【比較】ASICS METASPEED RAYレビュー|Adizero Takumi Sen 11他と何が違う?

出典: アシックス公式サイト

ASICS最高峰の「METASPEED RAY」は、片足約129gという驚異的な軽さと厚底特有のバウンド感を両立させた、スピード特化の革新的レーシングシューズです。新素材「FF LEAP」が生み出す爆発的な推進力と、フォアフット接地時に発揮されるダイレクトな反応性を徹底レビューします。

Review

常識を覆す超軽量設計と、
弾むような跳ね返りで自己新へ。

特におすすめなランナー

  • フォアフット走法を習得している人
  • 5km〜ハーフで記録を狙う人
  • 軽さとバウンド感を両立したい人
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.0

走力と脚力を要するが最高の武器になる

5km〜ハーフマラソンで自己ベスト更新を狙うフォアフットランナーのための、規格外の軽さとバウンド感を両立したスピード特化レーサーです。

クッション性4.5

新素材がもたらす高い衝撃吸収と弾力性

反発・推進力5.0

トランポリンのように跳ね返す強力な推進力

安定・サポート3.0

軽さ優先で体幹の強さと走力が求められる

耐久・寿命3.5

現時点では情報少なめ。ラバー摩耗に注意

もくじ

asics metaspeedray 基本スペック

metaspeedrayの最大の特徴は、ヒール厚約39.5mmの厚底でありながら片足約129gという常識外れの超軽量を実現した点です。

asics metaspeedray
asics metaspeedray(画像:asics公式サイトより)
価格33,000円(税込)
重量(メンズ)約129g(メンズ27cm目安。実測では129.9gという報告もある)
ミッドソールフルレングス FF LEAP
アッパーMATRYX
スタック / ドロップヒール約39.5mm / フォア約34.5mm(ドロップ約5.0mm)
アウトソールASICSGRIP

各パーツの構造

ミッドソール

metaspeedray ミッドソール
metaspeedray のミッドソール(画像:asics公式サイトより)

ASICS史上最も軽量で弾力性に優れた新フォーム「FF LEAP」を、ミッドソール全体および中敷きにまでフルレングスで採用。さらにシューズ全体の極限の軽量化を図るため、内蔵されるカーボンプレートはフルレングスではなく、前足部から中足部にかけての限定的な範囲に配置されています。この構造により、着地時の衝撃を即座に強力な反発エネルギーへと変換しつつ、シューズ全体に適度な柔軟性を持たせることに成功しており、ランナーの自然な足運びとダイレクトな接地感を両立させています。

アッパー

metaspeedray アッパー
metaspeedray のアッパー(画像:asics公式サイトより)

極限の軽さと通気性を追求した「MATRYX」素材を採用。光にかざすとシューズ内部がはっきりと透けて見えるほど極薄の編み方ですが、高速走行時の横ブレを抑制する高いホールド性を備えています。余分なクッション材を削ぎ落とし、足への吸い付くようなフィット感と熱のこもりにくさを実現しています。

アウトソール

metaspeedray アウトソール
metaspeedray のアウトソール(画像:asics公式サイトより)

濡れた路面や高速でのコーナリングでも優れたトラクションを発揮する「ASICSGRIP」を採用。ただし徹底的な軽量化を優先するため、ラバーの配置パターンは接地面全体ではなく、フォアフット(前足部)の強い蹴り出しに必要な箇所と、ヒールの最小限の補強部分のみに戦略的に限定されています。

RUNTOKU / 超軽量反発

asics metaspeedray
asics

metaspeedray

超軽量反発
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

アッパーが極薄で遊びがほとんどないため、タイトなフィット感を好むかによってサイズ選びが分かれます

いつものASICSと同サイズでOK(足幅が広い人は0.5cmアップ推奨)

  • 足幅(ワイズ):STANDARD(標準)仕様だが、アッパーの伸縮性が少なくタイトに感じる構造です。
  • 甲の高さ:標準的だが、シュータン周りも極薄のためホールド感は強めです。
  • 他ブランドとの比較:Nikeの同サイズと比較すると、前足部のボックス周囲が広く、ASICSの方がやや大きめに感じるという実測報告があります。
  • 特記事項:遊びのないレーシングフィットのため、厚手のソックスを着用する場合や、長時間の着用による足のむくみを考慮するなら0.5cmサイズアップが安全です。

実際に履いたランナーの声

圧倒的な軽さと強いバウンド感がもたらす推進力が高く評価される一方で、乗りこなすための体幹や足首の安定性がシビアに要求されるという意見が目立ちます。

ジョグペースでもスピードが出てしまうほど軽く、推進力が抜群

#サブ3狙い

地面を蹴った瞬間の反発が強く、テンポ走のリズム作りが非常に楽しくなる

#テンポ走

ゴツゴツした硬さを想像していたが、柔らかさと反発力のバランスが絶妙で快適

#海外ランナー

一方で、次のような気になる声もありました。

フワフワ感ゆえに安定感がなく、体幹をかなり使わされる印象

#体幹への負荷

ヒール着地やカーブを曲がるときに、少し靴の中で不安定に感じる

#海外ランナー

軽量化のためラバー面積が少なく、荒れた路面などではグリップの劣化が早い

#荒れた路面

どのくらい走れる?耐久性の目安

超軽量のレーシングシューズであるため、耐久性は最も懸念されるポイントですが、現時点では十分な情報なしと言わざるを得ません。

情報はまだ少なめ。700km走行でも機能した報告あり

早くヘタる平均的長く使える
  • メディア向けの発表会にて、700km走行後のサンプルでもアッパーやアウトソールが機能している様子が確認されたという報告がある。
  • 軽量化のためにアウトソールのラバー面積が極端に少なく設計されているため、荒れた路面やヒールストライクでの長距離使用は早期の摩耗を招く恐れがある。
  • ミッドソール「FF LEAP」のヘタリやすさについては長期的な実走データが不足しているが、使用後は埃を取り除き乾燥させるなどのメンテナンスで寿命を延ばせる。

履き分けの重要性

METASPEED RAYは、究極の軽さと反発が求められるポイント練習やレース本番に特化しています。そのため、日々の走行距離を踏むためのクッション性や、脚を鍛えるための安定性を補う現行モデルとの併用が効果的です。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

SPEED / RACING

レース本番やインターバル走

ASICS METASPEED RAY

片足約129gという極限の軽さと、トランポリンのような強い反発力を活かし、5km〜ハーフなどでの圧倒的なスピードを引き出します。

JOG / LONG

日々のジョグやロング走

ASICS SUPERBLAST 3

46.5mmの極厚スタックハイトとFF LEAP/FF BLAST PLUSの組み合わせにより、トランポリンのように弾む衝撃吸収性と反発性を両立し、疲労を抑えながら距離を踏めます。

TEMPO

テンポ走やペース走

ASICS MAGIC SPEED 5

フルレングスのカーボンプレートと耐久性の高いアウトソールを備え、レースペースの感覚を養うハードな練習でもタフに使い込めます。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

METASPEED RAYは短い接地時間でテンポよく足を回す走法に適しており、短い距離でスピードを極限まで高める練習で真価を発揮します。

リカバリー・LSD

安定感が低く体幹を酷使するため、疲労抜きの用途には全く向きません。

デイリージョグ

推進力が強すぎることと、耐久性の観点から日常的な使用はもったいない設計です。

ペース走・テンポ走

軽さと反発がリズム作りに貢献しますが、長距離になると高い脚力を要求されます。

スピード・インターバル

超軽量設計と強いバウンド力により、高速域での足回りの良さと蹴り出しの鋭さが活きます。

レース本番

5kmや10km、ハーフマラソン等、スピードを追求するロードレースで最強の武器となります。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

metaspeedrayと比較したいシューズを選ぶ

adidas Adizero Takumi Sen 11 との違い

Adizero Takumi Sen 11は重量188g、ヒール33mm、ドロップ7mmとスタックハイトを抑え、グラスファイバーロッドを採用した短中距離向けレーシングです。METASPEED RAYの約39.5mmの厚底がもたらすトランポリンのようなバウンド感に対し、Takumi Sen 11は地面の感覚をしっかり捉えながら、もっちりとした反発で走りを自らコントロールしやすい点が特徴です。地面の接地感を残して走りをコントロールしたいならTakumi Sen 11、極限の軽さと厚底の跳ね返りを求めるならMETASPEED RAYを選ぶべきです。

Nike Streakfly 2 との違い

Streakfly 2は重量126gとMETASPEED RAYと同等の超軽量を誇りますが、ヒール27.0mm、ドロップ3.7mmの薄底寄りの設計である点が大きく異なります。METASPEED RAYが「FF LEAP」による強い跳ね返りでストライドを伸ばす構造なのに対し、Streakfly 2はロードスパイクのようなダイレクトな接地感と、ZoomXフォームの軽快な弾きで素早くピッチを回す走法に適しています。薄底特有の足裏感覚とピッチの回しやすさを好むならStreakfly 2、厚底のクッションとバウンド力でストライドを伸ばしたいならMETASPEED RAYを選ぶべきです。

よくある質問

Qフルマラソンの本番でも使用できますか?

A使用自体は可能ですが、高い反発力と引き換えに安定性が低く、後半に体幹や脚力が削られるリスクがあります。エリートランナー以外の市民ランナーには、5kmからハーフマラソンまでの短い距離での使用が強く推奨されます。

Q同時発売されたスカイやエッジと比べてどのような特徴がありますか?

A大振りなストライド型のSKY、小刻みなピッチ型のEDGEに対し、RAYはその中間に位置するような、より自然なリズムで走れるように調整されています。極端なテンポ走法を求められず、コントロールしやすい設計です。

Qカーボンプレートはソール全体に入っていますか?

Aフルレングスではありません。極限の軽量化を追求するため、前足部から中足部にかけての限定的な範囲にのみ小ぶりなカーボンプレートが配置されており、シューズ自体の適度な柔軟性も確保されています。

Q雨の日のレースでも滑りませんか?

Aアウトソールには濡れた路面でも優れたグリップ力を発揮する「ASICSGRIP」が採用されています。そのためスピードに乗った状態のコーナリングや雨天時でも高いトラクションを保ち、滑りにくい仕様となっています。

Qヒールストライク(かかと着地)のランナーにも合いますか?

Aカーボンプレートが前中足部に限定されており、ヒールのラバー面積も最小限のため、ヒール着地では不安定さを感じやすく、ソールの摩耗も早まる傾向があります。フォアフットランナーに最も適した設計です。

まとめ

ASICSの「METASPEED RAY」は、フォアフット走法でスピードを追求し、5km〜ハーフマラソンで自己ベスト更新を狙うランナーに最適な一足です。約129gという規格外の軽さと、厚底特有のトランポリンのような強いバウンド感が高い次元で融合しており、足が勝手に前へと出るような圧倒的な推進力をもたらします。

一方で、極限の軽量化と引き換えに接地時の安定性が低く、ヒールストライクのランナーや体幹に不安がある方には不安定さを感じやすい構造となっています。長時間の走行や日常的なジョグには負担が大きいため、脚作りや距離を踏む練習には高い安定性とクッション性を誇る「SUPERBLAST 3」などの万能シューズを代替案として併用することをおすすめします。

RUNTOKU / 超軽量反発

asics metaspeedray
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この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
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