耐久性は上がった⁉クリフトン10レビュー スペックから深堀していく

日々のランニングで「もっと快適に走りたい」「足への負担を減らしたい」そう思っていませんか?でも、どのシューズを選べばいいか分からない…そんな悩みを抱えているランナーも多いはず。

厚底シューズは数多くありますが、日々のトレーニングを快適にサポートしてくれる、まさに「万能」な一足を見つけるのは簡単ではありませんよね。

HOKA ONEONE クリフトン10」は、HOKAの象徴とも言えるクッション性と、日々のランニングを支える安定性を両立した「快適性重視のデイリートレーナー」として注目されています。

このレビューでは、「クリフトン10 サイズ感」、走行性能、「クリフトン10 耐久性」、ライバル比較まで徹底解説。進化したアッパー素材やドロップの変更がどのようにあなたの走りを変えるのか、具体的なユーザー体験を交えて紹介します。アシックス ノヴァブラスト5やナイキ ペガサス41との比較を通じて、あなたに最適なシューズかどうかを明らかにします。

HOKA ONEONE クリフトン10はこんなシューズ
  • 「マシュマロ」のようなクッション性と高い安定性を追求したデイリートレーナー
  • 重量は約278g(メンズUS M10)。圧縮成形EVA(CMEVA)フォーム、ドロップ8mm
  • スタックハイト:ヒール42mm / フォアフット34mm
  • 普段のジョグからロングラン、ウォーキングまで幅広い用途で真価を発揮

おすすめランナーは

  • ランニング初心者やHOKAシューズを初めて試すランナー
  • 関節への負担を最小限に抑えたいランナー
  • 長距離ランやリカバリージョグをメインとするランナー
  • 快適性と足の保護を重視するランナー
この記事を書いた人

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場  高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
  • Xアカウント@runpapa06としても活動
もくじ

HOKA ONEONE クリフトン10 レビュー

まずは自分のサイズがあるか確認

HOKA ONEONE クリフトン10 基本スペック

「HOKA ONEONE クリフトン10」は、HOKAの主力デイリートレーナーとして、日々の快適なランニングを追求するランナーのために設計されたシューズです。

以下に主要スペックをまとめました。

発売時期 2025年4月1日
価格 19,800円(税込)
重量 約278g (メンズUS M10) ※サイズによって異なります
ミッドソール 圧縮成形EVA(CMEVA)フォーム
アッパー ジャガードニット
ドロップ 8mm
スタックハイト ヒール: 42mm / フォアフット: 34mm (メンズUS 10)

前作からの進化ポイント

「クリフトン10」は、前作クリフトン9からいくつかの重要なアップデートが施されています。最も注目すべきは、ドロップが5mmから8mmに増加した点。これにより、HOKA独自のメタロッカー構造による「転がる感覚」が強化され、より自然で安定した着地が促されます。

HOKAは、このドロップ増加の背景として、ランナーが長期間クリフトンを履く中で、フォームが圧縮され初期のドロップが維持されにくくなる点を考慮しています。つまり、クリフトンは単なる「厚底」としてではなく、「信頼性の高い万能なデイリートレーナー」として、その耐久性を通じて一貫した走行体験を提供しようというHOKAの意図が見て取れます。

アッパー素材もエンジニアードメッシュからジャガードニットへ変更され、通気性とフィット感が向上しました。特に前足部と中足部のゆとりが増したことで、多くのランナーにとって快適なフィット感を提供し、以前報告された擦れの問題も改善されています。

さらに、ヒール部分のフォームが3mm追加され、スタックハイトが増量されました。これにより、クッション性がさらに深まり、「マシュマロのような」柔らかな履き心地と高い保護性が実現しています。

HOKA ONEONE クリフトン10 性能とサイズ感

「クリフトン10 レビュー」として、その性能とフィット感を詳しく見ていきましょう。

HOKA公式引用

「マシュマロ」クッションのミッドソール

HOKA公式引用

ミッドソールには、HOKAのシューズに多く採用されている圧縮成形EVA(CMEVA)フォームが引き続き使用されています。これにより、「MAXレベル」と称されるほどのクッション性を発揮し、地面からの衝撃をほとんど感じさせません。足がしっかり保護される感覚は、まさに「マシュマロの上を走っているよう」と例えられます。

柔らかさの中に適切な反発性も持ち合わせているため、ペースを上げると軽やかに足が回り、驚くほど楽にスピードが出せるという声もあります。ただし、爆発的なスピードを求めるレーシングシューズとは異なり、あくまで「快適にスピードを維持する」ための反発性という位置づけです。

通気性と快適性を両立したアッパー

HOKA公式引用

アッパーには新採用のジャガードニット素材が使われ、足全体を優しく包み込むような快適なフィット感を提供します。通気性も向上しており、長時間のランニングでも足が蒸れにくいのが特徴です。前足部と中足部のゆとりが増したことで、足幅の広いランナーにもストレスフリーな履き心地を提供し、クリフトン8や9で報告された擦れの問題も改善されています。

高いグリップ力と耐久性のアウトソール

HOKA公式引用

アウトソールには耐久性の高いDurabrasion Rubberが採用され、高摩耗エリアに戦略的に配置されています。これにより、クリフトン9と比較してアウトソールの耐久性が向上したとされています。

実際のユーザーレビューでは、50マイル(約80km)走行で摩耗が「ゼロ」であったという報告や、300マイル(約480km)以上走行しても「しっかり持っている」という声も聞かれます。ただし、ランナーの走行フォーム(ヒールストライクかフォアフットストライクか)、体重、路面状況によって耐久性の感じ方には個人差があることも留意しておきましょう。

クリフトン10 サイズ感:快適なフィット感のためのポイント

「クリフトン10 サイズ感」は、改良されたアッパーにより、多くの方にとって快適なフィット感を提供します。特に前足部のゆとりが増したことで、足指を広げやすく、長距離でも圧迫感を感じにくいでしょう。

HOKAのシューズは、全体的に足幅がゆったりしている傾向がありますが、クリフトン10もその傾向は引き継がれています。そのため、普段のサイズで問題ないランナーが多いですが、より完璧なフィット感を求めるなら、実際に試し履きをして確認することをおすすめします。特に、厚手のランニングソックスを履くことを考慮してサイズを選ぶと良いでしょう。

他メーカーとのサイズ感比較

クリフトン10のフィット感を、他メーカーの代表モデルと比較しました。

  • ASICS(ノヴァブラスト5)」:ノヴァブラスト5は甲周りがしっかりと締まる感覚が特徴です。クリフトン10は全体的にゆったりとした包み込み感があるため、よりタイトなフィット感を好む方はノヴァブラスト5の方がフィットするかもしれません。
  • ナイキ(ペガサス41)」:ペガサス41も改良されたエンジニアードメッシュアッパーで快適なフィット感を提供しますが、クリフトン10のジャガードニットアッパーの方がより足への当たりが柔らかく、吸い付くような感覚があります。足幅の広いランナーにはクリフトン10のゆとりがより快適に感じるでしょう。

「試着のポイント」:メーカーやモデルによって同じサイズでもフィット感が大きく異なるため、必ず店舗で試着し、可能であれば少し歩いたり、軽く走ってみたりして、自身の足型に合うかを確認することをおすすめします。

クリフトン10 履いた感想

実走ベースで「HOKA ONEONE クリフトン10 レビュー」をお届け。実際に履いたランナーのリアルな感想をメリットとデメリットと共にまとめました。

日々のジョグや長距離ランで、足への負担を気にせず快適に走り続けられる!
まさに「頼れる相棒」です

ランナーの声

  • 「最高のクッション性」
    「クリフトンはこれまでも履いてきましたが、10は本当に足への優しさが格別です。20km以上のロングランでも、後半の足の疲労感が全然違います。まるで、足が地面に吸い付くようにソフトで、それでいて安定感があるので、安心して走り続けられます。」
    「デメリット」:「速いペースで走る時には、もう少し反発力が欲しいと感じることもあります。キロ4分台後半くらいだと、少し沈み込みが気になるかな。」
  • 「快適なフィット感」
    「初めてのHOKAシューズでしたが、足を入れた瞬間の包み込まれる感覚がとても気持ちよかったです。アッパーが柔らかくて、足の指が自由に動かせるのが良いですね。普段のウォーキングにも使っていますが、足が疲れにくいので手放せません。」
    「デメリット」:「雨の日や濡れた路面では、アウトソールのグリップが少し心許ないと感じることがありました。特にマンホールの上など。」
  • 「ロングランの頼れる相棒」
    「膝を痛めてから、クッション性の高いシューズを探していました。クリフトン10は、まさに求めていた安心感を与えてくれます。厚底なのに安定していて、長距離を走っても膝への負担が少ないのが一番のメリットです。リカバリージョグにも最適ですね。」
    「デメリット」:「見た目よりも重さを感じる時があるかもしれません。特にスピードを意識しないゆっくりとしたジョグだと、もう少し軽快さが欲しいと感じることも。」
  • 「ドロップ変更の効果」
    「ドロップが8mmになったことで、以前よりも重心移動がスムーズになったように感じます。HOKA独自のメタロッカー構造との相乗効果で、自然と前に転がっていく感覚が強くなりました。厚底ですが、不安定さは感じず、安定して走れます。」
    「デメリット」:「特にはないですが、アッパーが柔らかい分、ガチガチに足を固定したい人には物足りないかもしれません。」

長距離・イージーペースで真価を発揮するクッション性

「クリフトン10」は、その圧倒的なクッション性で、長距離ランやリカバリージョグなど、足への負担を抑えたいシーンで真価を発揮します。キロ5分以上のゆったりとしたペースで最もその快適さを感じられ、まるで足が路面から保護されているかのような感覚で走り続けられます。

安定性と万能性、そして課題

厚底設計でありながら、広い接地面積とHOKA独自のActive Foot Frameにより、着地時の横ブレが少なく高い安定性を実現しています。クリフトン9よりも硬めのライド感となり、安定性が向上したという意見も複数見られます。しかし、爆発的な反発性やレースでの記録更新を目的としたスピード性能は、クリフトン10の主要な追求点ではありません。あくまで「快適性重視の万能型デイリートレーナー」としての役割を担っています。

HOKA ONEONE クリフトン10 耐久性

「クリフトン10 耐久性」は、概ね高い評価を得ています。アウトソールには耐久性の高いDurabrasion Rubberが採用され、高摩耗エリアに戦略的に配置されています。

実際のユーザーレビューでは、50マイル(約80km)走行でアウトソールの摩耗が「ゼロ」であったという報告や、300マイル(約480km)以上走行しても「しっかり持っている」という報告があります。アッパーも「丈夫で価格に見合う」と評価されており、裂けや破損に強いとされています。

しかしながら、一部のレビューでは、アウトソールが柔らかすぎて平均的なシューズよりも早く摩耗するという指摘や、110km走行でヒール部分に顕著な摩耗が見られたという意見も存在します。これは、ランナーの走行フォーム(ヒールストライクかフォアフットストライクか)、体重、路面状況、そして個人の「摩耗」に対する認識の違いが複合的に影響している可能性が高いです。

したがって、クリフトン10の耐久性に関して一概に「高い」または「低い」と断定するのではなく、あなたの特性(着地パターン、体重など)によって耐久性の感じ方が異なる可能性があることを考慮に入れるのが良いでしょう。

履き分けの重要性

ランニングシューズの履き分けは、シューズの寿命を延ばし、怪我を予防し、トレーニングの質を高めるために欠かせません。「HOKA ONEONE クリフトン10」のような快適性重視のシューズは、その特性を最大限に活かすためにも、他のシューズとの履き分けが非常に有効です。

履き分けの科学的根拠

複数のランニングシューズをローテーションすることで、怪我のリスクが39%低下する可能性があると研究で示されています。異なるシューズの構造(ドロップ、クッション性、ソールの形状)が足や関節への負荷を分散し、筋肉のバランスを整えるためです。また、シューズを休ませることでミッドソールのフォームが回復し、耐久性が向上します。

履き分けの4つのメリット

  • 「シューズの寿命を延ばす」
    毎日同じシューズを使うと、ミッドソールやアウトソールの摩耗が早まります。特にクリフトン10のような高クッションシューズは、連続使用でフォームが圧縮されやすいです。2~3足をローテーションすることで使用頻度が減り、寿命が約1.5倍になることも。
  • 「怪我予防と身体のバランス維持」
    同じシューズばかり使うと、特定の筋肉や関節に負荷が集中し、シンスプリントや膝痛のリスクが高まります。クリフトン10(8mmドロップ)は快適性に優れますが、異なるドロップのシューズと組み合わせることで、走法が多様化し、負荷が分散されます。
  • 「トレーニングの目的に応じた最適化」
    トレーニングの種類に合わせてシューズを選ぶことで、パフォーマンスが向上します。クリフトン10はジョグやリカバリーラン、長距離ランに最適ですが、スピード練習やレースにはより反発性のあるシューズが適します。これにより、トレーニングの効率が上がり、目標達成が近づきます。
  • 「多様な筋肉強化と走法の向上」
    異なるシューズは異なる筋群を刺激し、走法を多様化します。クリフトン10のようなクッション性の高いシューズは足への負担を減らしますが、より地面を感じられるシューズは基礎的な筋力を強化し、総合的な走力の向上に繋がります。

履き分けの具体的な方法

効果的な履き分けには、トレーニングの目的とシューズの特性を考慮した計画が重要です。以下は、クリフトン10を軸にしたローテーション例です。

  • 「ジョグ・ロングラン・リカバリーラン(キロ5分以上)」:HOKA ONEONE クリフトン10
    高いクッション性と安定性で、足への負担を最小限に抑え、快適なランニングをサポート。日々のジョグや長距離ランに最適。
  • 「スピード練習・テンポ走(キロ4〜5分台)」:HOKA Mach 6 や ASICS Novablast 5
    より反発力があり、ペースアップをサポートするシューズを組み合わせることで、トレーニングの幅が広がります。
  • 「レース本番(自己ベスト更新狙い)」:HOKA Rocket X 2 や Nike Vaporfly 3
    クリフトン10で足作りをし、レース本番でこれらの最速級レーシングシューズを投入することで、最高のパフォーマンスを引き出せます。

「ローテーションのコツ」:週に2~3足を交互に使用し、少なくとも24時間はシューズを休ませる。これにより、湿気を逃がし、ミッドソールのフォームを回復させ、耐久性が向上します。ランナーコミュニティでは「月ごとにメインシューズを変えるとモチベーションも上がる」との声も。

おすすめの履き分けシューズ

  • 「スピード練習・テンポ走」:HOKA Mach 6(軽快な反発力とスピード対応力)
  • 「レース本番」:HOKA Rocket X 2(HOKA最速級のレーシングシューズ)
  • 「安定性重視のデイリー」:HOKA Gaviota 5(さらなる安定性とクッション性)

クリフトン10を軸に、トレーニングの多様性と足の健康を考慮した履き分けを実践することで、ランニングのパフォーマンスと楽しさが向上します。

ライバルシューズとの徹底比較

比較項目HOKA ONEONE クリフトン10アシックス ノヴァブラスト5ナイキ ペガサス41
価格(税込)19,800円16,500円16,500円
重量(メンズ27.0-28.0cm)約278g (US M10)約255g (27.0cm)約271g (27.0cm)
ミッドソールCMEVAFF BLAST MAXReactX + Zoom Air
プレートなし (メタロッカー構造)なしなし
得意な用途デイリージョグ、ロングラン、リカバリーラン、ウォーキングデイリーラン、テンポアップ走、ロングラン、サブ4レースデイリーラン、テンポ走、ハーフマラソン、ジム、普段使い
特徴まとめ最大級のクッション性、高い安定性、快適性重視「跳ねる楽しさ」、高い反発力、軽量性バランスの取れた万能性、高い耐久性、信頼性
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「クリフトン10」は、その性能から多くのライバルシューズと比較されます。特にデイリートレーナーとして競合する「アシックス ノヴァブラスト5」と「ナイキ ペガサス41」との違いを明確にすることで、あなたに最適な一足を見つける手助けをします。

アシックス ノヴァブラスト5との比較

「アシックス ノヴァブラスト5」は、ミッドソール全体にFF BLAST MAXフォームを採用したことで、「ポンポン弾む」ような軽快なクッション性と高い反発性が特徴です。ランニングに「楽しさ」と「弾むような感覚」を求めるランナーには、ノヴァブラスト5が最適でしょう。クリフトン10が「快適性重視」であるのに対し、ノヴァブラスト5は「活発なライド感」を提供します。キロ4分台後半から5分台のペースで最も性能を発揮するとされています。

まとめると、「クリフトン10」は足への優しさと長距離での快適性を求めるランナーに、「ノヴァブラスト5」は「跳ねる楽しさ」とスピードアップを求めるランナーにおすすめです。

ナイキ ペガサス41との比較

「ナイキ ペガサス41」は、ReactXフォームとZoom Airユニットの組み合わせにより、バランスの取れたクッション性と反発性を提供する、まさに「ワークホース」と呼ぶにふさわしい万能シューズです。長年の実績に裏打ちされた信頼性と高い耐久性が最大の魅力です。価格帯もクリフトン10より抑えられています。

クリフトン10が「最大級のクッション性」と「高い安定性」を謳う一方で、ペガサス41は「万能性」と「幅広いペースへの対応力」が強みです。あらゆる種類のランニングに対応できる汎用性の高い一足を探しているならペガサス41が、とにかく足への負担を減らして快適に走りたいならクリフトン10が選択肢となるでしょう。

結論として、「クリフトン10」は快適性を最優先するデイリートレーナー、「ペガサス41」はあらゆるシーンに対応できるバランスの取れた万能シューズとして位置づけられます。自身のトレーニング内容や重視するポイント(快適性か、汎用性か)に基づいて選択しましょう。

「HOKA ONEONE クリフトン10」は、その特性から特定のランナータイプやランニングシーンにおいて最大のパフォーマンスを発揮します。

最適なランナータイプ

  • 「ランニング初心者やHOKAシューズを初めて試すランナー」:その高いクッション性と安定性から安心してランニングを始められます。
  • 「関節への負担を最小限に抑え、快適なランニングを重視したいランナー」:膝や腰などへの負担が気になる方には、マシュマロのようなクッションが強い味方になります。
  • 「長距離ランやリカバリージョグをメインとするランナー」:足の疲労を軽減し、快適に走り続けたい場合に最適です。
  • 「ヒールストライカーで安定性と耐久性を求めるランナー」:ドロップの増加と安定性の向上がメリットとなります。
  • 「前足部のゆとりを好むランナー」:アッパーの改善によりフィット感が向上しています。

推奨されるペース帯

クリフトン10が最もパフォーマンスを発揮するのは、「キロ5分以上のゆったりとしたペース」です。普段のジョグ、リカバリージョグ、ロング走など、足への負担を抑えたいトレーニングでその真価が発揮されます。HOKAの公式情報でも「おすすめのペースは〜5:00/km」とされており、より速いペースにはMach 6などを推奨していることから、快適なデイリートレーナーとしての万能性を追求していることがわかります。

使用を避けるべきランナーやシーン

  • 「爆発的なスピードを追求するランナー」:レースでの記録更新を目的としたスピード性能は、クリフトン10の主要な追求点ではないため、物足りなさを感じる可能性があります。
  • 「スピード練習メインのランナー」:キロ4分台前半などの速いペースでのインターバル走やテンポ走には、より反発力のあるシューズが適しています。
  • 「雨の日やオフロード」:グリップ力が不足する場面が報告されており、使用を避けるべきです。

他のランナーの口コミ メリットデメリット

メリット

  • 「MAXレベル」と称される圧倒的なクッション性で、足への負担を大幅に軽減
  • 厚底でありながら、広い接地面積とActive Foot Frameによる高い安定性
  • ジャガードニットアッパーによる快適なフィット感と通気性の向上
  • ドロップの増加により、自然でスムーズな足運びをサポート
  • 長距離ランやリカバリージョグでの疲労軽減効果が高い
  • ランニング初心者や足への優しさを求めるランナーに最適

デメリット

  • 爆発的な反発力やエネルギーリターンは控えめ(スピード特化型ではない)
  • 一部の最新フォームと比較して、ミッドソールの硬さを感じる場合がある
  • アウトソールの耐久性が、ランナーの走行スタイルや体重によって異なる可能性
  • 雨の日や濡れた路面でのグリップ力に課題が指摘されることがある

まとめ

HOKA ONEONE クリフトン10」は、その圧倒的なクッション性と安定性により、日々のランニングを最高に快適にしてくれる「万能な快適性シューズ」として大きく進化しました。

  • 「マシュマロ」のような柔らかなクッションが、足への衝撃を最大限に吸収。
  • 進化したアッパーとドロップが、より快適で自然な足運びを実現。
  • 厚底ながらも高い安定性で、安心して走り続けられる。

クリフトン10は、レースでの記録更新を最優先するスピードシューズではありません。しかし、日々のトレーニングや長距離ランにおいて、足への負担を軽減し、快適に走り続けたいと願う全てのランナーにとって、最高のパートナーとなるでしょう。

特に、ランニング初心者の方や、膝や腰など関節への優しさを重視したい方には、自信を持っておすすめできる一足です。

ぜひ店舗での試着やオンラインストアで、この革新的なシューズを体験し、あなたのランニングライフをアップグレードしましょう!

もくじ