ナイキの厚底クッションモデル「ボメロ プラス(Nike Vomero Plus)」。検索では、同じナイキのボメロ 18との違いが最もよく調べられています。先に答えると、ミッドソールがすべてZoomXになり、ボメロ 18より約33g軽く、よく弾むのがボメロ プラスです。サイズはいつものナイキと同じでOK。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、重さが気になるか、普段履きに使えるか、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
かかと45mmの厚底を
すべてZoomXで仕上げたクッション重視のデイリートレーナー。
特におすすめなランナー
- 脚を守りながら距離を踏みたい人
- 厚底でも弾みが欲しい人
- ボメロ18より軽い靴が欲しい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
Nike Vomero Plus 基本スペック
Vomero Plusは、かかと45mmの厚いミッドソールすべてにZoomXフォームを使った、クッション重視のデイリートレーナーです。日本では2025年8月14日に発売されました(ナイキメンバーは8月7日から先行)。ナイキはエネルギーリターンを約85%としています。
| 価格 | 22,000円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約292g(メンズ28.0cm片足/公式) |
| ミッドソール | ZoomXフォーム(フルレングス) |
| アッパー | エンジニアードメッシュ(タン・履き口に厚いパッド) |
| スタック / ドロップ | ヒール45mm / フォア35mm(ドロップ10mm) |
| アウトソール | 摩耗に強いラバー(ワッフル柄) |
ボメロ18・ボメロ プレミアムとの違いは?どっちを選ぶ?
ボメロ プラスを調べる人が一番気にしているのが、同じナイキの「ボメロ 18」との違いです。先に答えると、ジョグの日もペースを少し上げる日も1足で回したいならボメロ プラス、ゆっくり走る日専用で価格を抑えたいならボメロ 18です。
3足ともかかとの厚いクッションモデルで、ドロップはどれも10mmです。違いはミッドソールの中身と重さにあります。重さはナイキ公式のメンズ28cmの表記で並べました。
| ボメロ 18 | ボメロ プラス | ボメロ プレミアム | |
|---|---|---|---|
| 定価(税込) | 17,600円 | 22,000円 | 29,700円 |
| 重さ(28cm) | 約325g | 約292g | 約351g |
| かかとの厚さ | 約46mm | 45mm | 55mm |
| ミッドソール | ReactXの上にZoomX | ZoomXのみ | ZoomX+Air Zoom 2つ |
ボメロ 18は、ZoomXの下にReactXを敷いた2層構造です。ボメロ プラスは全体をZoomXにしたぶん、同じ28cmで約33g軽く、弾みも強くなりました。海外のレビューでも、ボメロ 18は「柔らかく包むが、ペースを上げると反応が鈍い」、ボメロ プラスは「弾みがあり、サイドの壁が高くて安定している」と比べられています。
ボメロ プラスが向く人:ジョグからペース走まで1足でこなしたい/厚底でも弾みが欲しい/少しでも軽いほうがいい
ボメロ 18で足りる人:疲れを抜くジョグ専用に使う/速い日は別の靴がある/価格を抑えたい
サイズは、ボメロ 18よりボメロ プラスのほうが「若干大きい」と感じた国内のレビュアーがいます。両方を比べるなら、同じサイズで履き比べてください。ボメロ プレミアムはかかと55mmのさらに厚いモデルで、約351gと3足で最も重くなります。

普段履き・ウォーキングにも使える?
使えます。クッションが厚く、長く歩いても足が疲れにくいという報告があります。月間300km前後を走る国内のランナーは、観光で1日20km以上歩いた日にボメロ プラスを履き、足への負担がかなり少なかったと書いています。
気をつけたいのは2点です。ひとつは蒸れで、海外のラボの計測では通気性が平均よりかなり低く、長時間歩くと「やや蒸れやすい」という声もあります。もうひとつは厚さで、凸凹の道では足首をひねらないよう注意が必要です。1か月履いた国内のランナーも、凸凹の道では気をつけていると書いています。夏場の長時間の街歩きよりも、ランニングを中心に「たまに普段履き」くらいが向いています。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、かかとからつま先まですべてZoomXフォームです。かかとの厚さは45mmで、ナイキによるとインヴィンシブル 3より4mm高く、エネルギーリターンは約85%。ボメロ 18のようにReactXを下に敷いていないぶん、軽く、沈んだあとによく弾みます。かかとから中足部はフォームの縁が高く立ち上がっていて、厚底でも足が横に流れにくい作りです。
アッパー
アッパーは柔らかいエンジニアードメッシュ。タンと履き口には厚いパッドが入り、足を包むような履き心地です。そのぶん中の容量はやや小さめで、海外のラボの計測では通気性が平均よりかなり低く出ています。暑い時期は蒸れやすいと考えておいてください。
アウトソール
アウトソールは、摩耗に強いラバーをワッフル柄で靴底の広い範囲に貼っています。海外のラボの摩耗テストでは削れが0.8mm、ゴムの厚さは2.9mmでした。ただ、ゴムが柔らかめで、減りにくさは最上位ではないという海外の評価もあります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものナイキと同じサイズでOKです。長さについてはレビューがほぼそろっています。ただし足幅とつま先の感じ方は分かれるので、幅の広い人は0.5cm大きめも試してから選んでください。
いつものナイキと同じ。幅広の人は0.5cm大きめも試す
- 足幅(ワイズ):「ナイキとしては標準的」という声と、「つま先周りが細め」という評価に分かれます。
- 甲の高さ:タンのパッドが厚く、中の容量はやや小さめ。紐の締め方で調整できます。
- ボメロ18との比較:ボメロ 18より若干大きく感じたという国内の報告があります。
- 特記事項:日本の公式サイトではワイドモデルは見当たりません(2026年10月時点)。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、長さは「いつものナイキと同じでOK」でそろっています。一方で、幅とつま先の感じ方は人によって分かれました。
| 長さ | 普段のナイキと同じサイズでぴったり、という報告がほとんど。ボメロ 18より若干大きく、0.5cm下げても履けたという人もいる |
|---|---|
| 足幅 | 「ナイキとしては標準的」「幅広の足にも合う」という声と、「つま先周りが細め」という海外のラボの評価に分かれる |
| つま先 | 先に向かって細くなる形。つま先に余裕があったという国内の報告もある |
| 甲・履き口 | タンと履き口のパッドが厚く、そのぶん中の容量はやや小さめ |
| ワイド | ナイキ公式の日本のサイトでは、ワイドモデルは見当たらない(2026年10月時点) |
足幅が広い人や、LSDで足がむくみやすい人は0.5cm大きめを検討する、という国内のランナーもいます。幅が気になる人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを店頭で履き比べてください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、厚いクッションと、厚底なのにブレにくい安定感を評価する声が多い一方、速いペースでの反応の遅さと、蒸れやすさを指摘する声も見られました。
クッションが一番の魅力。着地が安定していて、インヴィンシブル3で感じた不安定さが改善されている
スペック上は重めだが、LSDやゆっくりしたジョグでは重さが気になるシューズではない
空気をパンパンに入れたバランスボールに乗っているよう。キロ5分30秒〜6分30秒のどのペースでも快適
一方で、次のような気になる声もありました。
反発がやや遅い。スピードを出すためのスーパートレーナーではない
通気性が低く、暑い時期のランニングには向かない
クッション・反発・安定のバランスは1080v15のほうが上。ボメロ プラスはペースを気にせず楽に走る日向き
耐久性は?240km前後までクッションは健在
ボメロ プラスの耐久性は、練習用の厚底として標準以上と見られます。ただし今見つかる距離の報告は240km前後までで、数百km先の状態はまだ分かりません。
へたりの報告なし。減るのはよく接地する部分
- アウトソールのゴムが靴底の広い範囲を覆い、柔らかいZoomXを地面から守っている。
- 海外のラボの摩耗テストで削れは0.8mm。ただしゴムが柔らかめで、最も減りにくい部類ではないという評価もある。
- 160km前後を走ったレビューでも、ミッドソールの弾みは保たれていた。
実際に走った人の報告:240km前後までクッションは健在
今見つかる報告は240km前後までです。並べると、クッションがへたったという報告は見当たらず、アウトソールの減りもよく接地する部分にとどまっています。
| 約160km | アウトソールの小さな突起に軽い摩耗。ミッドソールの弾みは保たれている(海外のレビュアー) |
|---|---|
| 約160km | よく接地する部分のゴムに目に見える摩耗。フォームはよく持っている(海外のレビュアー) |
| 約237km | 1か月でこの距離を走って、クッションのへたりは目立たない。ミッドソールの側面にシワ。アウトソールは自分の着地に合う場所だけ減った(国内のランナー) |
| ラボの計測 | アウトソールの摩耗テストで削れは0.8mm。ゴムの厚さは2.9mm |
500km以上走った報告は、本文で確かめられるものが見つかりませんでした。見つかり次第、この表に追記します。
履き分けの重要性
Vomero Plusは、ゆっくりのジョグからロング走までを受け持つ、脚を守る役のシューズです。ペースを上げる日とスピード練習の日に、同じナイキの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
DAILY / TEMPO
少しペースを上げる日
ReactXとフルレングスのAir Zoomを組み合わせた定番。靴底が37mmと低めで地面を感じやすく、ペースを上げても扱いやすい一足です。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Vomero Plusが最も活きるのは、ゆっくりのジョグとロング走です。国内のレビューでは、キロ5分30秒〜6分30秒のペースで快適という声が出ています。
厚いクッションで、疲れた脚でも楽に距離を踏めます。
弾みがあるので、ゆっくり過ぎないジョグも気持ちよく走れます。
穏やかなペース走ならこなせるという海外の評価。速いテンポ走では重さが出ます。
反発がやや遅く、速い切り替えには向きません。
完走目的のフルマラソンなら脚を守れます。タイムを狙うならレース用を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Vomero Plusと比較したいシューズを選ぶ
ASICS SUPERBLAST 3 との違い
SUPERBLAST 3は、かかと46.5mm(メーカーの公表値)の厚底を約239gに抑えた、プレートのないスーパートレーナーです。27cm相当で比べるとVomero Plusより40gほど軽く、価格は4,400円高くなります。国内の比較レビューでは、SUPERBLAST 3はテンポ走やスピード練習に強く、Vomero Plusは長い距離やリカバリーに向き、横方向の安定感では上とされています。軽さと弾みでペースを上げる練習までこなしたいならSUPERBLAST 3、ゆっくり長く走る日の安心感と価格を取るならVomero Plusです。
New Balance 1080v15 との違い
1080v15は、新しいInfinionフォームを使ったニューバランスのクッションモデルで、価格は同じ22,000円です。かかとは40mm(メーカーの公表値)とVomero Plusより5mm低く、27cm相当で20gほど軽くなります。国内の比較レビューでは、1080v15は沈み込みすぎない安定したクッションで、スピード練習やレースまで幅広く使えるとされ、Vomero Plusはペースを気にせず楽に走る日やリカバリー向きとされています。1足でペースを上げる日まで回したいなら1080v15、厚いクッションと弾みで楽に距離を踏みたいならVomero Plusです。
よくある質問
Qサイズはいつものナイキと同じでいいですか?
A同じでちょうどいいという報告がほとんどです。ただ、足幅とつま先の感じ方は人によって分かれます。足幅が広い人やむくみやすい人は、いつものサイズと0.5cm大きいサイズを履き比べてください。
Qボメロ18とどっちがいいですか?
Aジョグからペースを少し上げる日まで1足で使いたいならボメロ プラスです。全体がZoomXで、28cmの公式の重さで約33g軽く、よく弾みます。疲れを抜くジョグ専用で、価格を抑えたいならボメロ 18(定価17,600円)で十分です。
Q普段履きやウォーキングにも使えますか?
A使えます。1日20km以上歩いても足への負担が少なかったという報告があります。ただし通気性は低めで、長時間歩くと蒸れやすいという声もあります。厚底なので、凸凹の道では足元に気をつけてください。
Q重さは走っていて気になりますか?
A公式の重さは約292g(メンズ28cm)で、軽い靴ではありません。ただ、LSDやゆっくりしたジョグでは気にならないという声が多く、重さを感じやすいのはペースを上げたときです。
Q発売日と価格は?ワイドモデルはありますか?
A日本では2025年8月14日に発売されました(ナイキメンバーは8月7日から先行)。価格は22,000円(税込)です。ナイキ公式の日本のサイトでは、ワイドモデルは見当たりません(2026年10月時点)。
まとめ
ボメロ プラス(Nike Vomero Plus)は、かかと45mmの厚底すべてにZoomXを使い、脚を守るクッションと弾みを両立したデイリートレーナーです。ボメロ 18と比べると、28cmの公式の重さで約33g軽く、よく弾みます。サイズはいつものナイキと同じでよく、ゆっくりのジョグからロング走、普段履きまでこなせます。
一方で、約292g(28cm)と軽くはなく、速いペースでは反応が遅く感じます。通気性も低めなので、暑い時期は蒸れに注意してください。ペースを上げる日はペガサス 42、スピード練習の日はズームフライ 6を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
