HOKAのデイリートレーナー「リンコン 5(HOKA Rincon 5)」。先に答えると、サイズはいつもどおりでOK。幅にゆとりがあるので、普段ワイドの人もレギュラーから試せます。ただし前作より約50g重くなり、軽さでスピードを出す靴から、安定感とクッションでゆっくり走る・歩く靴に変わりました。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、ワイドの選び方、普段履きへの向き方、クリフトン11との違い、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
幅広の靴底で着地がブレにくい、
ゆっくり走る・歩くための手頃なHOKA。
特におすすめなランナー
- ゆっくりのジョグ中心で走る人
- ランニングと普段履きを1足で兼ねたい人
- 価格を抑えてHOKAを試したい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
HOKA Rincon 5 基本スペック
Rincon 5は、HOKAのロードシューズの中でも手頃な価格のデイリートレーナーです。2026年7月1日に発売され、価格は前作と同じ16,500円(税込)。前作の2層のミッドソールを1層にまとめ、ドロップを5mmから8mmに変更し、かかとと前足部にラバーを足しました。HOKAは用途を「ランニング/ウォーキング」としています。
| 価格 | 16,500円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 276g(メンズ/公式。前作と同じ28cmの値)/レディース217g |
| ミッドソール | コンプレッション成型EVA(単層)+ スムーズMetaRocker |
| アッパー | エンジニアードメッシュ(リフレクター付き) |
| スタック / ドロップ | 公式の記載なし(海外のレビューでヒール約37mm / フォア約29mm)・ドロップ8mm |
| アウトソール | Durabrasionラバー(Podularデザイン) |
前作 Rincon 4 からの進化
結論として、Rincon 5は「軽さ」から「安定感とクッション」へ方向を変えました。HOKAの発表では、2層構造だったミッドソールを1層にし、ドロップを5mmから8mmへ変更、アウトソールにはDurabrasionラバーを島のように配置して耐久性を高めています。重さは公式値で228gから276gへ、約50g増えています。
走った体感としては、前作の軽く弾む感じが消え、着地を受け止めて前へ転がす落ち着いた走りに変わったという声が多く見られます。靴底が幅広になり、着地のブレはほとんど感じないという評価です。かかとのホールドと通気性も良くなりました。一方、スピードを上げるには前作より力がいるという声もあります。
重さは何g?前作より約50g重くなった
リンコン 5の重さは、HOKAの公式でメンズ276g、レディース217gです。前作リンコン 4(メンズ228g)より約50g重くなりました。どちらも同じ基準(メンズ28cm)の公式値です。
| メンズ(公式) | 276g。前作リンコン 4は228g(どちらも28cmの値) |
|---|---|
| レディース(公式) | 217g |
| 27cmの実測 | 約257g(海外のラボがUS9=27cmで計測) |
| 同じHOKAの比較 | マッハ 7は237g、クリフトン 11は283g(どちらも28cmの公式値) |
シリーズはもともと「軽さ」が売りでしたが、今作は靴底を広くしてドロップを8mmに上げ、安定感とクッションを優先しました。軽さでスピードを出す靴ではなく、ゆっくり長く走る・歩くための靴に変わったと考えると選び間違えません。前作と比べて、足を回すのに少し多めの力がいると感じた人もいます。
普段履き・ウォーキングに使える?
先に答えると、普段履き・ウォーキングにはかなり向いています。HOKA自身が用途を「ランニング/ウォーキング」としていて、海外のラボのテストでも、ランニングとウォーキングを1足で兼ねたい人に向く、とても安定したシューズと評価されています。
普段履きに向く理由:靴底が幅広でブレにくい/つま先にゆとりがある/16,500円でHOKAのクッションが手に入る/黒一色などの落ち着いた色もある
気をつけたい点:ラバーの無い部分があり、濡れたタイルや白線では滑りやすい/坂道では左右のブレを少し感じるという声も
国内でも、通勤とウォーキング用に買って「歩くだけでも気持ちいい」と書いた人や、仕事に出かけるときに履いているというHOKA好きのランナーがいます。後者は「クリフトンは普段履きにはもったいない、マッハは普段履きには使いにくい」として、リンコンがちょうどいいと書いていました。
クリフトン11との違いは?どっちを選ぶ?
同じHOKAのクリフトン 11と迷う人は多いはずです。結論は、走るほうが多いならクリフトン 11、歩く時間も長い・価格を抑えたいならリンコン 5です。
| 価格 | リンコン 5:16,500円 / クリフトン 11:19,800円 |
|---|---|
| 重さ(28cm公式) | リンコン 5:276g / クリフトン 11:283g |
| 厚さ | リンコン 5:約37mm(海外のレビュー) / クリフトン 11:42mm(公式) |
| ドロップ | どちらも8mm |
| クッション | どちらもコンプレッション成型EVA。クリフトン 11のほうが厚く柔らかい |
海外のラボは、ミッドソールは同じ種類の素材でもリンコン 5のほうがずっと硬い仕上がりで、クッションと長い距離への対応ではクリフトン 11が上、安定感はリンコン 5が上と評価しています。国内のHOKA好きのランナーも、「とにかく柔らかさを感じたいならクリフトン 11、柔らかさに軽快さも欲しいならリンコン 5」と分けていました。重さはほぼ同じなので、差額3,300円で厚いクッションを取るかどうかが分かれ目です。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、HOKAの定番素材「コンプレッション成型EVA」を1層で使っています。前作の2層構造をやめ、かかとからつま先まで同じ素材にしたことで、体重移動の継ぎ目が少なくなりました。つま先とかかとが反り上がった「スムーズMetaRocker」で、着地から前へ転がるように進みます。クッションの感じ方は、国内のレビューでは「柔らかい」、海外のラボでは「同じ素材のクリフトン 11よりずっと硬い」と分かれています。
アッパー
アッパーは、通気性のよいエンジニアードメッシュ。前作より生地が薄くなり、通気性が上がったという声があります。暗い時間に光を返すリフレクターも付いています。前足部は幅にゆとりがあり、かかと周りはしっかりホールドする作りです。
アウトソール
アウトソールは、耐摩耗性のDurabrasionラバーを島のように並べた「Podular」デザイン。かかとと前足部の蹴り出す部分にラバーを置き、前作より耐久性を高めました。接地面は前作より幅広で、着地のブレを抑えています。ただし中足部などはフォームがむき出しで、濡れた路面では滑りやすくなります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものサイズでOKです。長さはぴったりで、前足部から中足部にかけて幅にゆとりがあります。普段ワイドを選ぶ人でもレギュラーで足りることがあるので、まずはレギュラーから試してください。
いつものサイズ。普段ワイドの人もレギュラーから試す
- 足幅(ワイズ):ゆったりめ。つま先にも空間があります。メンズにはワイド(足囲が約12mm大きい)もあります。
- 甲の高さ:標準的です。平たいシュータンと靴紐で締め具合を調整できます。
- 同じHOKAとの比較:普段HOKAを履いている人は、手持ちと同じサイズを基準にしてください。幅はレギュラーでも広く感じるという声があります。
- 特記事項:レディースは日本の公式で22.0〜25.0cm、メンズは25.0〜29.0cmと30.0cmです。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、長さはいつものサイズでぴったり、幅はゆったりという声でそろっています。普段ワイドを選ぶ人が、レギュラーで足りたという報告もあります。
| 長さ | いつものサイズでぴったり。海外のラボのテストでも長さの合い方は10点満点 |
|---|---|
| 足幅 | 前足部から中足部に幅があり、つま先にも空間がある。海外のラボの計測でも前足部・アーチ周りの幅にゆとり |
| かかと | ホールド感がよく、足と一体になる感覚。かかとが小さい人でも安心という国内の声 |
| ワイド | メンズにワイドあり(同じ16,500円)。レギュラーより足囲が約12mm(約2サイズ分)大きい |
ワイドとレギュラー、どちらを選ぶ?
普段27cmのワイドを履いているHOKA好きのランナーは、レギュラーの27cmを選んでゆとりがあったと書いています。そのランナーのおすすめは次のとおりです。
普段レギュラーの人:いつものサイズのレギュラー
普段3E・4Eの人:レギュラーをハーフサイズ上げる程度で足りることが多い
4Eなどのかなりの幅広の人:ワイド
レディースは日本の公式で22.0〜25.0cm、217gの展開で、一覧に出ているのはレギュラー幅だけです。幅広の女性は、店頭でいつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。レギュラーでも広く感じる作りなので、試し履きしてから決めるのが確実です。
実際に履いたランナーの声
国内外の声を見ると、着地の安定感と足幅のゆとり、歩いても気持ちいいクッションを評価する声が多い一方、重くなったことと、ペースを上げたときの反応の鈍さを気にする声も見られました。
普段は27cmのワイドだが、レギュラーの27cmでも見た目以上にゆとりがある。特につま先に空間がある
朝ランで10kmほど走っても余裕で、靴擦れもなかった。歩くだけでも気持ちいいので通勤に使っている
かかとも前足部もしっかりしていて、着地がとても安定する。かかとから着地する人に特に合う
一方で、次のような気になる声もありました。
前作より重くなり、足を回すのに少し多めの力がいる。前作のようにはスピードを出しにくい
最初の数kmを過ぎると走りが平板に感じる。ペースを上げるとクッションがついてこない
前足部の後ろはフォームがむき出しで、濡れた歩道ではグリップが頼りない
耐久性は?ソールはどこが減りやすい?
リンコン 5の耐久性は、前作より改善されたものの、ラバーの無い部分には注意という位置づけです。2026年7月発売で、何km走ったかの報告はまだありません。
ラバーは増えたが、むき出しの部分が先に減る
- かかとと前足部の蹴り出す部分に、耐摩耗性のDurabrasionラバーを追加。HOKAは「耐久性を高めた」としている。
- 一方で、中足部やラバーの隙間はミッドソールのフォームがむき出しで、そこから減りやすい作り。
- ミッドソールは一般的なEVA系のフォーム。前作の2層構造から1層になった。
減りやすいのはラバーの無い部分
リンコン 5は2026年7月発売で、何km走ったかの報告はまだ見つかりません。今わかっているのは靴底の作りです。かかとと前足部の蹴り出す部分にはラバーがあり、その間はミッドソールのフォームがむき出しになっています。
| 前作からの変更 | HOKAは、Durabrasionラバーを島のように配置して「耐久性を高めた」としている |
|---|---|
| 減りやすい場所 | ラバーの無い中足部と、ラバーの島の隙間。フォームがむき出し |
| グリップ | 乾いた路面は問題なし。濡れた歩道では前足部の後ろ(フォームの部分)が頼りないという海外の評価 |
ラバーの無い部分が減ってきたら、雨の日の滑りやすさにも注意してください。走った距離の報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
Rincon 5は、ゆっくりのジョグやリカバリーの日に向くシューズです。テンポを上げる日とロング走の日に、同じHOKAの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
TEMPO
テンポ走・ペース走の日
プレートなしで、反発のある超臨界発泡フォームを使ったモデル(17,600円・28cmで237g)。Rincon 5に足りない軽快さを補えます。
LONG / RACE PACE
ロング走・レースペースの日
PEBAフォームとPebax®プレートを組み合わせた練習用の厚底(25,300円)。距離を踏みながらペースを保つ練習に向きます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Rincon 5が最も活きるのは、ゆっくりのジョグとリカバリーです。国内のレビューでは、キロ6分前後がいちばん気持ちよく走れるペースとされています。
着地が安定し、ペースを気にせずゆっくり走れます。
キロ6分前後のジョグに最も向きます。ウォーキングや普段履きにも。
反発が控えめで、ペースを上げるとクッションがついてこないという声があります。
前作より重く、速い切り替えには向きません。
完走が目標のゆっくりしたペースなら使えますが、記録を狙うなら別の靴を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Rincon 5と比較したいシューズを選ぶ
Nike Zoom Rival Fly 4 との違い
Zoom Rival Fly 4は、前足部にAir Zoomを入れた薄めのトレーニングシューズです。価格は5,500円安く、27cm相当で20gほど軽くなります。厚さはRincon 5のほうが5mmほど厚く、ドロップはどちらも8mmです。Rival Fly 4は地面を感じながら自分の脚で蹴って進む靴、Rincon 5は厚い靴底で着地を受け止めて転がす靴で、性格は正反対です。テンポ走やスピード練習で脚を鍛えたいならRival Fly 4、ゆっくりのジョグや歩きで脚を守りたいならRincon 5です。
adidas Adizero SL 2 との違い
Adizero SL 2は、アディダスのレース用シューズにも使われるLIGHTSTRIKE PROを、硬めのLIGHTSTRIKE 2.0で挟んだデイリートレーナーです。価格は2,200円安く、27cmで26gほど軽くなります。厚さはほぼ同じで、ドロップはSL 2のほうが2mm大きい10mmです。SL 2はジョグからスピード練習まで1足でこなせる反発があり、Rincon 5は反発よりも着地の安定感を優先しています。ペースを上げる日も1足で走りたいならAdizero SL 2、ゆっくりのジョグと歩きを安定して楽にこなしたいならRincon 5です。
よくある質問
Qサイズはいつもと同じでいいですか?ワイドは必要ですか?
Aいつものサイズでぴったりという報告がそろっています。幅にゆとりがあり、普段ワイドの人がレギュラーで足りた例もあります。普段レギュラーならいつものサイズ、普段3E・4Eならレギュラーをハーフサイズ上げるか、メンズのワイドを試してください。
Q普段履きやウォーキングにも使えますか?
A向いています。HOKAは用途を「ランニング/ウォーキング」としており、幅広の靴底で歩いてもブレにくい作りです。通勤用に買って「歩くだけでも気持ちいい」と書いた人もいます。ただ、ラバーの無い部分があるので、濡れたタイルや白線では滑らないよう注意してください。
Qリンコン4から買い替えるべきですか?
A前作の軽さとスピードの出しやすさが気に入っているなら、今作は約50g重く、別の靴に感じるはずです。着地の安定感やかかとのホールド、靴底の耐久性を求めるなら買い替える価値があります。
Q発売日と価格はいつ・いくらですか?
A2026年7月1日に発売され、価格は前作と同じ16,500円(税込)です。メンズは25.0〜29.0cmと30.0cm、レディースは22.0〜25.0cmで、メンズにはワイドもあります。
Qクリフトン11とどちらがいいですか?
A走るほうが多く、厚く柔らかいクッションが欲しいならクリフトン 11(19,800円)です。歩く時間も長い人や、価格を抑えたい人、ブレにくさを優先する人にはリンコン 5が合います。重さはほぼ同じです。
まとめ
リンコン 5(HOKA Rincon 5)は、幅広の靴底と1層のミッドソールで、ゆっくり走る・歩くときの安定感を優先した、手頃なHOKAのデイリートレーナーです。サイズはいつもどおりでよく、幅にゆとりがあるので普段ワイドの人もレギュラーから試せます。16,500円で、ジョグと普段履きを1足で兼ねたい人にも向きます。
一方で、前作より約50g重くなり、反発も控えめで、テンポ走やスピード練習には向きません。ラバーの無い部分は濡れた路面で滑りやすいので注意してください。テンポを上げる日はマッハ 7、ロング走の日はマッハ X 3を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
