。ZoomXと前足部のAir Zoomで、27cmで約40g軽くなります。ゆっくりのジョグが中心で、価格を抑えたいならペガサス 42(17,600円)で十分です。
Q発売日と値段は?
A日本では2026年8月下旬〜9月初めに先行カラーが発売され、10月1日にカラーが追加されました。価格は22,000円(税込)です。
Q5km・10kmなど短い距離のレースやインターバルに使えますか?
A使えますが、得意なのはペース走・テンポ走です。海外のレビューでは、マラソンペース前後で反応が一番良く、速いインターバルには重いとされています。タイムを狙う短い距離のレースなら、軽いレース用のシューズのほうが向いています。
Qカーボンプレートは入っていますか?
A入っていません。ZoomXフォームと前足部のAir Zoomユニットの組み合わせで押し返す作りです。カーボンの硬い突き上げが苦手な人でも扱いやすいシューズです。
まとめ
ペガサス プラス 2(Nike Pegasus Plus 2)は、ZoomXと前足部の露出したAir Zoomで、ペースを上げる日を軽快に走れるテンポアップシューズです。価格は22,000円、重さは27cmで約249gと、ペガサス 42より約40g軽くなりました。サイズはいつもと同じでよく、初代よりつま先にもゆとりがあります。
一方で、10mmドロップでかかとの動きはやや重く、速いインターバルやタイムを狙うレースには向きません。ワイドモデルが無いので、足幅の広い人は試し履きを。毎日のジョグはペガサス 42、疲れを抜く日はボメロ 18を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
