【比較】Nike Pegasus 42レビュー|Novablast 6他と何が違う?

出典: ナイキ公式サイト

Nikeの絶対的定番デイリートレーナーPegasus 42は、シリーズ初のフルレングスAir Zoom搭載により、着地から蹴り出しまでの滑らかな重心移動を実現しました。従来の耐久性や安定感はそのままに、新しい足型の採用で足幅の窮屈さも解消された万能シューズの実力を徹底レビューします。

Review

伝統の耐久性と安定感はそのままに、
フルレングスのAir Zoomが弾む万能靴。

特におすすめなランナー

  • 1足でランからジムまで幅広く使いたい
  • 過度な沈み込みのない安定感が欲しい
  • 長期間使い倒せる耐久性を重視する
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まずは結論とスペックから

このシューズがどんな一足なのか、評価と基本データを先に押さえます。

総合評価4.0

驚きより信頼。圧倒的な汎用性が光る秀作

日々のジョグからジムまで幅広くこなせる、隙のない万能デイリートレーナー。

クッション性3.5

沈み込みすぎず、確かな接地感と適度な硬さを残す設計

反発・推進力3.5

強烈な弾みはないが、フルレングスAirが滑らかに前へ促す

安定・サポート4.5

低めのスタックと適度な硬さのフォームがブレのない足運びを生む

耐久・寿命4.5

堅牢な高耐摩耗性ラバーとReactXの組み合わせで寿命が長い

もくじ

Nike Pegasus 42 基本スペック

Pegasus 42の最大の変更点は、これまで前足部とヒールに分割されていたAir Zoomがフルレングスへ統合されたことです。新しい足型の採用で、つま先まわりのゆとりも改善されました。

Nike Pegasus 42
Nike Pegasus 42(画像:Nike公式サイトより)
価格17,600円(税込)
重量(メンズ)約281g(メンズ27.0cm片足/公式)
ミッドソールReactXフォーム + フルレングスAir Zoom
アッパー2層構造エンジニアードメッシュ
スタック / ドロップヒール37.0mm / フォア27.0mm(ドロップ10.0mm)
アウトソール高耐摩耗性ラバー(3ゾーン分割ワッフルパターン)

前作 Pegasus 41 からの進化

結論として、Pegasus 42で一番変わったのはAir Zoomの配置です。前作まで前足部とヒールに分かれていたユニットがフルレングスにつながり、着地から蹴り出しまでが一続きの動きになりました。

走った体感としては、前作で感じられた踵とつま先でのクッションの分断感が消えたことが一番の違いです。着地から蹴り出しまでの体重移動が滑らかになり、前足部の突き上げ感も和らぎました。あわせて足型が変わったことで、長年ペガサスを避けてきた「つま先が窮屈」という声にも応える形になっています。

各パーツの構造

ミッドソール

Pegasus 42 ミッドソール
Pegasus 42 のミッドソール(画像:Nike公式サイトより)

ベースには環境負荷が低く耐久性と反発性に優れる「ReactXフォーム」を採用。最大の進化は、その内部に挟み込まれたフルレングスAir Zoomユニットの配置です。従来は前足部とヒールの2箇所に独立して配置されていましたが、今作では足の骨格の動きに沿って湾曲した1枚の長いユニットとして、ヒールからつま先までつながっています。さらにシューズのサイズごとにAir Zoomの厚みと内圧を調整しており、体格の違うランナーでも沈み込みと反発のタイミングが合うよう設計されています。

アッパー

Pegasus 42 アッパー
Pegasus 42 のアッパー(画像:Nike公式サイトより)

新しい足型「MR-10 2.0ラスト」をベースに、2層構造の軽量エンジニアードメッシュを採用。外層は通気性を確保するために粗く編み込まれ、内層は摩擦を減らす滑らかな質感です。中足部はシューレースと連動したホールド力を持たせつつ、つま先まわりには前作以上の余白を確保しています。分厚いアンクルパッドとシュータンが足首を固定するため、横方向の踏ん張りが必要なジムでのトレーニングにも対応できます。

アウトソール

Pegasus 42 アウトソール
Pegasus 42 のアウトソール(画像:Nike公式サイトより)

伝統的なワッフルパターンを刷新し、役割ごとに接地面を最適化した3ゾーン設計へ変わりました。外周部には硬度が高く削れにくい高耐摩耗性ラバーを厚めに配置し、前足部には路面を掴む細かなテクスチャーを敷き詰めています。一方、摩擦の少ない中足部からヒール中央にかけてはラバーを配置せず、ReactXフォームを露出させる溝を設けることで、重量増加を防ぎつつ屈曲性を確保しています。

RUNTOKU / 万能デイリー

Nike Pegasus 42
Nike

Pegasus 42

万能デイリー
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買う前に知っておきたいこと

サイズ感・実際の使用感・耐久性と、寿命を伸ばす履き分けの考え方です。

サイズ感はどう?

先に結論を言うと、いつものサイズで問題ないという声が大半です。前作まで指摘されていたつま先の窮屈さは、今作でかなり改善されています。

いつものナイキと同じサイズでOK

  • 足幅(ワイズ):新しい足型でトゥボックスが広がり、指先が動かせる空間が確保されました。
  • 甲の高さ:標準的。シュータンが肉厚でアンクルパッドもしっかりしているため、甲まわりのホールド感は強めです。
  • 他ブランドとの比較:アシックスなどの標準幅を履いているランナーでも、違和感なく同じサイズに移行しやすくなりました。
  • 特記事項:ワイドモデルの展開もあるので、幅が気になる方は店頭で試し履きしてから判断するのが確実です。

実際に履いたランナーの声

海外の著名レビューサイトや国内のランニングブログを横断すると、評価は「目新しさはないが、日常のあらゆる場面で頼りになる」という点でほぼ一致していました。

つま先部分が広くなったおかげで足が締め付けられる感覚がなくなり、長時間履いても快適なフィット感だ

#前作からの乗り換え

フルレングスのAir Zoomにより、かかとからつま先への体重移動が非常にスムーズで、適度な押し出しを感じる

#体重移動#前作との比較

ランニング専用ではなく、旅行先での散歩やジムでのトレーニングにもそのまま使える万能さが素晴らしい

#普段履き#ジム併用

一方で、次のような気になる声もありました。

最近のスーパーフォームに比べるとReactXは反発力が低く、重量も相まってスピード練習では重たく感じる

#スピード練習#重量

前足部のスタックハイトが薄めに感じるため、フルマラソン級の長距離を走ると衝撃が足に伝わりやすい

#フルマラソン#前足部

夏場など気温が高い環境では、肉厚に作られたシュータンやアンクルパッドのせいで靴内が熱く感じることがある

#夏場#通気性

どのくらい走れる?耐久性の目安

Pegasusシリーズが長年支持される理由のひとつが、この耐久性の高さです。デイリートレーナーの中でも、かなり長く使えるほうに入ります。

削れにくく、ヘタりにくい。長く使えるタイプ

早くヘタる平均的長く使える
  • 摩耗の激しい外周部に硬度の高いラバーを厚く配置している。削れやすい場所を狙って補強しているため、アウトソールが先に寿命を迎えにくい。
  • ミッドソールのReactXフォームは、超軽量なスーパーフォームに比べて圧縮に強い。反発を追求した素材ほど早くヘタるが、この素材はその逆の設計思想で作られている。
  • アッパーが2層構造で、外層が引き裂きと摩耗を受け持つ。ソールが残っているのにアッパーが破れる、という壊れ方をしにくい。

履き分けの重要性

前のセクションで触れたとおり、履き分けは1足あたりの寿命を伸ばす一番現実的な方法です。ただし理由はそれだけではありません。

履き分けの4つのメリット。1つ目、シューズの寿命を延ばす:1足に負担を集中させず、複数のシューズを使い分けることでそれぞれを長く使いやすくなります。2つ目、練習内容に合わせられる:ジョグ・テンポ走・ロング走など、目的に合わせてシューズの特性を変えられます。3つ目、足への刺激を変えられる:クッション性や反発性の異なるシューズを使うことで、毎回同じ刺激になりにくいのもメリットです。4つ目、シューズを選ぶ楽しさ:「今日はこのシューズで走ろう」と選ぶ楽しさも、ランニングを続けるモチベーションになります。

JOG

毎日のジョグ・ジムワーク

Nike Pegasus 42

適度な厚みと安定した接地感があり、スピードを求めない毎日のルーティンからウォーキングまで幅広くカバーできます。

LONG

疲労抜き・ロング走の日

Nike Vomero 18

超厚底構造とZoomXフォームが極上の柔らかさを提供し、長距離でも着地衝撃から脚を守ってくれます。

SPEED

ペース走・インターバルの日

Nike Pegasus Plus

軽量なボディと全面ZoomXフォームが高いエネルギーリターンを生み、速いペースの維持を楽にしてくれます。

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他の選択肢と比べてみる

練習メニュー別の相性と、ライバル2足との違いから最終判断します。

どんな練習に向いている?

結論から言うと、Pegasus 42が最も輝くのはデイリージョグです。突出した個性はありませんが、あらゆる路面や体調に寄り添う万能さがあります。

デイリージョグ

適度なクッションと耐久性、クセのない自然な足運びが日々の練習に最適。

リカバリー・LSD

安定感は高いが、超厚底モデルのようなマシュマロ級の柔らかさはない。

ペース走・テンポ走

重量とReactXの控えめな反発では、スピードを維持するのに脚力が必要。

スピード・インターバル

確かな接地感はあるが、絶対的な軽さとバウンスに欠ける。

レース本番

完走目的なら十分だが、タイムを狙うならカーボン搭載モデルが有利。

ライバルシューズとの比較

同じ用途で比較されやすい2足と並べてみます。

Pegasus 42と比較したいシューズを選ぶ

ASICS Novablast 6 との違い

Novablast 6は、ヒール41.5mmの超厚底でありながら253gという軽さを両立し、2層のフォームが生むトランポリンのような反発力が魅力です。Pegasus 42と比べると28g軽く、ジョグからテンポ走まで軽快にペースを上げやすい設計になっています。対するPegasus 42は、反発力や軽さでは譲るものの、グラつきの少ない安定した接地感と、ジムでの筋トレにも兼用できる汎用性で勝ります。弾む楽しさと軽快さを取るならNovablast 6、安定感と万能性を取るならPegasus 42です。

HOKA Clifton 11 との違い

Clifton 11は、マシュマロのような柔らかいCMEVAフォームと、スムーズな体重移動を促すロッカー構造を備え、脚の保護に特化したモデルです。重量はほぼ同じですが、着地衝撃の吸収性ではPegasus 42を上回ります。一方のPegasus 42は、Cliftonほどの転がり感はないものの、Air Zoomによる適度な硬さを持った反発と、路面の感覚を掴みやすい設計により、自分の脚で踏み込んで走る感覚を好む層に向いています。脚の保護を最優先するならClifton 11、自分の脚で走る感覚を重視するならPegasus 42です。

よくある質問

Q新しくなったフルレングスのAir Zoomは、スーパーシューズのような強い反発がありますか?

A爆発的な推進力や跳ね返りはありません。Pegasus 42のAir Zoomは、足の裏を優しく押し上げて着地から蹴り出しまでの体重移動をスムーズにする「緩やかな反発と連動性」を目的として設計されています。

Q今作から足幅が広くなったと聞きましたが、これまでのワイドモデルとは違うのですか?

A標準モデルの足型自体が変更され、つま先部分の空間が広がりました。そのため、以前はナイキの靴が狭いと感じていた方でも、今作は標準モデルで快適に履ける可能性が高くなっています。

Q初心者がフルマラソンの本番用シューズとして使っても完走できますか?

A完走を第一目標とする初心者であれば十分に機能します。クッションが柔らかすぎず安定しているため、疲労が溜まる後半でもグラつきを防いでくれます。ただしタイムを追求する場合は、より軽量なモデルをおすすめします。

Qランニング以外の用途、例えばジムでのトレーニングにも使えますか?

A適度なスタックハイトと沈み込みすぎないReactXフォームにより、マシントレーニングや軽い運動には非常に適しています。ただし、バーベルを用いた高負荷なスクワットなどには専用シューズをおすすめします。

Qアウトソールの形状が変わりましたが、雨の日のグリップ力はどうですか?

A3ゾーンに分割された新しいアウトソールは、前足部にトラクション用の細かな加工が施されており、濡れた路面でのグリップ力は高く評価されています。ただしマンホールや白線の上は滑りやすいので、注意して走ってください。

まとめ

Pegasus 42は、「1足でジョグからジムまで幅広く使いたい」ランナーにとって、かなり有力な選択肢です。フルレングスAir Zoomによる滑らかな走り心地と、新しい足型によるストレスのないフィット感で、何も考えずに玄関で選べる安心感があります。何百キロ走っても削れにくいアウトソールの耐久性も、日々の練習を支える大きな武器です。

一方で、スーパーフォームのような強い反発や、マシュマロのような柔らかさは意図的に排除されているのも事実です。スピード練習でタイムを狙いたい場合は物足りなく感じるはずなので、その場合は無理に1足でこなそうとせず、軽量モデルとの2足体制を検討したほうが結果的に満足度は高いはずです。

RUNTOKU / 万能デイリー

Nike Pegasus 42
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この記事を書いた人
じぇーぱぱ

[プロフィール]

  • ラントク運営 じぇーぱぱ
  • 中学、高校時代は100mを専門に活動
  • 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
  • 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
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