ミズノのプレートのない厚底ジョグシューズ「ネオゼン2(MIZUNO NEO ZEN 2)」。買う前に一番迷うのはサイズと足幅です。先に答えると、サイズはいつもと同じでOK。ただしワイドモデルはなく幅は細めなので、幅広の人は試し履きを。国内外の実際に履いた人の報告をもとにその根拠を示し、重さ、フルマラソンで使えるか、前作やウエーブライダー30との違い、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
プレートなしの40.5mmで、
軽く弾んで毎日走れるデイリートレーナー。
特におすすめなランナー
- 軽い厚底でジョグを楽しみたい人
- 前作の不安定さが気になった人
- 足が細めでぴったり履きたい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
MIZUNO NEO ZEN 2 基本スペック
NEO ZEN 2は、プレートを入れずに超臨界発泡のクッション材「MIZUNO ENERZY NXT」だけで作った、軽い厚底のデイリートレーナーです。2026年1月16日に発売されました。前作より安定性とかかとのフィットを高めています。
| 価格 | 17,600円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約245g(メンズ27.0cm片方/公式) |
| ミッドソール | MIZUNO ENERZY NXT(超臨界発泡)+ プレートなし |
| アッパー | エンジニアードメッシュとニット(2E相当) |
| スタック / ドロップ | ヒール40.5mm / フォア34.5mm(ドロップ6mm) |
| アウトソール | X10(耐摩耗ラバー) |
前作 NEO ZEN からの進化
結論として、NEO ZEN 2で一番変わったのは安定感です。ミズノの発表では、クッション材を進化版のENERZY NXTに替え、前足部のゴムの範囲とかかと側の設計を見直しました。アッパーもヒールカウンターの素材を変え、かかとの内側にスポンジを入れています。重さは約235gから約245gに増えました。
走った体感としては、前作の「よく弾むが不安定」から、「弾みは控えめだが安定して走れる」に変わったという声が多く見られます。海外のラボでは、クッション材が変わったことで反発の数値が大きく下がったと計測されています。前作で不安定さが気になった人には「別物」と好評な一方、前作の弾みが好きだった人には物足りないという声もあります。
重さ・発売日・レディースのサイズは?
ネオゼン2は2026年1月16日発売、17,600円(税込)。重さは約245g(27.0cm)で、厚底のジョグ用としては軽い部類です。前作より約10g重くなりましたが、ミズノの担当者は、長い距離を走っても不安を与えないための改良の結果としています。
| 発売日・価格 | 2026年1月16日・17,600円(税込) |
|---|---|
| メンズ | 25.0〜29.0cm/約245g(27.0cm片方・公式) |
| レディース | 22.5〜25.5cm/約205g(24.5cm片方・公式) |
| 男女兼用のカラー | 22.5〜29.0cm(カラーによって30.0cm以上も) |
| 実際に量った重さ | 25.5cm:217g/26.5cm:231〜233g/27.0cm:241g(国内のレビュアー) |
| 前作(初代) | 約235g(27.0cm)。今作は約10g重い |
海外のラボの計測でも237g(US9=約27.0cm)で、「クッションの厚いシューズとしては非常に軽い」と評価されています。国内のレビュアーの計測では、同じジャンルで軽いとされるノヴァブラスト5や1080v15より、10gほど軽い結果でした。
フルマラソンで使える?
先に答えると、サブ4〜サブ5、完走が目標なら本番の選択肢になります。サブ3.5より速いタイムを狙うなら、本番はレース用のシューズにして、ネオゼン2は練習に回すほうが向いています。
ミズノの担当者は、主な対象を「キロ5〜7分で走るランナー」としています。フルサブ3のランナーも「フルで使うならサブ4〜サブ5ぐらい」、別の国内のレビュアーも「サブ3.5〜サブ5」と書いていて、評価はほぼ一致しています。加速より、一定のペースを保つのが得意なシューズです。
本番向きの人:サブ4〜完走狙い/厚いクッションで脚を守りたい/足が細めで、ぴったりしたフィットが好き
本番は別の靴がいい人:サブ3.5より速く走りたい/足幅が広い/陸連登録者として公認の記録を狙う
気をつけたい点が2つあります。1つは靴底の厚さです。世界陸連の規則ではロードのシューズの靴底は40mmまでで、ネオゼン2の公称はかかと40.5mmと、わずかに上回ります(海外のラボの実測は39.9mm)。規則に沿った大会で公認の記録を狙う人は、大会の要項で確かめてください。もう1つはアッパーです。ニットとメッシュが足にぴったり密着するぶん、「走り終わると蒸れる」という声や、海外では「ロング走では足が疲れるかもしれない」という声があります。本番で使うなら、30km走などで一度試してから決めてください。
ウエーブライダー30・ネオビスタ3との違いは?
同じミズノで迷いやすいのが、定番のウエーブライダー30と、上位のネオビスタ3です。先に答えると、軽さと弾みでジョグを楽しむならネオゼン2、ブレにくさと幅の選びやすさならウエーブライダー30、ロング走で脚を残すならネオビスタ3です。
| ネオゼン2 | ウエーブライダー30 | ネオビスタ3 | |
| 価格 | 17,600円 | 18,700円 | 24,200円 |
| 重さ(27.0cm) | 約245g | 約265g | 約265g |
| 厚さ(かかと) | 40.5mm | 42.5mm | 44.5mm |
| ドロップ | 6mm | 8mm | 8mm |
| プレート | なし | 全長のウエーブプレート | ナイロンプレート |
| 幅 | 2E相当のみ | 2E相当/SW(4E相当) | 2E相当 |
ネオゼン2はプレートがなく、3足の中でいちばん軽い靴です。ウエーブライダー30はプレートで沈み込みを抑える安定寄りの作りで、幅広の人向けのSWがあります。ネオビスタ3はミズノ自身が「ロングランや、脚を残したいシーンに」としている厚底です。足幅が広い人は、ネオゼン2よりウエーブライダー30のSWを先に試してください。


各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、超臨界発泡のクッション材「MIZUNO ENERZY NXT」の1層だけで、プレートや硬い板は入っていません。名前は前作と同じですが、ミズノは「進化バージョン」としていて、海外のレビューではTPU系からEVA系の素材に変わったとされています。つま先からかかとまで独自の形にしたソール「SMOOTH SPEED ASSIST」が、走るときの脚の角度を保つのを助け、ふくらはぎの負担を減らします。
アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュとニットの組み合わせ。今作はヒールカウンターの素材を変え、かかとの内側にスポンジを入れて、かかとの収まりを良くしました。シュータンは履き口と一体で、靴下のように足に密着します。そのぶん幅は細めで、紐をほどかずに履くのは難しい作りです。
アウトソール
アウトソールには、ミズノの耐摩耗ラバー「X10」を使っています。今作では前足部のゴムの範囲を見直し、海外のラボではグリップの数値も前作より上がりました。一方で、濡れた白線の上では滑ったという海外の声もあります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、長さはいつものサイズでOKです。ただし公式の足幅は2E相当のみで、ワイドモデルはありません。前作より容量が小さく、幅も細めに作られているので、幅広や甲高の人は試し履きしてから選んでください。
いつものサイズ。幅広の人は試し履きを
- 足幅(ワイズ):公式は2E相当のみ。海外のラボの計測では中足部・つま先とも平均より細めです。
- 甲の高さ:つま先周りは低め。シュータンと一体のニットが密着するので、甲の高い人はきつく感じやすいです。
- 他ブランドとの比較:ASICSやNikeと同じサイズでぴったりという声があります。長さの基準は同じで大丈夫です。
- 特記事項:履き口がシュータンと一体なので、紐をほどかずに履くのは難しい作りです。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告をまとめると、長さはいつものサイズでぴったり。ただし幅は細めで、幅広の足には窮屈という結果です。
| 長さ | いつものサイズでジャストという報告がほとんど。ASICS・Nikeと同じサイズでぴったりという国内の声も |
|---|---|
| 足幅 | 公式は2E相当。海外のラボの計測では中足部・つま先とも平均より細い |
| 甲の高さ | つま先周りの高さは平均より低め(海外のラボ)。甲高の人はきつく感じやすい |
| かかと | 内側のスポンジでしっかり収まる。前作より抜けにくくなった |
| 履き口 | シュータンと一体の作りで、紐をほどかずに履くのは難しい |
| 前作との比較 | 前作より容量が小さく、ぴったりした作り |
海外のテスターのうち、足が細い人は「最初はきつく感じたが、走ると伸びて完璧なフィットになった」、幅広の人は「窮屈」と、評価がはっきり分かれました。足首の前や、いちばん上の紐穴の内側が当たるという声もあります。
ワイドはある?幅広の人はどうする?
ネオゼン2の公式の展開は、メンズ・レディース・男女兼用のいずれも2E(ノーマル)相当のみで、ワイドモデルはありません。サイズを上げると長さが余るので、幅のためにサイズを上げるのはおすすめしません。
普段2Eで困らない・足が細め:いつものサイズでOK
普段3E以上・甲高:店頭で試し履きを。合わなければ、SW(4E相当)があるウエーブライダー30も候補に
前作(初代)を履いていた人:同じサイズを基準に。ただし今作のほうがぴったりした作り
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、柔らかいのに安定している走り心地と、ぴったりしたフィットを評価する声が多い一方、前作より弾みが減ったことと、幅の細さを気にする声も見られました。
柔らかいけど安定感があり、かかともブレない。加速より速度を保つのが得意な、優秀なジョグシューズ
前作は重心をかけたところが沈んで不安定だった。今作はどこで接地してもしっかり受け止めて、前へ返してくれる
弾みは落ちたが弾まないわけではなく、キロ4分くらいなら軽く出せる。クッション重視の靴と考えれば最高
一方で、次のような気になる声もありました。
走ってみると前作より明らかに弾まない。前作の楽しさが薄れてしまった
幅が広い足には窮屈。前作のゆったりしたつま先のほうが好きだった
走り終わると足が蒸れる感じがある
耐久性は?靴底は強く、アッパーは注意
ネオゼン2の耐久性は、靴底のゴムは減りにくい一方、アッパーは傷みやすいと見られます。ただし何百kmも走った報告はまだありません。
靴底は減りにくく、アッパーは傷みやすい
- アウトソールはミズノの耐摩耗ラバーX10。海外のラボの削るテストでも、減り方は平均より少なかった。
- ゴムの厚さは1.4mmと薄めで、軽さを優先した作り。
- アッパーのつま先と、かかとの内側のパッドは、ラボの耐久テストで最低評価。足の指やかかとが擦れやすい人は早めに傷む可能性がある。
実際に走った人の報告とラボの結果
ネオゼン2は、何百kmも走った報告がまだ見つかりません。今ある報告とラボの結果を並べると、靴底のゴムは減りにくい一方、アッパーとかかとの内側のパッドは傷みやすいという結果です。
| 約40km | アウトソールにほとんど摩耗なし。耐久性はミッドソールで決まりそう(海外のレビュアー) |
|---|---|
| 約50km | 走った感触はまだ良好。ただしミッドソールの長い距離での耐久性は分からない(海外のレビュアー) |
| アウトソール | 海外のラボの削るテストで0.9mm減。平均より減りにくい。ただしゴムの厚さは1.4mmと薄め |
| アッパー | つま先と、かかとの内側のパッドの耐久テストは、どちらも5段階で最低の1 |
足の指が当たってアッパーに穴が開きやすい人や、かかとの内側が擦れやすい人は、ほかの靴より早く傷む可能性があります。走った距離の報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
NEO ZEN 2は、毎日のジョグを受け持つ中心の一足です。速いペースの日と長く走る日に、同じミズノの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
SPEED / RACE
ポイント練習〜レース本番の日
レース・スピード練習用のモデル(20,900円)。ネオゼン2が苦手なインターバルや速いペース走を任せられます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、NEO ZEN 2が最も活きるのは、ゆっくりから中くらいのペースで距離を積むジョグです。ミズノの担当者もキロ5〜7分のランナーを主な対象としています。
厚いクッションで脚にやさしく、沈み込みすぎないのでゆっくりでも走りやすい。
軽さと安定感で、毎日の距離を気持ちよく積めます。
キロ4分くらいまでは対応できるという声。加速より一定のペースを保つのが得意。
反発が控えめで、本格的なスピード練習には重く感じるという声。速い日は別の靴を。
サブ4〜完走狙いのフルなら選択肢。かかとの公称40.5mmは公認レースの規則(40mm)をわずかに超える。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
NEO ZEN 2と比較したいシューズを選ぶ
ASICS Novablast 6 との違い
Novablast 6は、同じ17,600円のプレートのない厚底で、比べられることの多いライバルです。重さはNEO ZEN 2のほうが8g軽く、ドロップは2mm低くなっています。NEO ZEN 2は今作で弾みを抑え、安定寄りに変わりました。前足部で強く弾む感覚を楽しみたいならNovablast 6、ブレの少なさと足にぴったり合うフィットを取るならNEO ZEN 2です。NEO ZEN 2は幅が細めでワイドもないので、幅広の人は両方を履き比べてください。
New Balance FuelCell Rebel v5 との違い
FuelCell Rebel v5は、NEO ZEN 2より約20g軽く、かかとの厚さは5mmほど薄いプレートなしのシューズです。国内のレビュアーにも、ジョグはNEO ZEN 2、気分次第で速く走りたい日はRebel v5と使い分けている人がいます。NEO ZEN 2は厚いクッションで脚を守りながら一定のペースを保つのが得意です。ペースを上げる練習まで1足でこなしたいならRebel v5、ゆっくり長く走る日の脚の守りを取るならNEO ZEN 2です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
Aいつものサイズでちょうどいいという報告がほとんどです。ASICSやNikeと同じサイズでぴったりという声もあります。ただし幅は細めで、甲も低めの作りです。幅広や甲高の人は、店頭で試し履きしてから選んでください。
Qワイドモデルはありますか?
Aありません。メンズ・レディース・男女兼用のどれも2E(ノーマル)相当です。幅のためにサイズを上げると長さが余るので、幅広の人は、SW(4E相当)があるウエーブライダー30も候補にしてください。
Q前作(初代)から買い替える価値はありますか?
A前作の不安定さやかかとの浮きが気になっていたなら、買い替える価値があります。今作は安定感とかかとのフィットが良くなりました。一方、前作のよく弾む感じが好きだった人には、弾みが控えめになったと感じる声が多いので、試し履きをおすすめします。
Qレディースの重さとサイズは?
Aレディースは22.5〜25.5cmで、重さは約205g(24.5cm片方・公式)です。男女兼用のカラーも22.5cmからあり、価格はどれも17,600円(税込)です。
Q初心者の最初の1足にも向いていますか?
A向いています。厚いクッションで脚にやさしく、前作より安定しているので、キロ6〜7分のジョグでも走りやすい作りです。ただし幅が細めで、紐をほどかないと履きにくいので、一度履いてから選ぶと安心です。
まとめ
ネオゼン2(MIZUNO NEO ZEN 2)は、プレートのない40.5mmの厚底を約245gに収めた、軽くて安定したジョグ用のデイリートレーナーです。サイズはいつもと同じでよく、前作より横ブレが減ってかかとも収まるようになりました。サブ4〜完走を目指すなら、フルマラソン本番の選択肢にもなります。
一方で、弾みは前作より控えめで、幅は2E相当のみの細めの作りです。強い反発を楽しみたいならNovablast 6、速い練習まで1足でこなしたいならFuelCell Rebel v5、幅広ならSWがあるウエーブライダー30も比べてみてください。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
