HOKAの定番クリフトンから出た上位モデル「クリフトン プロ(HOKA Clifton PRO)」。検索では、クリフトン 11との違いが最もよく調べられています。先に答えると、厚さとドロップは同じで、フォームを反発のある超臨界発泡に変え、ロッカーを強めたのがクリフトン プロです。重さは28cmで13g増え、価格は2,200円高くなります。国内外の実際に履いた人の報告をもとに、サイズ感とワイドの選び方、フルマラソンで使えるか、ライバルとの比べ方までまとめます。
Review
クリフトンの厚さはそのままに、
反発と推進力を足した上位のデイリートレーナー。
特におすすめなランナー
- ジョグからペース走まで1足で回したい人
- クリフトンに弾みが欲しかった人
- 脚を守りながら距離を踏みたい人
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
HOKA Clifton PRO 基本スペック
Clifton PROは、HOKAの定番クリフトンをベースに、超臨界発泡のフォームと強めのロッカーを組み合わせた上位のデイリートレーナーです。日本では2026年7月10日に発売されました。販売はHOKA公式サイト・直営店と一部の取扱店で、一部のカラーにはワイドもあります。
| 価格 | 22,000円(税込) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 296g(メンズ28.0cm片足/公式) |
| ミッドソール | SCF EVA(超臨界発泡)+ PROGLIDE+(フォーム+強めのメタロッカー) |
| アッパー | エンジニアードメッシュ(厚めのタン・肉厚なヒールカップ) |
| スタック / ドロップ | ヒール42mm / フォア34mm(ドロップ8mm・メンズ28cm) |
| アウトソール | Durabrasionラバー(ブロック状のPodularデザイン) |
クリフトン11との違いは?どっちを選ぶ?
クリフトン プロを調べる人が一番気にしているのが、定番の「クリフトン 11」との違いです。先に答えると、厚さとドロップは同じで、変わったのはミッドソールの素材とロッカーの強さです。ジョグからペースを上げる日まで1足で回したいならクリフトン プロ、ゆっくり走る日や歩く日が中心ならクリフトン 11が向いています。
HOKA公式サイトの表記で2足を並べました。重さはどちらもメンズ28cmの値です。
| クリフトン 11 | クリフトン プロ | |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 19,800円 | 22,000円 |
| 重さ(28cm) | 283g | 296g |
| 厚さ(28cm) | 42mm / 34mm | 42mm / 34mm |
| ドロップ | 8mm | 8mm |
| ミッドソール | CMEVA(圧縮成形のEVA) | SCF EVA(超臨界発泡) |
| 幅の展開 | レギュラー/ワイド/エキストラワイド | レギュラー/ワイド(一部カラー) |
| 公式の用途 | ランニング&ウォーキング | パフォーマンスラン |
一番の違いは走ったときの反応です。クリフトン 11のフォームは衝撃を吸収する方向の素材で、走りは柔らかく穏やか。クリフトン プロは反発のある超臨界発泡のフォームに、より強いロッカー(つま先が反り上がった形)を組み合わせています。国内のレビューでも、「推進力はクリフトン11を大きく上回る」「前足部のクッションと反発が大きく増した」という声が出ています。
一方で、安定感と快適さはクリフトン 11のほうが上という評価もあります。クリフトン プロは着地でフォームが深く沈むぶん、足のブレを感じやすいという声があるためです。重さは28cmで13gの差。海外のレビューでは「数字ほど重く感じない」とされていました。
クリフトン プロが向く人:ジョグからキロ4分半前後のペース走まで1足でこなしたい/クリフトンの厚さはそのままに、弾みと推進力が欲しい
クリフトン 11で足りる人:ゆっくりのジョグやウォーキングが中心/安定感を最優先したい/幅の広いエキストラワイドが必要/価格を抑えたい
アウトソールも違います。海外のレビューでは、クリフトン 11は中足部のフォームがむき出しで、クリフトン プロは前足部・中足部・かかとにブロック状のラバーを配置したとされています。1世代前のクリフトン 10については、こちらの記事で詳しく書いています。

フルマラソンで使える?
先に答えると、完走〜サブ4前後を目指すなら、本番に履く選択肢になります。記録を狙うレースや、サブ3.5より速いペースを保ちたい日は、軽いレース用のシューズのほうが向いています。
国内のレビューでは、キロ4分半くらいまでなら十分快適で、ロング走でも足へのダメージが少ないという声が出ています。年間2,500km走るランナーはサブ4.5前後のランナーに向くとし、フル本番も視野に入れたいと書いていました。サブ3のランナーも、フルマラソンの完走からサブ3.5前後までを想定しています。
気をつけたいのは重さです。同じサブ3のランナーは、28cmの実測で約305gあり、記録を狙うレース用として考えると少し重いと書いています。本番で使うなら、30km走などで一度試してから決めてください。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールは、HOKAが「PROGLIDE+」と呼ぶ組み合わせです。反発のある超臨界発泡のフォーム(SCF EVA)に、つま先が反り上がった強めのメタロッカーを合わせ、着地から蹴り出しまで足裏で転がるように重心が移ります。クリフトン 11(CMEVA)と厚さは同じ42mmですが、柔らかく沈んだあとに押し返す感触が加わりました。クリフトン11との一番の違いは、この素材とロッカーの強さです。
アッパー
アッパーは通気性のよいエンジニアードメッシュ。海外のラボの計測でも通気性は上位でした。厚めのタンと肉厚なヒールカップで、足をしっかり固定します。一方、つま先周りは先細りという評価があり、アッパーのつま先の耐久テストでは弱い結果が出ています。
アウトソール
アウトソールは、ブロック状のラバーを並べた「Podular」デザインで、Durabrasionラバーを使っています。ブロックの間ではフォームが見えていますが、海外のレビューでは、中足部のフォームがむき出しだったクリフトン 11よりラバーの範囲が広いとされています。下り坂でもしっかり地面を捉えるという声がある一方、雨の日のグリップは控えめという評価もあります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものサイズが基本です。ただし「長め」という声や、0.5cm小さいサイズでちょうどだったという国内の報告もあるので、試し履きできるなら小さいサイズも比べてください。幅は「ゆったり」「先細り」と評価が分かれるため、気になる人はワイドも候補になります。
いつものサイズ。長めに感じたら0.5cm下げも試す
- 足幅(ワイズ):通常のクリフトンより前足部がゆったりという声と、つま先周りは先細りという評価に分かれます。
- 甲の高さ:厚めのタンで甲をしっかり押さえるホールド感。紐の締め方で調整できます。
- クリフトン11との比較:11より半サイズ小さくした国内の報告があります。11と同じサイズにするなら試し履きを。
- 特記事項:日本の公式サイトではワイドあり(一部カラー)。足首の内側にパッドが当たるという声もあります。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外の報告を並べると、基本はいつものサイズ。ただし「長め」という声もあり、0.5cm小さいサイズを選んだ人もいます。幅の感じ方は、レビューによって分かれました。
| 長さ | 普段どおりのサイズという報告が多い。一方で「クリフトン11の28.5cmがやや大きかったので28.0cmにした」「普段のワイドより0.5cm小さいワイドでちょうど」という人もいる |
|---|---|
| 足幅 | 「通常のクリフトンより前足部がゆったり」という声と、海外のラボの計測で「つま先周りが平均より細く先細り」という評価に分かれる |
| かかと | 肉厚なヒールカップで、かかとのホールド感はかなり良いという声。足首の内側にパッドが当たるという人も |
| ワイド | 日本の公式サイトではワイドあり(一部のカラーのみ)。普段26.0cmで26.0cmのワイドを選び、つま先に指1本分の余裕があったという報告がある |
ノヴァブラスト 6と履き比べた国内のレビューでは、ノヴァブラスト 6のほうが足幅・甲ともにゆったりで、クリフトン プロのほうが長めとされていました。迷ったら、いつものサイズと0.5cm小さいサイズを店頭で履き比べてください。幅が気になる人は、ワイドも一緒に試すと判断しやすくなります。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、ロング走でも脚が残るクッションと、クリフトン11より前へ進む推進力を評価する声が多い一方、重さと、深く沈むことによる揺れを気にする声も見られました。
キロ4分半くらいまでなら十分快適に走れて、ロング走でも足へのダメージが少ない
前足部の反発と推進力が際立つ。ジョグペースでも自然と前へ進み、スピードを上げるほど推進力が生きる
ヒールカップまわりが肉厚で、かかとのホールド感がかなり良い
一方で、次のような気になる声もありました。
軽いシューズではなく、やや足を上げづらい。反発もそこまで強くない
着地でミッドソールが思った以上に深く沈み、足のブレが伝わってくる。クリフトンらしい安定感は控えめ
つま先周りが先細りで、雨の日のグリップも控えめ
耐久性は?80km前後の報告と傷みやすい場所
クリフトン プロの耐久性は、アウトソールは減りにくく、つま先周りのアッパーが弱めと見られます。ただし今見つかる距離の報告は80km前後までで、数百km先の状態はまだ分かりません。
アウトソールは良好。つま先のアッパーに注意
- ブロック状のDurabrasionラバーを前足部・中足部・かかとに配置。HOKAも擦り切れやすい部分にラバーを加えたとしている。
- 海外のラボの摩耗テストで削れは0.7mmと少なかった。
- 一方、つま先のアッパーの耐久テストは5段階で1。足の指が当たる人は早めに点検を。
実際に走った人の報告:80km前後でアウトソールは良好
クリフトン プロは2026年7月発売で、今見つかる距離の報告は80km前後までです。並べると、アウトソールの減りは少ない一方、つま先周りのアッパーは傷みやすいという評価です。
| 約48km | アウトソールの摩耗はほとんどなし(海外のレビュアー) |
|---|---|
| 約80km | アウトソールのラバーはよく持っていて、このまま長く使えそう(海外のレビュアー) |
| ラボの計測 | アウトソールの摩耗テストで削れは0.7mm(良好)、ゴムの厚さは2.9mm。つま先のアッパーの耐久テストは5段階で1と弱い |
数百km走った報告は、本文で確かめられるものが見つかりませんでした。見つかり次第、この表に追記します。
履き分けの重要性
Clifton PROは、毎日のジョグからロング走までを受け持つ、練習の中心になるシューズです。疲れを抜く日と速いペースの日に、同じHOKAの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
TEMPO / SPEED
テンポ走〜スピード練習の日
超臨界発泡のフォームを使った軽いモデル(公式237g)。クリフトン プロでは重く感じやすい、速い足さばきの日を受け持ちます。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、Clifton PROが最も活きるのは、毎日のジョグと一定のペースで走るロング走です。国内のレビューでは、キロ6分前後のジョグからキロ4分半前後まで使え、キロ4分半あたりが気持ちいいという声が複数出ています。
クッションは十分でゆっくりでも落ち着いて走れる。疲れを抜くだけならボンダイやクリフトン11でも足ります。
厚いクッションとロッカーで、自然と前へ進む。毎日の距離を積みやすい。
キロ4分半前後までは快適という声。それより速いと重さと硬さが出ます。
厚さと重さがあり、速い切り替えでは扱いにくいという海外の評価。
完走〜サブ4前後のフルマラソンなら選択肢。記録を狙うならレース用を。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
Clifton PROと比較したいシューズを選ぶ
ASICS Novablast 6 との違い
Novablast 6は、前足部でよく弾むASICSのデイリートレーナーです。27cm相当でClifton PROより13gほど軽く、価格は4,400円安くなります。厚さはどちらも42mm前後(メーカーの公表値。Clifton PROは28cmの値)です。2足を比べた国内のレビューでは、Novablast 6は「軽やかに跳ねる」、Clifton PROは「重厚感のある安定とロッカーで導く走り」とされ、そのレビュアーは軽さと価格でNovablast 6を選んでいました。弾む軽さと価格を取るならNovablast 6、ロッカーで転がる走りとかかとのホールドを取るならClifton PROです。
Nike Vomero Plus との違い
Vomero Plusは、かかと45mm(メーカーの公表値)の厚底すべてにZoomXを使ったナイキのクッションモデルで、価格は同じ22,000円です。27cm相当ではClifton PROより16gほど重く、ヒールは3mmほど厚くなります。どちらも脚を守る厚底ですが、Clifton PROは強めのロッカーで転がるように前へ進む作り、Vomero Plusは深く沈んでから弾むクッションが持ち味です。ロッカーで楽に足を前へ運びたいならClifton PRO、柔らかく沈む厚いクッションを取るならVomero Plusです。
よくある質問
Qクリフトン11とどっちがいいですか?
Aジョグからペースを上げる日まで1足で使いたいならクリフトン プロです。厚さとドロップは同じで、反発のあるフォームと強めのロッカーで前へ進みやすくなっています。ゆっくりのジョグやウォーキングが中心で、安定感と価格(19,800円)を重視するならクリフトン 11で十分です。
Qサイズはいつもと同じでいいですか?
A基本はいつものサイズです。ただ、「長め」という声や、0.5cm小さいサイズでちょうどだったという国内の報告もあります。いつものサイズと0.5cm小さいサイズを店頭で履き比べてください。
Qワイドモデルはありますか?
A日本の公式サイトではワイドがあります。ただし一部のカラーのみで、HOKAの発表ではメンズ・レディースとも3色です。さらに幅の広いエキストラワイドが必要なら、クリフトン 11に展開があります。
Q重さは走っていて気になりますか?
A公式の重さは296g(メンズ28cm)で、クリフトン 11より13g重くなります。ジョグでは気にならないという声が多い一方、ペースを上げると足を上げづらい、レースで記録を狙うには少し重いという声もあります。
Q発売日と価格は?
A日本では2026年7月10日に発売され、価格は22,000円(税込)です。メンズは25.0〜29.0cmと30.0cm、レディースは22.0〜26.5cmで展開されています。
まとめ
クリフトン プロ(HOKA Clifton PRO)は、クリフトン 11と同じ42mmの厚さに、超臨界発泡のフォームと強めのロッカーを組み合わせた上位のデイリートレーナーです。クリフトン 11より前へ進む推進力があり、ジョグからキロ4分半前後のペース走、完走〜サブ4前後のフルマラソンまでこなせます。サイズはいつものサイズが基本で、日本では一部カラーにワイドもあります。
一方で、28cmで296gと軽くはなく、反発もカーボンシューズほど強くありません。着地で深く沈むぶん、クリフトン 11より揺れを感じるという声もあります。疲れを抜く日はボンダイ 9、速いペースの日はマッハ 7を組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
