Pixel Watchはランニングに使える?初代を4年使って分かったことと、4と5の選び方

私は初代のPixel Watchを、2022年10月の発売日に買いました。それから4年近く、寝るときも含めて毎日着けています。走った距離は、少なくとも1000kmを超えています。

壊れたことは一度もありません。電池の減りだけは少し気になり始めましたが、まだ普通に使えています。

いまはこの時計の記録を、AIのランニングコーチに毎日渡して練習を決めています。この記事では、初代を4年使って分かったことと、これから買うなら最新の5か、1つ前の4かをランナー目線でまとめます。

初代Pixel Watchを手に持った写真。アナログ風の文字盤 初代Pixel Watchを腕に着けた写真

▲ 私の初代Pixel Watch(買って1か月ほどのころ)

3行でいうと

  • Androidのスマホを使っていて、ランニングと健康管理を1台で済ませたいなら、Pixel Watchで十分
  • 今から買うなら、1つ前の4でも十分。電池・GPS・重さは5とほぼ同じ
  • 5を選ぶ一番の理由は、GPSの精度。ビルの多い街中など、GPSが乱れやすい場所を走る人向け
もくじ

1. 初代を4年使って分かったこと

まずは、私が実際に使ってきた初代の話です。4年分なので、買った直後のレビューでは分からなかったことも書けます。

4年使っても、壊れていない

毎日着けて走ってきましたが、壊れたことはありません。電池の減りが早くなってきたかな、と感じるくらいです。

ランニングの計測で困ったことは、ほとんどない

走ったあとにスマホのアプリ(買った当時はFitbitアプリ)で、距離・時間・心拍数・平均ペース・標高を確認できます。趣味や健康のために走る人なら、足りない情報はないと思います。

GPSにも不満はありません。いつも同じ道を走るのですが、毎回ほぼ同じ距離で記録されます。走り始めにGPSをつかむまでの時間は、友人のGarminより少しかかりましたが、気になるほどではありませんでした。

初代Pixel Watchのランニング計測画面。時間・距離・心拍が表示されている Fitbitアプリの画面。1kmごとのペースが並んでいる

▲ 左:走っているときの画面 右:走ったあとにアプリで見られる1kmごとのペース

一方で、買った当時は物足りないところもありました。インターバル走を時計で設定できないこと、走っている最中の数字が小さくて見づらいこと、1kmごとに知らせてくれないことです。

このうちインターバルは、今のPixel Watch(3以降)では設定できるようになっています。ペースや心拍が目標の範囲から外れたときに知らせる機能もあります(Googleのヘルプ)。

電池は、長いレースだと少し心配

初代の電池は、公式で最大24時間です。GPSを使って3時間走っても持ちましたが、6時間を超えるようなフルマラソンだと心配でした。後で書くとおり、ここは新しいモデルで大きく良くなっています。

いちばん役に立っているのは、走っていない時間

4年使って一番の価値だと感じているのは、走っていない時間の記録です。寝ている間の心拍から出る安静時心拍と、睡眠時間が毎日たまっていきます。

いまは、この記録をAIのランニングコーチに毎日渡しています。安静時心拍がいつもより高い日が続けば、練習を見直す。走った日の記録だけでは分からない疲れに、先に気づけるようになりました。この使い方は、AIにコーチをやらせている記事に書いています。

朝に走っていた頃は、家族を起こさずに振動だけで起きられるアラームも重宝しました。

スマホのアプリの睡眠の記録。1日ごとの睡眠時間と睡眠スコアが並んでいる Pixel Watchのアラーム画面

▲ 左:睡眠の記録(2023年3月) 右:振動で起こしてくれるアラーム

4年使っても壊れず、計測に困ることはほとんどない。一番の価値は、走っていない時間の記録だった。

2. 今から買うなら、4か5か

今は5まで出ています。2026年8月に出た5が最新で、1つ前が4です。ランニングに関係するところを、Googleの公式の仕様で比べました。

ランニングに効く数字は、4と5でほぼ同じ

初代(私)45
電池最大24時間30時間/40時間30時間/40時間
GPS1周波2周波2周波
重さ(本体)36g31g/36.7g31g/36.7g
サイズ41mm41mm/45mm41mm/45mm
対応スマホAndroid 8.0以降Android 11以降Android 12以降

※ 電池は常時表示をオンにした場合。「/」の左が41mm、右が45mm。出典:Google Pixel Watch ヘルプ(技術仕様)

電池の持ち、GPSの方式、重さは、4と5で変わりません。初代と比べると、同じ41mmで電池は24時間から30時間に伸び(45mmなら40時間)、GPSは2つの周波数を使う方式になっています。初代で感じていた「長いレースだと電池が心配」は、4の時点で余裕が大きく増えています。ただし表の時間は普段使いでの目安で、GPSを使って走っている間はこれより早く減ります。

5で良くなったこと

Googleの発表によると、5で良くなったのは主に次の3つです(Google公式ブログ)。

  • GPSの精度:電波が乱れやすい厳しい環境では、これまでのモデルの2倍正確にルートを記録する。都市部でApple Watch Ultra 3やGarmin Fenix 8 Proより正確だった、とGoogleは発表しています(Googleの社内テスト。発売前の端末で、3時間以内の記録)
  • 動作の速さ:メモリが増え、4より20%速くなった
  • 筋トレのガイド:セットや休憩を時計で案内する機能が、近いうちに使えるようになる予定

どちらを選ぶか

多くのランナーは、4で十分だと思います。電池もGPSの方式も同じで、4のほうが安く買えることが多いからです。値段は時期やお店で変わるので、下のリンク先で確かめてください。5は、日本では6万2,800円からです(ITmedia)。

5を選ぶといいのは、次のような人です。

  • ビルの多い街中など、GPSが乱れやすい場所をよく走る
  • これから長く使うので、なるべく新しいものがいい

電池・GPSの方式・重さは4と5でほぼ同じ。多くの人は4で十分。GPSの精度に払う価値があるなら5。

3. 向いている人、向いていない人

最後に、4年使った立場から、Pixel Watchが合う人と合わない人を分けておきます。

向いている人

  • Androidのスマホを使っている
  • 普段使いの時計とランニングウォッチを、1台で済ませたい
  • 睡眠や安静時心拍など、走っていない時間の体調も見たい

向いていない人

  • iPhoneを使っている人:Googleの仕様ページで対応とされているのは、Androidのスマホだけです
  • 走っている最中の見やすさや、練習の細かい管理を重視する人:今のPixel Watchもインターバルなどは設定できます。ただ、画面の見やすさや練習の分析まで時計に求めるなら、ランニング専用の時計(GarminのForerunnerなど)も比べてみてください

Androidで、普段使いとランニングを1台にしたい人向け。見やすさや分析まで求めるなら、専用の時計も見ておく。

Pixel Watchを見てみる

Pixel Watch 5(最新)

Pixel Watch 4(1つ前)

ランニング専用の時計も比べるなら(Garmin Forerunner)

この記事を書いた人:じぇーぱぱ 中学・高校と短距離をやっていて、地方大会に出ていました。2023年にフルマラソンでサブ4。ブランクのあと、いまは週2回で走りながら、AIにランニングコーチをやらせる12週間の人体実験をしています。練習の記録はX(@runpapa06)で出しています。
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