ニューバランスの軽量デイリートレーナー「レベルv5(New Balance FuelCell Rebel v5)」。買う前に迷うのはサイズです。先に答えると、サイズはいつもと同じが基本。足幅は広めで、2Eの展開もあります。国内外の実際に履いた人の報告をもとにその根拠を示し、フルマラソンで使えるか、何km持つか、ノヴァブラスト6やEVO SL WOVENとの違いまでまとめます。
Review
プレートなしで223gの軽さ、
柔らかく弾んでペースが上がるデイリートレーナー。
特におすすめなランナー
- ジョグもテンポ走も1足で回したい人
- 軽くて弾む走り心地が好きな人
- サブ4〜サブ3.5を目指す人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
New Balance FuelCell Rebel v5 基本スペック
FuelCell Rebel v5は、PEBAとEVAを混ぜたFuelCellフォームを使った、プレートなしの軽量デイリートレーナーです。日本では2025年7月1日に発売され、2026年9月時点でもニューバランス公式通販で現行モデルとして販売されています。前作より幅広・厚底になり、アウトソールとかかと周りも作り直されました。
| 価格 | 16,940円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 223g(公式。基準サイズの記載なし) |
| ミッドソール | FuelCell(プレートなし)+ PEBA / EVAフォームブレンド |
| アッパー | エンジニアードメッシュ+FantomFit |
| スタック / ドロップ | ヒール35mm / フォア29mm(ドロップ6mm) |
| アウトソール | ラバー(前足部の配置を増やした新デザイン) |
前作 FuelCell Rebel v4 からの進化
結論として、FuelCell Rebel v5で一番変わったのは、クッションの量とフィットです。ニューバランスの説明では、前作より足裏のフォームを増やし、ミッドソールを幅広・厚底に。前足部のラバーを増やしてグリップと耐久性を上げ、かかととシュータンも作り直しました。
走った体感としては、前作の軽快なスピード靴から、柔らかく弾むデイリートレーナーに寄ったという声が多く見られます。アッパーのフィットは良くなったという評価がそろう一方、海外では「前作より柔らかく、安定感は下がった」という声もあります。速いテンポ走やレースが中心なら前作、楽なランが中心なら今作、と見るレビュアーもいます。
フルマラソンで使える?
先に答えると、サブ4〜サブ3.5前後の本番なら選択肢になります。ただし柔らかく安定感は高くないので、30km走などで一度試してから決めてください。
ニューバランス自身がレベルv5を「強度の高いトレーニングからサブ4を目指すランナーまで」使えるシューズとして発表しています。国内でも、フル3時間25分のランナーが「サブ3.5のレースと速めの練習向け」と評価し、累計1.6万kmのランナーはハーフマラソンの本番を完走しています。
本番向きの人:サブ4〜サブ3.5前後/カーボンの硬い反発が苦手/軽いシューズで走りたい
本番は別の靴がいい人:後半に足首がぶれやすい/キロ5分10秒より遅いペースで長く走る/雨の予報が出ている
気をつけたいのは3点です。海外のレビュアーは、イージーペースで走った34kmが「この靴で走れる限界」だと書いています。国内でも、体の軸がぶれやすくなったという声があります。さらに、雨上がりの路面で「かなり滑った」という国内の報告があり、海外のラボも濡れた路面では滑りやすいとしています。記録を狙うなら、本番はSuperComp Elite v6などのレース用に任せ、レベルv5は練習の主力に回すのも手です。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、PEBAとEVAを混ぜたFuelCellフォーム。プレートは入っていません。ニューバランスは「前モデルより幅広・高スタック」と説明していて、足裏のフォームの量が増えました。海外のラボの計測でも平均より柔らかく、踏むと沈んでから弾む感触です。柔らかいぶん、疲れてフォームが崩れると足首がぶれやすいという声もあります。
アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュに、薄い素材を貼り合わせるFantomFitを組み合わせています。今作はかかととシュータンを作り直し、前作で指摘されたゆるさが改善されました。つま先周りは広めで、軽さを優先したメッシュは耐久性の面では弱めです。
アウトソール
アウトソールは、前足部にラバーを多く配置する形に作り直され、グリップと耐久性を上げています。ただし、雨上がりの濡れた路面では滑るという報告が国内外で出ています。かかと外側の減りが早いという声もあるので、着地の癖がある人は減り具合を確認しながら使ってください。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものサイズでOKです。足幅は広めで、公式にワイド(2E)の展開もあります。ただし長さは少し短めに感じるという声もあるので、厚い靴下で走る人は0.5cm大きめも試してください。
いつものサイズ。厚い靴下なら0.5cm大きめも試す
- 足幅(ワイズ):広め。標準(D)に加えて2Eがあります。3E以上の人は2Eか0.5cm大きめを。
- 甲の高さ:シュータンとかかとが作り直され、甲周りのフィットは良くなったという評価が多いです。
- 他ブランドとの比較:海外のレビューでは、EVO SLよりアッパーが快適という評価が見られます。長さは海外のラボやレビューでは「普段のサイズ」ですが、国内では短めに感じる人もいます。
- 特記事項:つま先が広いため、0.5cm小さくしたというランナーもいます。迷ったら店頭で2サイズ履き比べてください。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外のレビューを並べると、「いつものサイズでいい」という報告が多く、足幅は広めという声がそろっています。一方で、長さは少し短めに感じるという国内のレビューもあります。
| 長さ | 海外のラボやレビューは「いつものサイズ」。国内では「少し長さが短めに感じる」(足長27.0cmのランナー)という声も |
|---|---|
| 足幅 | 広め。海外のラボの計測でもつま先周りは幅広。つま先が広いぶん、0.5cm小さくしたランナーもいる |
| 2E(ワイド) | 公式にメンズ2E(25.0〜29.0cm)、レディース2E(22.5〜25.5cm)がある。25.5cmの2Eでジャストという報告も |
| かかと・甲 | かかととシュータンが作り直され、前作よりフィットが良くなったという評価が多い |
「いつもどおり」「0.5cm小さく」「3E以上は0.5cm大きめかワイド」と、足の形によって選び方が分かれています。厚い靴下で走る人や足長ぎりぎりで選ぶ人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、軽さと、ペースが自然に上がる弾みを評価する声が多い一方、濡れた路面のグリップと、安定感を気にする声も見られました。
キロ4分30秒〜5分30秒のテンポ走が、これまでのシューズと比べて格段に楽しくなった
反発で知らないうちにストライドが伸び、ペースが自然に上がる
ニューバランスの中でも最高クラスのアッパーのフィット。前作のゆるさが解消された
一方で、次のような気になる声もありました。
雨上がりの滑りやすい路面で使ったところ、かなり滑った
120kmでかかと外側の減りが目立つ。前作より減りが多い
キロ5分10秒より遅いとぎこちない。体の軸もぶれやすい
寿命は何km?耐久性の目安
レベルv5の耐久性は、ミッドソールは持つが、アウトソールは走り方しだいです。350km走ってもクッションは健在という報告がある一方、かかとの外側から着地する人は300kmが限度という見立てもあります。
クッションは長持ち、かかと外側は減りやすい
- ミッドソールは350km時点でも、皺は出たもののクッションが残っているという報告がある。
- 前作より前足部のラバーは増えたが、かかと外側は減りが早いという声がある。
- 軽さを優先したつま先のメッシュは、海外のラボの耐久テストで最も低い評価だった。
実際に走った人の報告:200〜350kmでクッションは健在、かかと外側は減りやすい
報告を並べると、ミッドソールのクッションは350kmでも残っている一方、かかと外側のソールは早めに減るという傾向です。走り方(かかとの外側から着地するか)で寿命が大きく変わります。
| 約120km | かかと外側の減りが目立つ。前作v4より減りが多い。外側が減りやすい人は300kmが限度という見立て(海外のレビュアー) |
|---|---|
| 約200km | 大きな劣化はない。20km超のロング走も楽に走れている(国内のレビュアー) |
| 約350km | ミッドソールに皺は出たが、クッションはまだ健在。アウトソールの減りは少なめ(ランニングマシンでの距離も多い) |
| アッパー | 海外のラボの耐久テストで、つま先のメッシュが最も低い評価 |
かかと外側から着地する人は、アウトソールの減りを見ながら使ってください。減りが気になる人ほど、下の履き分けで距離を分散すると長持ちします。
履き分けの重要性
FuelCell Rebel v5は、デイリージョグからテンポ走まで、練習の中心で使うシューズです。ゆっくり長く走る日とレース本番に、同じニューバランスの現行モデルを組み合わせると、役割がはっきりします。
JOG / TEMPO
デイリージョグ〜テンポ走の日
軽さと柔らかく弾むフォームで、自然にペースを上げられます。キロ4分半〜5分半の練習で一番活きます。
RECOVERY / LONG
疲労抜き〜ゆっくり長く走る日
New Balance Fresh Foam X 1080 v15
ヒール40mmの厚いクッションのジョグ用モデル。レベルv5がぎこちなく感じるゆっくりしたペースや、疲れた日のジョグを任せられます。
RACE
記録を狙うレース本番
New Balance SuperComp Elite v6
新フォームInfinionとカーボンプレートを組み合わせた、約198gのレース用モデル。記録を狙う本番はこちらに任せると、レベルv5を練習に集中して使えます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、FuelCell Rebel v5が最も活きるのは、キロ4分半〜5分半のテンポ走とデイリージョグです。反対に、とてもゆっくりしたペースでは評価が分かれます。
楽なランに向くという海外の声と、キロ5分10秒より遅いとぎこちないという国内の声で分かれます。
軽くて柔らかく、毎日の距離を気持ちよく積めます。
弾むフォームでペースが自然に上がる。この靴が一番活きる練習です。
軽いので脚は回せますが、プレート入りの靴ほどの鋭い反発はありません。
サブ4〜サブ3.5前後のハーフ・フルなら選択肢。雨の日と、記録を削る本番はレース用を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
FuelCell Rebel v5と比較したいシューズを選ぶ
ASICS Novablast 6 との違い
Novablast 6は、ヒール41.5mmの厚いソールで、前足部に高反発素材を入れたデイリートレーナーです。価格はほぼ同じですが、重さはFuelCell Rebel v5のほうが30gほど軽く、ソールは6mmほど薄くなります。FuelCell Rebel v5は柔らかく沈んでから弾むのに対し、Novablast 6は沈み込みを抑えて前足部で弾む性格です。軽さとテンポ走での弾みを取るならFuelCell Rebel v5、厚いクッションでロング走まで脚を守りたいならNovablast 6です。
adidas Adizero EVO SL WOVEN との違い
Adizero EVO SL WOVENは、重さがほぼ同じで、ナイロン製のパーツを入れたスピード寄りのトレーナーです。海外のレビューでは、EVO SLのほうが硬めで速く走れる一方、アッパーの快適さはFuelCell Rebel v5が上という評価が見られます。価格はFuelCell Rebel v5のほうが3,000円ほど安くなります。テンポ走やインターバルを速く走りたいならEVO SL WOVEN、柔らかさと履き心地で毎日回したいならFuelCell Rebel v5です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?2Eは選ぶべき?
Aいつものサイズでいいという報告が多く、足幅も広めです。メンズは25.0〜29.0cm、レディースは22.5〜25.5cmで2Eも選べます。3E以上の人は2Eか0.5cm大きめを、厚い靴下で走る人は0.5cm大きめも試してください。
Qフルマラソンで使えますか?
Aサブ4〜サブ3.5前後なら本番の選択肢になります。ニューバランスも「サブ4を目指すランナー」に向けたシューズとしています。ただし柔らかく安定感は高くないため、30km走などで一度試してから決めてください。雨の予報が出ているレースでは、濡れた路面で滑るという報告があるので注意が必要です。
Q雨の日でも滑りませんか?
A雨上がりの路面で「かなり滑った」という国内の報告があり、海外のラボも濡れた路面では滑りやすいとしています。前作より前足部のラバーは増えましたが、雨の日やマンホールの上では気をつけてください。
Qレベルv6は出ていますか?SuperComp Rebelとは何が違う?
A2026年9月時点で、日本のニューバランス公式通販で現行として売られているのはv5です。2026年8月20日に出たSuperComp Rebel(23,980円)は、プレートを入れた別のモデルで、レベルv5はプレートなし・16,940円という違いがあります。
Qプレートは入っていますか?初心者でも履けますか?
Aカーボンなどのプレートは入っていません。軽くてクッションもあるので、初心者でも履けます。ただし柔らかく、足首や体の軸がぶれやすいという声があるので、走り始めたばかりの人は安定感のあるシューズと併用すると安心です。
まとめ
レベルv5(New Balance FuelCell Rebel v5)は、PEBAとEVAを混ぜたFuelCellフォームで、プレートなしでも軽く弾み、ジョグからテンポ走まで気持ちよくペースを上げられるデイリートレーナーです。サイズはいつもと同じが基本で、足幅は広め、2Eも選べます。サブ4〜サブ3.5前後なら、フルマラソン本番の選択肢にもなります。
一方で、柔らかさのぶん安定感は高くなく、濡れた路面で滑りやすく、かかと外側のソールも減りやすいのが弱点です。ゆっくり長く走る日は1080v15、記録を狙う本番はSuperComp Elite v6と組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
