ニューバランスの薄底シューズ「フューエルセル パルス v1(FuelCell Pvlse v1)」。厚底が当たり前の今、どのくらい薄いのか、トラックや短距離で使えるのかが気になるところです。先に答えると、ソールの厚さは20mm以下・ドロップ2mmで、トラックでのスピード練習や足づくりに向いたシューズです。この記事では、国内外の実際に履いた人の報告をもとに、厚さと重さ、サイズ感、ライバルとの違いまでまとめます。
Review
厚底の助けを借りず、
自分の足で蹴る感覚を磨く薄底シューズ。
特におすすめなランナー
- 厚底に頼らず足を鍛えたい人
- トラックでスピード練習をする人
- 短距離・中距離の陸上選手
まずは結論とスペックから
このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。
こんな疑問を解消します
New Balance FuelCell Pvlse v1 基本スペック
FuelCell Pvlse v1は、ソールの厚さを20mm以下に抑え、ドロップを2mmにしたニューバランスの薄底シューズです。2024年3月に発売され、2026年9月時点でも公式通販で販売されています。カーボンプレートは入っておらず、自分の足で地面を蹴る感覚を養うことを狙っています。
| 価格 | 14,850円(税込・公式) |
|---|---|
| 重量(メンズ) | 約220g(公式。サイズの記載なし)/27.0cmの実測で194gという報告あり |
| ミッドソール | FuelCell(プレートなし) ソール厚20mm以下 |
| アッパー | FANTOMFIT+通気性のあるメッシュ |
| スタック / ドロップ | 20mm以下(公式。mmの内訳は非公表) / ドロップ2mm |
| アウトソール | 前足部:ライトウェイトソリッドラバー/かかと:Nデュランス |
厚さと重さは?トラックや短距離で使える?
先に答えると、ソールの厚さは20mm以下、ドロップ(かかとと前足部の高さの差)は2mmです。ニューバランスは、世界陸連(WA)の新しいルール「20mm以下」を満たす厚さだとしています。短距離やトラックでの練習には向いていますが、レースで使うかどうかはレビューでも意見が分かれています。
| 厚さ | 20mm以下(公式)。細かいmmの数字は公式に記載がなく、レビューでも17mm・20mm前後と分かれる |
|---|---|
| ドロップ | 2mm(公式)。ほぼ平らで、前足部で着地しやすい |
| 重さ | 公式の表記は約220g(色によって180gの表記もあり、どちらもサイズの記載なし)。27.0cmの実測で194gという報告がある |
| プレート | なし(公式) |
トラックの800m以上で履ける薄さ
2024年11月から、トラック競技の800m以上の種目では、靴底の厚さの上限が25mmから20mmに厳しくなりました。フューエルセル パルス v1はこの20mm以下に収まっています。一方、比較で取り上げるMETASLEEK(29mm)やStreakfly 2(27mm)は20mmを超えるため、このルールが適用される大会では、トラックの800m以上の種目に履いて出られません。出場する大会の規定は、必ず事前に確認してください。
短距離の練習には「おすすめ」という声
国内のレビューでは、短距離の選手にはどんな場面でもおすすめという評価があります。ドロップ2mmの平らなソールは、スパイクに近い感覚で走れるという声もあります。
向いている使い方:トラックでのスピード練習/短距離・中距離の選手の練習/10km以下のレースやペース走
意見が分かれる使い方:トラックのレース本番。濡れたトラックの10kmで問題なく走れたという海外の報告がある一方、「グリップはソーティーマジックほど高くないので、レースよりトレーニング用」という国内の評価もある
スプリントのレースは、もともとスパイクで走るのが基本です。フューエルセル パルス v1は、スパイクを履かない日のスピード練習や、足づくりのための1足と考えると役割がはっきりします。
各パーツの構造
ミッドソール
ミッドソールはFuelCellフォームで、厚さは20mm以下。カーボンなどのプレートは入っていません。レビューでは、同じFuelCellでも厚底のモデルのような柔らかさはなく、カチッとした硬めの感触とされています。ドロップは2mmとほぼ平らで、前足部のほうが硬く感じるという声もあります。
アッパー
アッパーは、ニューバランスのFANTOMFITと通気性のあるメッシュ。内側を柔らかく、外側を硬めにして、足当たりのよさと破れにくさを両立しています。足幅は公式でD(標準)のみです。
アウトソール
アウトソールは、前足部に軽いライトウェイトソリッドラバー、かかとに耐久性の高いNデュランスを貼っています。ソールは前後に分かれておらず、平らに近い形です。グリップは、濡れたトラックでも問題なかったという声と、ソーティーマジックほど高くないという声があります。
買う前に知っておきたいこと
サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。
サイズ感はどう?
先に結論を言うと、いつものサイズでOKです。国内外のレビューでは「普段どおりでちょうど」という報告がそろっています。足幅は公式でD(標準)のみなので、幅の広い人は試し履きしてください。
いつものサイズ。幅広の人は試し履きを
- 足幅(ワイズ):公式はDのみ。つま先周りに大きなゆとりはないという声があります。
- 甲の高さ:甲がきついという報告は見当たりません。薄いアッパーなので、紐の締め具合で調整できます。
- 他ブランドとの比較:Nikeのライバルフライ3と同じサイズでジャストだったという報告があります。
- 特記事項:少しゆとりがあり、冬の厚い靴下でも履けそうという声もあります。
実際に履いた人のサイズの報告
国内外のレビューを並べると、「いつものサイズでちょうどいい」という報告がそろっています。足幅は公式でD(標準)のみです。
| 27.0cm | いつものサイズでちょうど(フルマラソンでサブ3を達成したランナー) |
|---|---|
| 27.0cm | Nikeのライバルフライ3と同じサイズでジャスト。少しゆとりがあり、冬の厚い靴下でも履けそう |
| 25.5cm | ほかのニューバランスと同じサイズでジャスト(試し履きの報告) |
| 海外 | いつものサイズで合う。最近のレース用シューズに多い、つま先の広いゆとりはない |
つま先周りは広くないという声があるので、足幅の広い人は店頭で試し履きしてから選んでください。
実際に履いたランナーの声
国内外のランナーの声を見ると、自分の足で走っている感覚と、スパイクに近い接地感を評価する声が多い一方、クッションの少なさとグリップ・耐久性を気にする声も見られました。
癖がなく、自分の足で走っている感じ。キロ5分前後で走れて、加速すればキロ4分でも走れる
トラックの10kmでも、スパイクでは5kmでも起きていたふくらはぎのつらさが出なかった。濡れたトラックでも問題なし
軽くて弾む。足を鍛えられるので、ジョグ用のシューズにしている
一方で、次のような気になる声もありました。
グリップはソーティーマジックほど高くない。トラックのレース用というより、トレーニング用
厚底と比べると、ミッドソールが沈んだときに底付きを感じる。フルマラソンには向かない
今の厚底シューズだけで走っている人は慣れにくいと思う。10km以上は走らない
寿命は何km?耐久性の目安
フューエルセル パルス v1の寿命は、何kmという報告がまだ見つかりません。ソールが薄いぶん、ジョグなどで距離を重ねるより、スピード練習やトラックに絞ったほうが長く使えると考えられます。
距離の報告なし。使い方を絞るのが前提
- 前足部は軽いライトウェイトソリッドラバー、かかとは耐久性の高いNデュランス。かかとには硬く減りにくいゴムを使っている。
- ソールが20mm以下と薄く、厚底のシューズよりクッションの余裕が少ない。
- アウトソールは「厚めで耐久性がある」という声と「すぐ減りそう」という声に分かれている。
実際に走った人の報告:距離の報告はまだ見つからない
フューエルセル パルス v1は2024年3月の発売ですが、何km走ったらどうなったか、という報告は調べた範囲では見つかりませんでした。今ある報告は、アウトソールについての評価が分かれているという状況です。
| アウトソール | 「厚めで耐久性があり、グリップも効く」(朝ランで使っている国内のランナー) |
|---|---|
| アウトソール | 「すぐ減りそう。少し重くなってもソール全体をゴムにしてほしかった」(海外。届いた直後の感想) |
| 使い方 | 「トラックで使えばアウトソールの傷みは少ないはず」(国内。試し履きしたうえでの見込み) |
距離を走った報告が出たら、この表に追記します。
履き分けの重要性
フューエルセル パルス v1は、スピード練習と足づくりの日に使うシューズです。ジョグやロング走で脚を守る役割は足りないので、同じニューバランスの現行モデルを組み合わせると役割がはっきりします。
SPEED
スピード練習〜トラックの日
薄く平らなソールで、地面を自分の足で押す感覚を身につけます。インターバルや流し、10km以下のペース走に。
JOG / LONG
ジョグ〜ロング走の日
New Balance Fresh Foam X 1080 v15
厚く柔らかいクッションのデイリーシューズ。薄底の練習で使った脚を守りながら、距離を積む日に。
他の選択肢と比べてみる
練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。
どんな練習に向いている?
結論から言うと、フューエルセル パルス v1が最も活きるのは、トラックでのスピード練習です。国内外のレビューでも、10km以下の短めの距離で使うという声がほとんどでした。
クッションが少なく、疲れを抜く日や長い時間走る日には向きません。
短めのジョグなら、足裏やふくらはぎを鍛える目的で使えます。朝ランで使っている人も。
10km以下なら使えます。それより長い距離では脚への負担が大きくなります。
低く平らなソールで、ピッチを上げやすく、スパイクに近い感覚で走れます。
10km以下のレースなら選択肢。トラックのレースは、グリップの評価が分かれるので試してから。
ライバルシューズとの比較
同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。
FuelCell Pvlse v1と比較したいシューズを選ぶ
ASICS METASLEEK との違い
METASLEEKも、プレートを入れずに自分の足で走る感覚を養うためのシューズです。違いは厚さで、METASLEEKはヒール29mm・ドロップ8mmと、クッションに余裕があります。重さも129gと、METASLEEKのほうが軽くなります。FuelCell Pvlse v1は20mm以下・ドロップ2mmとさらに薄く平らで、価格は5,000円ほど安くなります。クッションを残して日々の練習で使うならMETASLEEK、より薄い靴でトラックや短距離の練習をするならFuelCell Pvlse v1です。
Nike Streakfly 2 との違い
Streakfly 2は、フルレングスのカーボンプレートを入れた、1マイル〜10km向けのロードレース用シューズです。約127g(27cm)とかなり軽い一方、価格は26,730円と1万円以上高くなります。FuelCell Pvlse v1はプレートがなく、20mm以下の薄さでトラックの800m以上の規定にも収まります。ロードの5km・10kmで記録を狙うならStreakfly 2、練習で足を鍛えつつトラックでも使うならFuelCell Pvlse v1です。
よくある質問
Qトラックの公式レースで履けますか?
Aニューバランスは、世界陸連(WA)の新ルール「20mm以下」を満たす厚さだとしています。2024年11月から、トラックの800m以上の種目では靴底の厚さが20mm以下に制限されました。ただしグリップの評価は分かれるので、レースで使う前に練習で試してください。出場する大会の規定も事前に確認してください。
Q厚さと重さはどのくらいですか?
A厚さは20mm以下、ドロップは2mm(公式)です。細かいmmの数字は公式に記載がありません。重さは公式の表記で約220g(色によって180gの表記もあり)、27.0cmの実測で194gという報告があります。
Qフルマラソンやハーフマラソンで使えますか?
Aおすすめしません。クッションが少なく、レビューでも「フルマラソンには向かない」「10km以上は走らない」という声がそろっています。10km以下のレースや、トラックでの練習に絞って使うのが向いています。
Q短距離(100m〜400m)の練習に使えますか?
A使えます。国内のレビューには「短距離の選手にはどんな場面でもおすすめ」という評価があり、平らなソールでスパイクに近い感覚で走れるという声もあります。レースは基本的にスパイクなので、スパイクを履かない日のスピード練習に向いています。
Q後継のv2は出ていますか?
A2026年9月時点で、ニューバランスの公式通販で販売されているのはv1(品番MFCNPV1)で、v2の発表は見つかりませんでした。定価は14,850円(税込)です。
まとめ
フューエルセル パルス v1(FuelCell Pvlse v1)は、ソール厚20mm以下・ドロップ2mm・プレートなしの、自分の足で地面を蹴る感覚を養うための薄底シューズです。トラックの800m以上の規定にも収まる薄さで、短距離の選手の練習やスピード練習に向いています。サイズはいつもどおりで合うという報告がそろっています。
一方で、クッションが少なく、ジョグやロング走、フルマラソンには向きません。トラックのレースで使うかどうかは評価が分かれ、寿命も距離の報告はまだありません。ジョグやロング走の日は1080 v15、長めのテンポ走はRebel v5と組み合わせると、役割がはっきりします。
[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 現在は週2回の練習で、12月のハーフ120分を目指して再スタート中
この靴を履いている方は、Xで教えてください。
