アディダスの「アディゼロ デュラモ スピード 2(ADIZERO DURAMO SPEED 2)」の評価を先にまとめると、9,900円(税込)の低価格帯でありながら、前足部が広く安定した接地と長持ちするアウトソールを備えたデイリートレーナーです。サイズ感は「いつもと同じ」が多数派ですが、つま先の高さが低めという指摘があります。重さは262g(メンズ27.0cm公称)、かかと32.0mm(ドロップ6mm)。前作からの違い、普段履きやウォーキングへの適性、実際に走った人の声、ライバルとの違いまでまとめます。
Review
9,900円で、摩耗に強いラバー底と
広い前足部の安定感を備えたデイリーモデル。
特におすすめなランナー
- コストを抑えて距離を踏みたい人
- ソールの耐久性と寿命を重視する人
- 安定した着地でジョグを行いたい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
adidas ADIZERO DURAMO SPEED 2 基本スペック
ADIZERO DURAMO SPEED 2は、フルレングスの「Lightstrike」ミッドソールと、耐摩耗性に優れた「Adiwear」ラバーおよびTPUのアウトソールを組み合わせた、アディゼロシリーズのエントリーモデルです。価格は9,900円(税込)で、ワイドモデルの設定はありません。
| 価格 | 9,900円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 262g(メンズ27.0cm公称値) |
| ミッドソール | フルレングス単一層構造 Lightstrike |
| アッパー | エンジニアードメッシュ |
| スタック / ドロップ | かかと 32.0mm(ドロップ 6mm) |
| アウトソール | TPU、ラバー(Adiwear) |
前作 ADIZERO DURAMO SPEED からの進化
前作(初代ADIZERO DURAMO SPEED)からの主な違いは、アッパーが高密度で構造的なメッシュになったことと、前足部のソール幅が広がったことです。海外の同じ条件の計測では、重さは約1%軽くなっています。
同じ条件の計測では前足部の幅が広がり、安定性とグリップも上がったと評価されています。一方でメッシュが密になった分、通気性はやや下がりました。重さの差は約1%のため、足運びの軽さに大きな違いはありません。
アディゼロ デュラモ スピード 2は普段履きやウォーキングにも使える?
先に答えると、日々のジョギングから学生の部活動、ウォーキング、普段履きまで対応できる1足です。
靴底の「Adiwear」ラバーと硬めの「Lightstrike」ミッドソールの組み合わせで、着地したときに足が深く沈み込まず、ゆっくりとしたペースやウォーキングにも使えます。値段は9,900円(税込)です。
| 品番の例 | JQ2200・IH8201等(ワイド設定なし) |
|---|
各パーツの構造
ミッドソール
靴底全体に「Lightstrike」フォームが単一の層として配置されています。硬めの特性を持っており、着地時に足が深く沈み込みません。中足部や前足部で着地する人には安定して感じられる一方、かかとまわりの安定感は控えめです。つま先の反りは控えめで、クセの少ない接地感です。
アッパー
前作より高密度で構造的なエンジニアードメッシュを採用しています。通気性はやや下がりましたが、足まわりはしっかりした作りです。中敷きにはOrtholiteインソールが入っています。
アウトソール
耐久性に優れた「Adiwear」ラバーが、前足部の中央から広範囲とかかとの着地エリアに配置されています。中足部は軽量化のため一部Lightstrikeフォームが露出しています。プレートは入っていませんが、ねじれにくい作りです。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
結論から言うと、いつものアディダスや一般的なランニングシューズと同じサイズが基準です。足長や足幅に極端なクセはありませんが、つま先の高さが低めという指摘が1つあります。
いつものサイズが基準。つま先の高さはやや低め
- 足幅(ワイズ):標準的な設計です。ワイドモデルの設定はありません。
- つま先の高さ:やや低めです。
- 足幅:標準的で、極端なクセはありません。
- 特記事項:つま先部分の高さが低めに設計されているという声が1つあり、足指を上下に動かす空間を求める人にはやや圧迫感や窮屈さを感じる可能性があります。
アディゼロ デュラモ スピード 2のサイズ感の報告と注意点
先にまとめると、木型は標準的で「いつもと同じ」が多数派ですが、つま先の高さが低めという指摘が1つと、かかとの抜けやすさを挙げる声があります。
| 全体的なサイズ感 | 足長・足幅ともに極端なクセはなく、いつものアディダスや一般的なランニングシューズと同じ「いつもと同じ」サイズが多数派(ワイド設定はなし) |
|---|---|
| つま先の高さ | つま先部分の高さが低めに作られているという指摘があり、足指を上下に動かす空間を求める人は圧迫感を感じる可能性がある |
| かかとの抜けを挙げた人 | 履き口が広いためかかかとが抜ける感覚があり、右足だけ奥の穴まで靴ひもを通したが履きづらくなるだけであまり改善しなかった |
実際に履いたランナーの声
実際に走った人の声では、160km以上走っても変わらない反応やリカバリー走・中〜長めの距離での快適さが評価される一方、ソールの硬さ、重さによるペースの上げにくさ、かかとの抜けやすさを指摘する声があります。
100マイル(約160km)以上走っても、ミッドソールは最初の週と同じくらい反応がよいと感じる。
主にリカバリー走や6〜10マイルの練習、短いテンポ走で使った。
このフォームは、快適さを重視するリカバリー走や中〜長めの距離に合うと感じた。
一方で、次のような気になる声もありました。
重量も軽くはないためペースはそこまで上がらず、モデル名についているスピードはミスマッチに感じた。
かかと周りにパッドはあるが、履き口が広いためか抜ける感覚がある。右足のみ靴ひもを奥の穴まで通したが、履きづらくなるだけでホールド感はそこまで改善されなかった。
Ortholiteインソールは柔らかいので足元のクッションはあるが、そこから下のライトストライクが硬くてほとんど圧縮していない。
耐久性は?160km走った段階で変化を感じないという声
耐久性は、100マイル(約160km)以上走った段階で変化を感じず、本人は300マイル(約480km)以上いけると見ているという報告があります。摩耗に強いAdiwearラバーと硬めのLightstrikeフォームの組み合わせが長持ちの理由です。
160km走った段階で変化を感じない声(本人は300マイル以上と予想)
- アウトソールには耐摩耗性に優れた「Adiwear」ラバーが、前足部の中央から広範囲とかかとの着地エリアに配置されている。
- ミッドソールのLightstrikeフォームは硬めの配合で、100マイル(約160km)以上走った段階でも最初の週と同じくらい反応が保たれており、本人は300マイル(約480km)以上履き続けられると見ているという声がある。
- アッパーのつま先部分の摩擦に対する強さはやや低めで、親指でアッパーを擦るランナーはソールより先に穴が開く可能性がある。
アディゼロ デュラモ スピード 2の寿命と耐久性の報告
実際に走った人の報告では、100マイル(約160km)以上走った段階でも最初の週と同じくらいミッドソールの反応が保たれ、本人は300マイル(約480km)以上いけると見ています。
| リカバリー〜テンポ走で使った人 100マイル(約160km)超 | 最初の週と同じくらいミッドソールの反応が保たれており、本人は300マイル(約480km)以上履き続けられると予想している |
|---|---|
| アッパーの注意点 | つま先部分の摩擦に対する強さはやや低めで、親指が上を向いてアッパーを擦る人はソールより先に穴が開く可能性がある |
履き分けの重要性
ADIZERO DURAMO SPEED 2は、安定性と耐久性が高い反面、強い反発力や柔らかいクッション性は控えめです。日々のジョグのベースにしつつ、スピード練習やLSDには同じアディダスの現行モデルを組み合わせると役割を分けられます。
JOG / RECOVERY
日々のジョグ〜リカバリーの日
硬めで沈み込まないクッションと広めの前足部で、淡々と距離をこなす基礎練習に向きます。アウトソールが減りにくいのでメインシューズとして気兼ねなく使えます。
SPEED
テンポ走〜インターバルの日
フルレングスのLIGHTSTRIKE PROをプレートなしで使った、224g(厚さ38.5mm / 6.5mm)の軽量トレーナー。ジョグからテンポ走、インターバルのスピード練習までこなせます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、自分の脚力を使って一定のペースで着実に距離を踏むデイリージョグやリカバリーに最も向いています。反発を使ってスピードを大きく上げる用途には向きません。
摩耗に強いアウトソールとヘタリにくいフォーム構造により、毎日のアスファルト上でのジョグに適しています。
沈み込みが少なく接地が安定しているので、ゆっくりとしたペースやウォーキングにも使えます。
フォームの沈み込みが少なくレスポンスがダイレクトなため、接地時間を短く保ったある程度のペースアップに対応します。6〜10マイルの中強度走や短いテンポ走に使った声があります。
フォームの反発力が控えめで重量も262gあるため、トップスピードまで引き上げるにはランナー自身の脚力が求められます。
ハーフまでのレースなら使えますが、反発が控えめなのでタイムを狙う本番には向きません。フルのレースには別の靴をおすすめします。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
ADIZERO DURAMO SPEED 2と比較したいシューズを選ぶ
ASICS HYPER SPEED 6 との違い
HYPER SPEED 6は、アシックスの12,100円のシューズです。重さは220gと軽く、前足部の外側に「ASICSGRIP」を搭載しています。デュラモ スピード 2と比べると、軽さではHYPER SPEED 6が、価格の安さ(2,200円差)ではデュラモ スピード 2が上回ります。軽快さとスピード練習での使いやすさを求めるならHYPER SPEED 6、価格を抑えて日々のジョグを重ねるならデュラモ スピード 2です。
New Balance DynaSoft Flash v7 との違い
DynaSoft Flash v7は、ニューバランスの9,900円・約240gのシューズです。「DynaSoft」ミッドソールを使った20mm以下の薄底設計で、全面ラバーのアウトソールが前後左右のグリップ力を発揮し、部活動やデイリーユースにも対応します。同じ9,900円ですが、Flash v7は薄底で多目的向け、デュラモ スピード 2はかかと32.0mmの厚みがあります。部活や普段履きと兼用したいならDynaSoft Flash v7、厚みのあるソールでランニングに使いたいならデュラモ スピード 2です。
軽さで選ぶならHYPER SPEED 6です。デュラモ スピード 2との違いは、こちらの記事でも比べています。

柔らかいクッションで走るなら、同じアディダスのスーパーノヴァ ライズ 3もあります。

よくある質問
Qデュラモ SL 2との違いは何ですか?
Aミッドソールの素材と重さが違います。デュラモ スピード 2は「Lightstrike」、デュラモ SL 2は「Lightmotion」です。どちらも硬めのフォームですが、デュラモ SL 2は重さが約299gあり、スピード 2より約37g重くなっています。
Q濡れた路面でも滑らずに走れますか?
A濡れた路面でもグリップは良好という評価があります。雨上がりのアスファルトでも走れます。
Qクッション性はふかふかしていますか?
Aふかふかというよりは、硬さとコシがあります。足を柔らかく包み込む感触ではありませんが、着地時に足が沈み込まず、グラつきの少ない安定した接地感です。
Qサブ4やサブ5を狙うフルマラソンで使えますか?
Aおすすめはハーフまでです。レースで使うなら距離はハーフまでにし、フルには別の靴を選ぶのが無難です。反発力が控えめで、タイムを狙うレースにも向きません。
Qサイズ選びで気をつけることはありますか?
A普段のランニングシューズと同じサイズが基準です。ただし、つま先部分の高さが低めに作られているという指摘があるため、足指を上下に動かす空間を求める人は窮屈さを感じる可能性があります。
まとめ
アディゼロ デュラモ スピード 2(ADIZERO DURAMO SPEED 2)は、9,900円(税込)の手頃な価格ながら、摩耗に強いAdiwearラバーとヘタリにくいLightstrikeフォームで安定した接地と耐久性を備えた一足です。コストを抑えて日々の走行距離を積み重ねたい人に向いています。サイズはいつものサイズが基準ですが、つま先の高さはやや低めです。
一方で、強い反発力や推進力を求める人、ふかふかした柔らかいクッションを好む人には向いていません。また、かかとの抜けやすさやソールの硬さを指摘する声もあります。柔らかいクッションでリカバリーやLSDを走るなら「Supernova Rise 3」、軽さと反発でスピード練習をするなら「Adizero EVO SL」など、用途に合わせた履き分けも選択肢になります。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
