アディダスの「アディスター4(Adistar 4)」は、かかと40.9mmの厚いミッドソールと高い衝撃吸収性が特徴のデイリートレーナーです。先に答えると、ゆっくり長く走る日々のジョグやリカバリーラン、LSDで脚を温存したい場面に向く1足です。サイズ感は普段どおりのサイズが基準ですが、足幅の感じ方や走行時の安定性、通気性については評価が割れています。価格は17,600円(税込)、重さは272g(メンズ27.0cm)。前作アディスター3との違いやサイズ感、100km走行時の耐久性、More v6・Bondi 9との違いまでまとめます。
Review
かかと40.9mmの厚底クッションと、
耐摩耗性に優れたラバー底で日々のジョグを支える一足。
特におすすめなランナー
- 怪我を防ぎ日々の疲労を抜きたいランナー
- ゆっくり長く走るLSD練習を好むランナー
- 足元の安定感とソール耐久性を重視する人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
adidas Adistar 4 基本スペック
Adistar 4は、かかと40.9mmの厚いミッドソールを保ちつつ、足をホールドするアッパーの更新でフィット感を高めたゆっくり長く走る日向けのデイリートレーナーです。価格は17,600円(税込)、重さは272g(メンズ27.0cm・片足、日本公式の商品データ。実測275gの報告あり)です。
| 価格 | 17,600円(税込)参考:楽天の販売ページ |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 272g(メンズ27.0cm公称値。実測では275gの報告もある) |
| ミッドソール | REPETITOR 2.0(EVAベース) |
| アッパー | エンジニアードメッシュ(フィットパネル内蔵) |
| スタック / ドロップ | ヒール 40.9mm / フォアフット 35.4mm(ドロップ 5.5mm) |
| アウトソール | ADIWEARラバー |
前作 Adistar 3 からの進化
前作のAdistar 3から変わった点は、アッパーがフィットパネル内蔵のエンジニアードメッシュに更新され、中足部からかかとにかけての固定力(ロックダウン)が向上したことです。重さも「アディスター3より5g軽い」という報告があります。ミッドソール(REPETITOR 2.0)とアウトソール(ADIWEARラバー)は前作と同じ構造です。
ソールが前作と同じ構造であるため、走ったときのクッション性や走行感に大きな変化はありません。ただし、アッパー内部にフィットを調整するアジャスタブルパネルが追加されたことで靴の中での横ブレが軽減され、長距離を走った際の一体感が増しているという報告があります。
アディスター4の定価・重さ・スタックハイト
先に答えると、価格は17,600円(税込)、重さは272g(メンズ27.0cm・片足)です。日本の公式オンラインストアでは、会員限定セールとして14,080円(税込)で表示されていることがあります。
| 価格 | 17,600円(税込)※楽天の販売ページ(品番JR0315・JR0310)で確認。日本公式では会員限定セール14,080円の表示あり |
|---|---|
| 重さ | 272g(メンズ27.0cm・片足、日本公式のデータ。実測275gの報告あり) |
| スタックハイト | ヒール40.9mm / 前足部35.4mm(ドロップ5.5mm) |
前作のアディスター3と比べると、「5g軽い」という報告があります。ミッドソールのREPETITOR 2.0とアウトソールのADIWEARラバーは前作と同じ構造で、アッパーのみが更新されています。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、EVAベースの「REPETITOR 2.0」フォームをフルレングスで配置しています。かかと40.9mm・前足部35.4mm(ドロップ5.5mm)の厚みがあり、衝撃吸収性は高く、ロッカーは緩やかです。ラボの硬度測定では33.8 AC(測定した全靴の平均35.4 AC)と平均よりやや柔らかい側で、「柔らかめの配合で気楽に走れる」という検証と、「柔らかすぎず硬すぎずバランスがよい」という声があります。エネルギーリターンはラボ測定でかかと51.9%・前足部55.9%(平均61.5%)と平均より低い一方、実走では「弾む」という声もあり評価が割れています。ねじれ剛性は15.8 Nmです。
アッパー
アッパーは、エンジニアードメッシュを採用しています。中足部の内側にはフィット感を高めるアジャスタブルパネルが組み込まれ、靴紐と連動して足をホールドします。かかと部分には硬いヒールカウンター(剛性スコア5/5)が内蔵されています。通気性については、ラボで空気の通りが限られ走っていても暖かくこもるという検証と、まずまずという声に分かれています。
アウトソール
アウトソールは、adidas独自の「ADIWEARラバー」を採用しています。かかと外側や前足部など、着地と蹴り出しで摩耗しやすい広範囲を厚めのラバーで覆い、アスファルトでのグリップ力を確保しています。濡れた路面での摩擦係数テストでも0.57を記録し、研磨テストでも削れが0.7mmにとどまる耐摩耗性を備えています。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、普段どおりのサイズが基準です。20票の投票や複数のレビューで「普段のサイズ」とされていますが、少数ながら「1サイズ小さい」「半サイズ小さい」という回答もあり、足幅の感じ方も割れています。
普段のサイズが基準。足幅はゆとりがある声と先が細い測定で割れる
- 足幅(ワイズ):標準的ですが、感じ方は割れています。ゆとりがあり幅広にも合うという声がある一方、ラボの測定ではトゥボックス幅73.8mmとやや先が細い型になっています。トゥボックスの高さは27.8mmあります。
- 甲の高さ:標準的です。内部のアジャスタブルフィットパネルと連動してシューレースを締めることで、甲周りがしっかりホールドされます。
- サイズ選びの傾向:20票の投票で「普段のサイズ」とされており、別の複数のレビューでも「普段のサイズ」「ほぼ普段のサイズ」で一致しています。少数ですが「1サイズ小さい」「半サイズ小さい」という回答もあります。
- 特記事項:かかとのヒールカウンターは剛性5/5と非常に硬い作りです。前作からアッパーが変更されたことで、中足部からかかとにかけての固定力が高まっています。
アディスター4のサイズ感と各部の測定データ
先に答えると、サイズは「普段どおり」という評価が大半ですが、足幅については「ゆとりがある」という声と「やや先が細い」という測定結果に分かれています。
| サイズ選びの投票・声 | 20票の投票や複数のレビューで「普段のサイズ(ほぼ普段のサイズ)」で一致。少数ながら「1サイズ小さい」「半サイズ小さい」という回答もある |
|---|---|
| 足幅・トゥボックス幅 | 足幅は標準的。ゆとりがあり幅広にも合うという声と、測定で幅73.8mm(やや先が細い型)という結果に割れている |
| トゥボックス高・甲周り | トゥボックス高は27.8mm。甲周りは標準的で、内部のフィットパネルと靴紐の連動で固定される |
| かかと周り | ヒールカウンターの硬さは5/5と非常に硬い構造 |
長さは普段のサイズが基準になりますが、少数ながら小さめという回答もあり、つま先幅の感じ方も人によって分かれています。
実際に履いたランナーの声
着用した人の声では、クッションと反発のバランスやアウトソールの摩耗の少なさが評価される一方、ゆっくりしたペースや悪路での不安定さ、通気性の低さ、反応の薄さが指摘されています。
重厚なクッションと安定感は、平日のゆっくりしたジョグやリカバリーで脚を温存するための生命線。ロッカー構造が生むスムーズな重心移動も特筆すべき点。
硬い着地感を予想していたが、沈み込みと反発のバランスが絶妙で、走っていてとにかく気持ちがいい。初走行でリカバリーに向いていると確信した。
今年試した靴の中で最も耐久性のあるアウトソール。100km走ったが、かかとの外側でもほとんど摩耗がない。
一方で、次のような気になる声もありました。
唯一の弱点は、背の高いミッドソールと比較的細い接地面のため、ゆっくりしたペースでは特に安定しているとは感じないこと。でこぼこした路面でも不安定さを感じる。
暑く蒸し暑い地域で走る人には勧めない。ラボで空気の通りが限られ、走っていても暖かく感じた。
乗り心地は平坦であまり反応がなく、いまのデイリートレーナーにも期待される弾む感じとは遠い。
耐久性は?100km走行で摩耗ほぼなしの声と研磨0.7mm
アディスター4の耐久性は、100km走ってもアウトソールの摩耗がほとんどないという声が2件あり、ラボの研磨テストでも削れが0.7mmと良い判定が出ています。
100km走行で摩耗ほぼなしの声2件と、研磨テスト0.7mmの削れ
- アウトソールのADIWEARラバーは、ラボの研磨テストで削れが0.7mmにとどまり、耐久性は良い判定となっている。
- 100km使ったマラソンランナーから、今年試した靴の中で最も耐久性のあるアウトソールで、かかとの外側でもほとんど摩耗がないという声があります。
- 週110kmを走るランナーも、100km以上使った時点で摩耗や劣化はほぼないと報告しています。濡れたコンクリートの摩擦係数は0.57です。
アディスター4の耐久性:100km走行時の摩耗と研磨テスト
先に答えると、100km走った時点でかかとの外側でもほとんど摩耗がないという声が2件あり、研磨テストでも削れは0.7mmにとどまっています。
| 100km使ったマラソンランナー | 今年試した靴の中で最も耐久性のあるアウトソール。100km走ったが、かかとの外側でもほとんど摩耗がない |
|---|---|
| 100km以上使った別の報告 | 100km走っても摩耗がほとんど見られない |
| ラボのアウトソール研磨テスト | ADIWEARラバーの削れは0.7mmで、耐久性は良い判定 |
接地面の広い範囲にADIWEARラバーが配置されており、濡れたコンクリートの摩擦テストでも0.57を記録しています。日々のジョグやLSDで距離を踏む使い方に適した靴底です。
履き分けの重要性
Adistar 4は、スピードを出さずに淡々と距離を踏む日や、脚の疲労を抜く日に特化したシューズです。反発力や軽さを備えた同じアディダスの現行モデルと組み合わせると、練習の目的に合わせて使い分けられます。
RECOVERY
疲労抜きジョグ〜ゆっくりとしたLSDの日
かかと40.9mmのクッションと緩やかなロッカー構造で、ゆっくり長く走る日のジョグやリカバリーランに向きます。
DAILY / SPEED
ジョグからテンポ走・インターバルの日
フルレングスのLIGHTSTRIKE PROをプレートなしで使った、224gの軽量トレーナー。ジョグからスピード練習まで1足でこなします(厚さ38.5mm / 6.5mm)。
SPEED / RACE
インターバル・テンポ走〜レース本番の日
グラスファイバー製の5本指ロッドとLIGHTSTRIKE PROで、10km・駅伝・ハーフのスピードを操る188gの中厚底レーサーです(厚さ33mm / 7mm)。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Adistar 4が最も活きるのは、脚を温存しながら一定のペースでゆっくり長く走るリカバリーやLSD、日々のジョグです。スピードを上げる練習には向いていません。
かかと40.9mmのクッションと高い衝撃吸収性があり、ゆっくり長く走るジョグやリカバリーに向いています。
軽快感には欠けますが、ペースを上げずに淡々とリズムを維持する日常のジョグに向いています。
重量が272gありフォームの反発も控えめなため、高いスピードを維持するには余分な筋力が必要です。
エネルギーリターンが平均より低く反応が薄いという検証があり、速い練習には向きません。
完走のみを目的とするフルマラソンやウルトラマラソンには使えますが、自己ベストを狙うには重すぎます。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Adistar 4と比較したいシューズを選ぶ
New Balance Fresh Foam X More v6 との違い
どちらもスタックハイト40mmを超える厚底モデルですが、重さと価格、足裏の感触が異なります。Adistar 4は硬度33.8 ACのEVAベースフォーム(REPETITOR 2.0)を採用し、緩やかなロッカーで気楽に走れる設計です。一方、More v6は「Fresh Foam X」によるとても柔らかく深く沈むクッションと広い接地面が持ち味です。スペックはMore v6が20,900円・306g・かかと44mm(ドロップ4mm)で、Adistar 4(17,600円・272g・かかと40.9mm・ドロップ5.5mm)のほうが3,300円安く、34g軽く作られています。深く沈み込む柔らかさと広い底面を求めるならFresh Foam X More v6、軽さと価格の安さ、アウトソールの耐摩耗性を重視するならAdistar 4です。
HOKA Bondi 9 との違い
Bondi 9は新フォームを採用し、クッション性とスムーズな転がりを両立した厚底モデルです。スペックを比べると、Bondi 9は24,200円・重さ297g・かかと43mm(ドロップ5mm)で、Adistar 4(17,600円・272g・かかと40.9mm・ドロップ5.5mm)のほうが25g軽く、価格は6,600円安く設定されています。Adistar 4も緩やかなロッカー構造と高い衝撃吸収性を備えており、100km走っても摩耗がほとんどないアウトソールの耐久性が報告されています。24,200円でもHOKAの極厚クッションと転がりを重視するならBondi 9、272gの軽さと17,600円の価格、靴底の減りにくさを重視するならAdistar 4です。
同じアディダスのデイリートレーナーでは、スーパーノヴァ ライズ 3もあります。違いはこちらの記事で比べています。

軽さと反発を重視するなら、同じアディダスのEVO SLもあります。違いはこちらの記事で比べています。

よくある質問
Qヒールストライク(かかと着地)のランナーにも合いますか?
A適しています。かかと部分の厚さが40.9mmと厚く、ヒールカウンターが硬く設計されているため、かかと着地時の衝撃を吸収しつつ、足首のグラつきを防ぎます。
Q前作(Adistar 3)との違いは?買い替えるべきですか?
Aソールの基本構造は同じですが、アッパー内部にアジャスタブルフィットパネルが追加され、中足部のホールド感が向上しています。前作で靴の中の横ブレが気になっていた人には違いが感じられる変更点です。
Q雨の日や濡れた路面でも滑りませんか?
AアウトソールはADIWEARラバーが着地部を覆い、濡れた路面での摩擦係数テストで0.57を記録しています。濡れたコンクリートやアスファルトでも十分なグリップ力を発揮します。
Q幅広の足でも履けますか?
A足幅は標準的ですが、感じ方は割れています。ゆとりがあり幅広の足にも合うという声がある一方、ラボの測定ではトゥボックス幅が73.8mmと、やや先が細い型とされています。
Q反発力や推進力は期待できますか?
AEVAベースのフォームで、ラボの測定では反発は低めです。弾むという声もあり、評価は割れています。脚を守りながらゆっくり走る用途に向いています。
まとめ
アディダスの「アディスター4(Adistar 4)」は、かかと40.9mmのREPETITOR 2.0による高い衝撃吸収性と、100km走っても摩耗がほぼないADIWEARラバーの耐久性が特徴の1足です。ゆっくり長く走るジョグやリカバリーランで脚を温存したい人に向いています。
一方で、速いペースの練習に使える靴を探している人や、蒸し暑い環境で高い通気性を求める人には向きません。走行時の反発感や、ゆっくり走るときの安定性、足幅のゆとりについては評価が割れています。サイズは普段どおりのサイズが基準です。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
