ニューバランス エリプスのレビュー|サイズ感・1080との違い

出典: ニューバランス公式サイト

ニューバランスが2026年3月に出した「エリプス(Ellipse)」。柔らかいFresh Foam Xを使った、17,930円のデイリーランニングシューズです。先に答えると、サイズはいつもと同じでOK。向いているのは、ペースを気にしないジョグやリカバリーと、そのまま街で履く使い方です。この記事では、実際に履いた人の報告をもとに、サイズ感、1080 v15との違い、フルマラソンやウォーキングでの使い道、通気性重視のブリーズとの違いまでまとめます。

Review

柔らかいFresh Foam Xで、
ゆっくり走る時間を楽しむ街でも履けるデイリーシューズ。

特におすすめなランナー

  • ペースを気にせず楽に走りたい人
  • ジョグと普段履きを1足で兼ねたい人
  • 1080より安く柔らかい靴を探す人
01/03

まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.0

ゆっくり走る日に心地いい1足

沈み込む柔らかさと街でも浮かないデザインで、ゆっくりしたジョグやリカバリー、普段履きを気持ちよくこなすシューズ。反発は控えめなので、速いペースの練習や記録を狙うレースは別の靴に任せてください。

クッション性4.5

足全体が沈み込む、とても柔らかいクッション

反発・推進力2.5

反発は控えめ。ペースを上げると力が吸われる

安定・サポート3.0

接地面は広めだが、柔らかさゆえ横ブレの声も

耐久・寿命3.5

ラバーは厚め。長距離の報告はまだ

もくじ

New Balance Ellipse 基本スペック

Ellipseは、ニューバランスが新しく出した、柔らかいクッションで毎日のランを楽しむためのデイリーシューズです。2026年3月12日に発売されました。メーカーは、走り始めたばかりの人から、リカバリーランを大切にする経験者までを対象にしています。

New Balance Ellipse
New Balance Ellipse(画像:ニューバランス公式サイトより)
価格17,930円(税込)
重量(メンズ)約273g(メンズ/公式。基準サイズの記載なし)
ミッドソール Fresh Foam X(1層・フルレングス)
アッパーエンジニアードメッシュ(ガセットタン・ストレッチレース)
スタック / ドロップ公式の記載なし(実測でかかと約37〜38mm)/ドロップ8mm(公式)
アウトソールラバーアウトソール

1080 v15とどっちがいい?違いを比較

「エリプスと1080、どっちを選べばいい?」は、検索でもよく並ぶ疑問です。どちらもニューバランスのクッション系のデイリーモデルですが、ゆっくり楽に走る日と普段履きならエリプス、ペースも距離も幅広く1足でこなしたいなら1080 v15です。

価格(税込)エリプス 17,930円/1080 v15 22,000円(エリプスが4,070円安い)
重さ(公式)エリプス 273g/1080 v15 261g
ミッドソールエリプス Fresh Foam X/1080 v15 Infinion(v15で素材が変わった)
厚さ・ドロップエリプス かかと約37〜38mm(実測)・8mm/1080 v15 40mm・6mm
走った感じエリプスは沈み込む柔らかさで安定寄り。1080 v15のほうが軽く、反発が強い

1080はv15でミッドソールがFresh Foam XからInfinionに変わりました。そのため「v14までのフワフワが好きだった人の受け皿がエリプス」と見られがちですが、実際に履いた人の感想は分かれています。元サブスリーのレビュアーは「1080 v14よりも柔らかい」と感じた一方、エリプスと1080 v15の両方を持つランナーは「v14ほどフワフワではなく、どちらかというと1080 v15に近い」と書いています。柔らかいのは確かですが、v14と同じ感触を期待するなら試し履きしてから決めてください。

そのランナーが1足だけ選ぶなら1080 v15でした。理由は、反発と安定のバランスが良く、幅広いペースと距離に対応できるからです。逆に、ゆったりしたペースのジョグやリカバリー、普段履きまで含めて使うなら、価格の安さとデザインでエリプスが合う、という結論でした。

重さは?フルマラソンやウォーキングにも使える?

重さは公式で273gです(基準サイズの記載はなく、レビューでは27.5cm相当とする記述があります)。海外のラボの実測では261gでした。同じ価格帯のライバルと比べると20gほど重い部類ですが、比べたレビュアーも「神経質にならなければ大きな差ではない」としています。

フルマラソンについては、記録を狙うレースには向きませんが、完走が目標なら選択肢に入ります。元サブスリーのレビュアーは、反発と推進力は弱いとしながら「フルを5時間以内で完走したいランナーなら、レースでも使える印象」と書いています。一方、キロ4分台前半まで上げると前足部で底づきを感じたという報告もあるので、サブ4より速いペースで走る人はレース用を別に用意してください。

ウォーキングや普段履きは、メーカー自身が「オールデイウエア(一日中履く靴)」を用途に挙げています。キロ7〜8分の歩きに近いペースでは、アスファルトの硬さをほとんど感じないという感想がありました。ただし同じレビューでは、とてもゆっくりしたペースだとソールが沈みすぎて、自分の脚で運ぶ意識が必要とも書かれています。

エリプス ブリーズ(Breathe)との違い

エリプスには、アッパーを通気性重視にした「Ellipse Breathe(ブリーズ)」もあります。違いはアッパーだけで、ソールの作り(Fresh Foam X・ラバーアウトソール・8mmドロップ)と価格(17,930円)は同じです。

エリプス(通常版)エンジニアードメッシュのアッパー。公式の重さ273g
エリプス ブリーズ暑い季節向けの、軽く通気性の高いアッパー。公式の重さ251g

ブリーズは日本の公式通販にも掲載されていましたが、2026年10月1日時点では商品ページが開けず、一覧にも見当たりません。夏場の蒸れが気になる人は、販売店で在庫を探すことになります。この記事の写真とスペックは通常版のものです。

各パーツの構造

ミッドソール

Ellipse ミッドソール
Ellipse のミッドソール(画像:ニューバランス公式サイトより)

ミッドソールは、Fresh Foam Xの1層をかかとからつま先まで通した作りで、プレートは入っていません。海外のラボの計測では柔らかさが25.8(数値が小さいほど柔らかい)と、デイリーシューズの中でもかなり柔らかい部類でした。厚さはかかと約37〜38mm(実測)と、最近の厚底としては控えめで、強いロッカー形状もありません。そのため、転がされる感覚の少ない、昔ながらの自然な走り心地だという評価です。

アッパー

Ellipse アッパー
Ellipse のアッパー(画像:ニューバランス公式サイトより)

アッパーはエンジニアードメッシュ。一体型のインナーライナーとガセットタン(ベロが靴と一体になった作り)、伸び縮みするストレッチレースで、足に合わせて締め具合を調整できます。履き口とかかとのパッドは厚く、ホールドは良好です。各所に光を反射するディテールがあり、夜のランで目立ちます。

アウトソール

Ellipse アウトソール
Ellipse のアウトソール(画像:ニューバランス公式サイトより)

アウトソールはラバーで、前足部にはグリップのよい柔らかめのラバー、かかとには減りにくい硬めのラバーを配置しています。接地面は前足部・かかとともに広めでフラットな作りで、路面をしっかり捉えるという評価がある一方、濡れた路面では滑りやすいという声もあり、評価が分かれています。

RUNTOKU / リカバリー・普段履き兼用

New Balance Ellipse
New Balance

Ellipse

リカバリー・普段履き兼用
02/03

買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

先に結論を言うと、いつものサイズでOKです。メンズは2Eで25.0〜29.0cm、ウィメンズはDで22.0〜25.5cmの展開です。幅にはゆとりがありますが、つま先の高さは低めという声があります。

いつものサイズでOK

  • 足幅(ワイズ):メンズは2E。前足部にゆとりがあり、窮屈さを感じにくいという報告が複数あります。
  • 甲の高さ:ガセットタンとストレッチレースで甲に合わせやすい作りです。ただし、つま先の天井は低めで、甲高の人はハーフサイズアップを勧める声があります。
  • 他ブランドとの比較:ニューバランスのほかのランニングシューズ(1080 v15・Rebel v5など)と同じサイズでよいという報告があります。アシックスやナイキなど他ブランドから乗り換える場合も、まずはいつものサイズを基準にしてください。
  • 特記事項:かかとのパッドがとても厚く、ホールドは良好です。一方で、人によってはアキレス腱を押す感じがあるかもしれないという指摘もあります。

実際に履いた人のサイズの報告

国内のレビューを並べると、「いつものサイズでちょうどいい」で一致しています。注意点は長さや幅ではなく、つま先の高さとかかとのパッドです。

普段25.5cm25.5cmでつま先に1cmほど余裕。足幅はややゆとりがある(月間300km前後のランナー)
普段25.5cm25.5cmでジャストフィット。ニューバランスのほかのモデル(1080 v15・Rebel v5など)と同じサイズ(元サブスリー)
注意点幅は広いが、つま先の天井が低め。甲が高い人はハーフサイズアップも検討を(サブ3のランナー)
注意点かかとのパッドがとても厚く、人によってはアキレス腱を押す感じがあるかもしれない(同上)

メンズは2E、ウィメンズはDのワイズで展開されています。いつものサイズを基準に、甲高の人やアキレス腱が気になる人は、店頭でかかとと甲の当たりを確かめてから選んでください。

実際に履いたランナーの声

実際に履いた人の声を見ると、沈み込むような柔らかさと、普段履きにも使えるデザインを評価する声が多い一方、ペースを上げたときの反発の弱さや、かかとまわりの当たりを指摘する声もありました。

100足以上履いてきた中で最も柔らかいクッション。雲の上を走るようで、長めの距離をゆっくり走りたくなる

#元サブスリー

クセがなく扱いやすい履き心地。スニーカーのようなデザインで、走った後にそのままカフェに行ける

#月間300km前後

キロ5分半〜6分半のジョグで最も気持ちいい。ヒール寄りに着地しても、クッションが受け止めてくれる

#サブ3

一方で、次のような気になる声もありました。

キロ4分台前半まで上げると前足部で底づきを感じる。インターバルやテンポ走には向かない

#サブ3

1080 v14のようなフワフワ感は戻ってこなかった。1080 v15ほどの軽さや反発もない

#月間300km前後

濡れたマンホールや白線では滑りやすく、疲れてくると足首が左右にぶれやすい

#サブ3

耐久性は?ラバーは厚め、距離の報告はこれから

エリプスの耐久性は、アウトソールのラバーは厚めで、すぐに減る心配は小さい作りです。ただし発売から半年ほどで、何百kmも走った報告はまだ見つかっていません。

ラバーは厚め。距離の報告はこれから

早くヘタる平均的長く使える
  • アウトソールは、前足部にグリップ重視の柔らかめのラバー、すり減りやすいかかとに硬めのラバーを配置しています。海外のラボの計測では、ラバーの厚さは3.3mmでした。
  • 長持ちを左右するのは、ラバーよりもミッドソールです。とても柔らかいフォームなので、距離を重ねたときにクッションの戻りが弱くならないかは、これからの報告を待つ必要があります。
  • 同じFresh Foam Xの1080を毎日の通勤で長く履き、ラバーもミッドソールも劣化を感じていないというレビュアーは、エリプスも同じくらいの耐久性を見込んでいます(暫定の評価)。

履き分けの重要性

エリプスは、ペースを気にせず走る日と、疲れを抜く日のためのシューズです。長い距離を一定のペースで走る日と、速いペースの日に、同じニューバランスの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

RECOVERY / JOG

疲労抜きジョグ・普段履きの日

New Balance Ellipse

沈み込む柔らかいクッションで、脚への衝撃をやわらげます。ペースを気にしないジョグから、走った後の街歩きまで任せられます。

LONG

一定のペースで長く走る日

New Balance FuelCell Propel v5

柔らかいFuelCellにしなやかなTPUプレートを入れたモデル(13,750円)。エリプスより推進力があり、脚を守りながら一定のペースで長く走れます。

SPEED

ペース走・インターバルの日

New Balance FuelCell Rebel v5

223g(公式)と軽く、プレートなしでも弾むFuelCellで、エリプスでは力が吸われてしまう速いペースの練習を受け持てます。

03/03

他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

結論から言うと、エリプスが最も活きるのは、ペースを気にしないジョグとリカバリーです。レビューでは、キロ5分半〜6分半あたりが最も気持ちよく、キロ4分台前半からは底づきを感じるという評価でした。

◎ リカバリー・LSD

沈み込む柔らかさで、疲れた脚への衝撃をやわらげる。

◎ デイリージョグ

キロ5分半〜6分半のジョグで最も心地いいという評価。

△ ペース走・テンポ走

ペースを上げると柔らかさが仇になり、足離れがもたつく。

△ スピード・インターバル

前足部で底づきしやすく、速い切り替えには向かない。

△ レース本番

記録狙いには不向き。フルを5時間以内で完走する目標なら選択肢に。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

Ellipseと比較したいシューズを選ぶ

New Balance 1080v15 との違い

1080 v15は、ニューバランスのクッション系デイリーの中心モデルで、22,000円・261g(公式)です。エリプスより4,070円高く、少し軽く、厚さは40mmとやや厚めです。ミッドソールはv15からInfinionに変わり、両方を履いたランナーは、1080 v15のほうが軽く反発があり、エリプスはその分安定していると比べています。ペースも距離も幅広くこなすなら1080 v15、ゆっくり走る日と普段履きを安く1足にまとめるならエリプスです。

ASICS Novablast 6 との違い

ノヴァブラスト6は、アシックスのクッション系デイリーで、17,600円・253g(公式)。価格はエリプスとほぼ同じですが、厚さ41.5mmと厚く、20gほど軽いモデルです。前足部に高反発素材を入れ、沈み込みを抑えて弾む走りが持ち味で、ジョグからテンポ走まで使えます。一方のエリプスは、深く沈む柔らかさで、ペースを上げる練習には向きません。弾む走りでテンポ走までこなすならノヴァブラスト6、柔らかさとデザインでゆっくり走る日を楽しむならエリプスです。

よくある質問

Qサイズはいつもと同じでいいですか?

Aいつものサイズでちょうどいいという報告で一致しています。メンズは2Eで、前足部の幅にはゆとりがあります。ただし、つま先の天井が低めで、かかとのパッドも厚いため、甲が高い人やアキレス腱が気になる人は、店頭で当たりを確かめてから選んでください。

Q1080 v15とどちらを選べばいいですか?

Aペースや距離を幅広くこなしたいなら1080 v15(22,000円)、ゆっくりしたジョグやリカバリー、普段履きまでを安く1足にまとめたいならエリプス(17,930円)です。1080 v15のほうが軽く反発があり、エリプスは沈み込む柔らかさで安定寄りという比較があります。

Qフルマラソンで使えますか?

A記録を狙うレースには向きません。反発が控えめで、速いペースでは底づきを感じるという報告があるためです。一方で、5時間以内での完走が目標なら、レースでも使えそうというレビューがあります。練習の中心はジョグやリカバリーにして、レースで使うなら事前に長い距離で試してください。

Qウォーキングや立ち仕事、普段履きに使えますか?

A使えます。メーカーも「オールデイウエア(一日中履く靴)」を用途に挙げ、スニーカーのようなデザインに仕上げています。歩くとアスファルトの硬さをほとんど感じないという感想がある一方、とてもゆっくりした動きではソールが沈みすぎると感じる人もいます。

Qエリプス ブリーズとは何が違いますか?

A違いはアッパーです。ブリーズは暑い季節向けの、軽く通気性の高いアッパーで、公式の重さは251g(通常版は273g)。ソールの作りと価格(17,930円)は同じです。日本の公式通販では、2026年10月1日時点でブリーズの商品ページが開けなくなっています。

まとめ

エリプス(Ellipse)は、柔らかいFresh Foam Xで、ペースを気にせず走る時間を気持ちよくしてくれるデイリーシューズです。サイズはいつもと同じでよく、前足部の幅にはゆとりがあります。17,930円と1080 v15より4,070円安く、走った後にそのまま街で履けるデザインも魅力です。

一方で、反発は控えめで、ペース走やインターバル、記録を狙うレースには向きません。つま先の高さとかかとのパッドの当たりは、試し履きで確かめてください。長い距離を一定のペースで走る日はPropel v5、速いペースの日はRebel v5を組み合わせると、役割がはっきりします。

RUNTOKU / リカバリー・普段履き兼用

New Balance Ellipse
New Balance

Ellipse

リカバリー・普段履き兼用
この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中

この靴を履いている方は、Xで教えてください。

もくじ