LD-X v3レビュー|厚さは何mm?サイズ感とかかとの靴ずれ

出典: ニューバランス公式サイト

ニューバランスの長距離用トラックスパイク「フューエルセル スーパーコンプ LD-X v3」。検索でよく調べられているのは、ソールの厚さです。先に答えると、厚さはかかとで18.5mm(海外のラボの実測)で、トラックの上限20mmより薄く作られています。サイズは小さめで、かかとが当たるという声が多いので、0.5cm大きいサイズも試着してください。国内外の報告をもとに、その根拠と、傷みやすい場所、MD-X v3・On クラウドスパイク アンプリウス 2との違いまでまとめます。

Review

広い前足部とカーボンプレートで、
長い距離を安定して押していける長距離スパイク。

特におすすめなランナー

  • 3000m〜10000mで記録を狙う人
  • 3000m障害に出る人
  • 硬すぎず扱いやすいスパイクがほしい人
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.0

扱いやすい長距離の決戦スパイク

柔らかいFuelCellとカーボンプレートに、広い前足部の安定感を組み合わせた長距離スパイク。ドロップが大きめでロードシューズに近い感覚です。アッパーは小さめでかかとが当たりやすいので、試着してから選んでください。

クッション性4.0

フォームは柔らかめ。前足部は14.7mmと薄い

反発・推進力4.5

カーボンプレートが前へ押し出す

安定・サポート4.0

前足部の靴底が広い。かかとは細い

耐久・寿命3.0

かかとの内側は丈夫、つま先と靴底は弱め

もくじ

New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3 基本スペック

LD-X v3は、FuelCellフォームにカーボンファイバープレートを組み合わせた、長距離種目用のトラックスパイクです。ピンは取り外せる4本で、メッシュのアッパーは障害物レースで水が抜けやすいように作られています。

New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3
New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3(画像:ニューバランス公式サイトより)
価格29,700円(税込)
重量(メンズ)154.4g(公式・サイズの記載なし。国内のレビューでは27.0cmで157g)
ミッドソールFuelCell(100% PEBA)+ カーボンファイバープレート
アッパー通気性のあるメッシュ(スエードと組み合わせ)
スタック / ドロップヒール18.5mm / 前足部14.7mm(ドロップ3.8mm)※公式の表記なし、海外のラボの実測
アウトソール取り外し式のスパイクピン4本

厚さは何mm?20mmのルールとの関係

先に答えると、LD-X v3の厚さは、かかとで18.5mm、前足部で14.7mm(海外のラボの実測)。トラックのスパイクの上限20mmより薄く作られています。ニューバランスの公式には厚さの表記がないため、ここではラボの実測で比べます。

LD-Xの厚さが気にされる背景には、ルールの変更があります。2024年11月から、トラック種目のスパイクは距離に関係なく靴底20mmまでになりました。それまでは800m以上の種目なら25mmまで認められていて、初代の「FuelCell SuperComp LD-X」は、この変更で2024年11月以降は使えないスパイクに入っています。中古や在庫品を買うときは、v3かどうかを確かめてください。

LD-X v3かかと18.5mm/前足部14.7mm(ドロップ3.8mm)。前足部が薄く、かかととの差がスパイクとしては大きめ
MD-X v3(中距離用)かかと19.7mm/前足部18.2mm(ドロップ1.5mm)。前足部はLD-X v3より3.5mmほど厚い
On アンプリウス 2かかと18.2mm/前足部18.8mm(ドロップ-0.6mm)。前足部のほうがわずかに厚い

※3足とも同じ海外のラボの実測。公式の厚さの表記はどれもありません。

一般的なスパイクのドロップは1mm前後なので、LD-X v3の3.8mmは高めです。海外のラボは「ほかのスパイクよりロードシューズに近い感覚」と評価しています。国内の1500m・3000m障害のランナーも、MD-X v3と比べてソールがフラットで、プレートの中央に穴があって曲がりやすく、より扱いやすいと書いています。

各パーツの構造

ミッドソール

LD-X v3 ミッドソール
LD-X v3 のミッドソール(画像:ニューバランス公式サイトより)

ミッドソールはFuelCellフォームで、販売店の説明では100% PEBA。海外のラボの硬さの計測でも柔らかめという結果でした。厚さはかかと18.5mm・前足部14.7mm(ラボの実測)で、トラックの上限20mmより薄く作られています。その中にフルレングスのカーボンファイバープレートが入っています。ラボの曲げにくさのテストでは19.5Nで、中距離用のMD-X v3(31.6N)より曲がりやすく、国内のレビューでは、プレートの中央に穴があって柔軟性が高いと書かれていました。

アッパー

LD-X v3 アッパー
LD-X v3 のアッパー(画像:ニューバランス公式サイトより)

アッパーは通気性のあるメッシュで、公式は障害物レースでの排水性も高めたとしています。海外のラボでも、通気と水はけの良さが確認されています。タンは1.8mm、インソールは2.3mmと薄く、つま先の高さは23.5mmと低めの、ぴったりした作りです。

アウトソール

LD-X v3 アウトソール
LD-X v3 のアウトソール(画像:ニューバランス公式サイトより)

前足部に、取り外せるスパイクピンが4本あります。交換用のレンチが付属します(販売店の説明)。靴底の前足部はラボの計測で102.9mmと、スパイクとしてはかなり広く、着地が安定します。一方でかかとは63.7mmと細く絞られていて、靴底も1.4mmと極薄です。

RUNTOKU / 長距離スパイク

New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3
New Balance

LD-X v3

長距離スパイク
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

先に結論を言うと、小さめで、かかとが細い作りです。日本の公式はユニセックスの22.0〜29.0cm、幅はD(標準)の1種類。いつものサイズでは小さかったという購入者がいるので、0.5cm大きいサイズも試着してください。

小さめ。0.5cm上も試着し、かかとの当たりを確認

  • 足幅(ワイズ):幅Dの1種類。前足部の靴底は広いものの、アッパーは細身です。
  • 甲・つま先の高さ:つま先の高さはラボの計測で23.5mmと低め。甲の高い人は窮屈に感じやすい作りです。
  • 他のスパイクとの比較:On アンプリウス 2は、海外のラボで「表記通りでゆったり」と評価されていて、LD-X v3より余裕のある履き心地です。
  • 特記事項:かかとの後ろが擦れて靴ずれした、という声が複数あります。試着では、走る動きをしてかかとが当たらないかを確かめてください。

実際に履いた人のサイズとかかとの報告

国内外の報告を並べると、不満は「小さい」と「かかとが当たる」の2つに集中しています。前足部の靴底は広い一方で、アッパーは細身に作られています。

長さいつものサイズでかなり小さく、0.5上げてもまだ小さかったので、1サイズ上を注文したという購入者がいる。海外のラボも「明らかにぴったりめ」と評価
つま先の高さラボの計測で23.5mmと低め。つま先の上にアッパーが近い作り
かかと「かかとの後ろが擦れて皮がむける」「靴下を履いても靴ずれし、慣らしても変わらない」という声。靴底のかかとも63.7mmと細い
前足部靴底の幅はラボの計測で102.9mm。スパイクとしてはかなり広く、着地が安定しやすい
足幅の展開日本の公式は幅D(標準)の1種類だけ。ワイドはない

いつものスパイクと同じサイズと0.5cm大きいサイズを、試着で履き比べてください。そのときは長さだけでなく、走る動きをしてかかとの後ろが当たらないかも確かめると安心です。海外には3つのサイズを試してもきつかったという選手の家族もいて、かかとの形が合わない人は、サイズを上げても解決しない場合があります。

実際に履いたランナーの声

国内外の声を見ると、3000m・5000mでの快適さと、扱いやすさを評価する声がある一方、サイズの小ささと、かかとの靴ずれを指摘する声が目立ちました。

これまで履いたスパイクの中で、1600m・3200mでは一番のお気に入り。5kや10kでも十分に使える

#高校生の長距離選手

3000mと5000mで履いて、とても快適だった

#3000m・5000m

MD-X v3と比べるとソールがフラットで、プレートの中央に穴があって曲がりやすく、より扱いやすい

#1500m 3分44秒

一方で、次のような気になる声もありました。

かかとの後ろが擦れて、何を試しても皮がむけてしまう

いつものサイズではかなり小さく、0.5上げてもまだ小さかった

かかとのカップで靴下を履いても靴ずれする。3つのサイズを試してもきつかった

#選手の家族

耐久性は?スパイクはどこから傷む?

スパイクは何km走れるかで寿命を測るものではありません。LD-X v3の場合、かかとの内側は丈夫な一方、つま先と1.4mmの薄い靴底が弱めです。トラックの上だけで使う前提の決戦スパイクです。

トラック専用で、大事に使う決戦スパイク

早くヘタる平均的長く使える
  • 海外のラボの耐久テストで、つま先は5点中1点と弱い。
  • かかとの内側のパッドは5点中5点で、擦れて破れる心配は小さい。
  • 靴底は1.4mmと極薄。ピンは4本とも取り外して交換できる。

どこが先に傷む?ラボと購入者の報告

スパイクは走行距離ではなく、どこが先に傷むかで寿命が決まります。LD-X v3は、かかとの内側は丈夫な一方、つま先と薄い靴底は弱めという結果です。何km使えたかという報告は、調べた範囲では見つかりませんでした。

つま先海外のラボの耐久テストで5点中1点。つま先が擦れやすい人は早めに傷む可能性がある
かかとの内側同じテストで5点中5点(満点)。擦れて破れる心配は小さい
靴底ラボの計測で1.4mmと極薄。コンクリートの上を歩くと削れやすい
ピン4本とも取り外せて、交換用のレンチが付属(販売店の説明)。すり減ったピンは交換できる

長く使うコツは、トラックの上でだけ履くことです。ウォームアップや競技場の中の移動は、別のシューズに履き替えてください。

履き分けの重要性

LD-X v3を長持ちさせるには、トラックの上だけで履き、ウォームアップや移動は別の靴に任せることです。種目の距離が短いレースと、アップ・ジョグの日に、同じニューバランスの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

RACE / SPEED

3000m〜10000m・3000m障害のレース

New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3

カーボンプレートの反発と広い前足部の安定感で、長距離のレースと強度の高い練習を受け持ちます。トラックの上だけで履きます。

MIDDLE RACE

800m・1500mのレース

New Balance FuelCell SuperComp MD-X v3

同じシリーズの中距離用。ピンは6本で、前足部のソールが厚く、プレートも硬め。800m・1500mのスピードに合わせた作りです。

WARM-UP / JOG

アップ・ダウン・ジョグの日

New Balance FuelCell Rebel v5

プレートのない軽いトレーニングシューズ。アップやジョグをこちらで済ませると、スパイクの薄い靴底をコンクリートで削らずに済みます。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

結論から言うと、LD-X v3が最も活きるのは5000m・10000mと3000m障害です。1500mでも使えますが、800mが中心なら中距離用のMD-X v3が向いています。トラックの外での使用は向きません。

△ 800m

海外のラボは、800m・1500m中心ならMD-X v3を勧めています。800mのスピードには中距離用を。

◯ 1500m

1600mで一番のお気に入りという選手もいます。扱いやすさを取るならこちら、スピードを取るならMD-X v3。

◎ 3000m・3000m障害

公式が障害物レースでの排水性をうたうメッシュ。3000mで快適だったという声もあります。

◎ 5000m・10000m

本来の種目。広い前足部の安定感と、ドロップ大きめの扱いやすさが長い距離で活きます。

× ジョグ・ウォームアップ

トラック専用です。靴底が1.4mmと薄いので、アップやジョグは別のシューズで。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

LD-X v3と比較したいシューズを選ぶ

On Cloudspike Amplius 2 との違い

On クラウドスパイク アンプリウス 2は、Onが10,000mまでのトラックレース用としているスパイクです。価格は19,800円とLD-X v3より9,900円安く、重さはほぼ同じです。大きな違いはプレートと履き心地。LD-X v3はフルレングスのカーボンプレートで前へ押し出すのに対し、アンプリウス 2はフルレングスのカーボンプレートを使っておらず、海外のラボの曲げにくさのテストでも12.7Nとしなやかです。履き心地も、海外のラボでは「表記通りでゆったり」と評価されていて、小さめでかかとが細いLD-X v3とは反対です。カーボンプレートの推進力と広い前足部の安定感を取るならLD-X v3、ゆったりした履き心地と価格を取るならアンプリウス 2です。LD-X v3でかかとが合わなかった人の候補にもなります。

New Balance FuelCell SuperComp MD-X v3 との違い

FuelCell SuperComp MD-X v3は、同じシリーズの中距離用スパイクです。価格は28,600円とLD-X v3より1,100円安く、ピンは6本。前足部のソールは18.2mmとLD-X v3より3.5mmほど厚く、プレートも海外のラボの計測で31.6Nと硬めです(LD-X v3は19.5N)。一方で重さはLD-X v3のほうが18gほど軽く、ドロップが大きめで扱いやすいのがLD-X v3の特長です。海外のラボも、800m・1500mが中心ならMD-X v3を勧めています。800m・1500mのスピードを取るならMD-X v3、3000m以上の距離と障害を走るならLD-X v3です。1500mと5000mの両方に出る人は、レースの距離で2足を履き分ける手もあります。

よくある質問

Q厚さはルールの20mm以内ですか?

A公式の厚さの表記はありませんが、海外のラボの実測ではかかと18.5mm・前足部14.7mmで、20mmより薄く作られています。2024年11月からトラック種目は一律20mmまでになり、初代の「FuelCell SuperComp LD-X」はそれ以降使えなくなっています。中古や在庫品を買うときは、v3かどうかを確かめてください。

Qサイズはいつもと同じでいいですか?

A小さめです。いつものサイズではかなり小さかったという購入者がいて、海外のラボもぴったりめと評価しています。いつものスパイクと同じサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べ、かかとの後ろが当たらないかも確かめてください。

Q3000m障害でも使えますか?

A使えます。公式は、通気性のあるメッシュで障害物競走での排水性も高めたとしていて、海外のラボでも水はけの良さが確認されています。水濠を越えたあとも、靴の中に水が残りにくい作りです。

Q1500mでも使えますか?

A使えます。1600mで一番のお気に入りという選手もいて、国内の1500mのランナーも扱いやすいと評価しています。ただ、海外のラボは800m・1500mが中心ならMD-X v3を勧めています。1500mが主戦場ならMD-X v3、3000m以上が中心でたまに1500mも走るならLD-X v3と考えると選びやすくなります。

Qトラック以外で履いても大丈夫ですか?

Aおすすめしません。靴底は1.4mmと極薄で、つま先の耐久性も高くありません。ウォームアップや移動は別のシューズに履き替えると、長持ちします。

まとめ

フューエルセル スーパーコンプ LD-X v3は、FuelCellとカーボンプレートに、広い前足部の安定感を組み合わせた長距離スパイクです。厚さはかかとで18.5mm(ラボの実測)とトラックの上限20mmより薄く、ドロップが大きめで扱いやすいのが特長。5000m・10000mと3000m障害で本領を発揮します。

一方で、アッパーは小さめで、かかとが当たって靴ずれしたという声が複数あります。0.5cm大きいサイズも試着し、かかとの当たりまで確かめてから選んでください。800m・1500mが中心なら同じシリーズのMD-X v3、ゆったりした履き心地と価格を取るならOn クラウドスパイク アンプリウス 2が候補です。

RUNTOKU / 長距離スパイク

New Balance FuelCell SuperComp LD-X v3
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長距離スパイク
この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中

この靴を履いている方は、Xで教えてください。

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