日々のランニングで「もっと快適に走りたい」「足への負担を減らしたい」そう思っていませんか?でも、どのシューズを選べばいいか分からない…そんな悩みを抱えているランナーも多いはず。
厚底シューズは数多くありますが、日々のトレーニングを快適にサポートしてくれる、まさに「万能」な一足を見つけるのは簡単ではありませんよね。
「HOKA ONEONE リンコン4」は、HOKAのランニングシューズラインナップにおいて、軽量性とクッション性の絶妙なバランスを追求し、ランナーにスピードと快適性の両方を提供することを目指す「ライトウェイトデイリートレーナー」として注目されています。
このレビューでは、「リンコン4 サイズ感」、走行性能、「リンコン4 耐久性」、HOKAファミリー内の比較からライバル比較まで徹底解説。進化したミッドソールフォームや軽量性がどのようにあなたの走りを変えるのか、具体的なユーザー体験を交えて紹介します。HOKA クリフトン10、マッハ6、ボンダイ9、さらには他ブランドの主要モデルとの比較を通じて、あなたに最適なシューズかどうかを明らかにします。
- 軽量性とクッション性の絶妙なバランスを追求したライトウェイトデイリートレーナー
- 重量は約228g(メンズUS 9サイズ)。アップグレードされたインジェクションEVAフォーム、ドロップ5mm
- スタックハイト:ヒール36-37mm / フォアフット31-32mm
- 日常のジョギングからペースを上げたトレーニング、ハーフマラソン程度のレースまで幅広い用途で真価を発揮
おすすめランナーは
- 軽量性と反発性を求めるランナー
- ランニング初心者から経験者まで、幅広いレベルのランナー
- ニュートラルプロネーションのランナー
- 特定の体重範囲(例:85kg以下)のランナー

[プロフィール]
- ラントク運営 じぇーぱぱ
- 中学、高校時代は100mを専門に活動
- 中学:全国大会出場 高校:東海大会出場
- 現在は市民ランナーとしてサブ3を目指して活動
- Xアカウント@runpapa06としても活動
HOKA ONEONE リンコン4 レビュー
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HOKA ONEONE リンコン4 詳細スペック

「HOKA ONEONE リンコン4」は、その設計において軽量性とクッション性のバランスを追求した、多くの技術的特徴を備えています。
以下に主要スペックをまとめました。
価格 | 14,890円(税込) |
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重量(メンズUS9) | 約228g |
重量(ウィメンズ) | 約218.29g |
ヒールスタックハイト | 36-37mm |
フォアフットスタックハイト | 31-32mm |
ドロップ | 5mm |
ミッドソール素材 | アップグレードされたインジェクションEVAフォーム(CMEVA) |
アウトソール素材 | ラバーEVA |
アッパー素材 | エンジニアードダブルジャカードメッシュ |
安定性タイプ | ニュートラル |
発売日(日本) | 2024年7月16日 |
楽天市場 | 価格をチェック |
前作からの進化ポイント
「リンコン4」は、前モデルから全面的に改良が施されており、リンコンシリーズの核となるコンセプトをさらに進化させています。
最も注目すべきは、 ミッドソールのフォームがアップグレードされた点 です。インジェクションEVAフォーム(CMEVAの一種)を採用することで、前バージョンよりも柔らかく、かつ反発性も同時に向上させています。これにより、クッション性と反発性が同時に向上しています。
スタックハイトが3mm増加 し、より厚いクッション層が実現されたにもかかわらず、その驚くべき 軽量性は維持 されています。メンズUS 9サイズで約228gと非常に軽量に設計されており、ランニング時の足運びの軽快さに貢献します。
アッパー素材も改良され、 エンジニアードダブルジャカードメッシュ が採用されました。これにより、より足に吸い付くような快適なフィット感と、高い通気性が実現されています。パッド入りのタンも快適性を高めています。
アウトソールに関しても、ラバーEVA(ゴム引きEVA)の使用とポッド状のアウトソールデザインにより、耐久性とグリップの向上が図られています。特に摩耗しやすいゾーンには「Durabrasion Rubberアウトソール」が戦略的に配置されています。
リンコンシリーズは過去には「スピードトレーナー」と分類されていましたが、リンコン4ではその特性が「ライトウェイトデイリートレーナー」へと戦略的に再定義されています。スタックハイトの増加とフォームの改良は、日々の走行におけるクッション性と耐久性を向上させつつ、レスポンシブな感覚を維持することを意図しています。
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HOKA ONEONE リンコン4 性能とサイズ感
「リンコン4 レビュー」として、その性能とフィット感を詳しく見ていきましょう。

アップグレードされたミッドソール技術

リンコン4のミッドソールには、 アップグレードされたインジェクションEVAフォーム が採用されています。これはCMEVA(Compression Molded EVA)フォームの一種で、製造工程で密度と硬度を精密に調整することで、前バージョンよりも柔らかく、かつ反発性も向上させています。ミッドソールは二層構造となっており、これにより衝撃保護と安定性が高められています。
また、HOKA独自の「スムーズなMeta-Rocker™ジオメトリ」が搭載されており、効率的な足運びとスムーズな重心移動を促進します。リンコン4のロッカーは過度にアグレッシブではなく、自然なローリングモーションを提供することで、ランニング中のスムーズな移行をサポートします。
通気性と快適性を両立したアッパー

アッパーには、 エンジニアードダブルジャカードメッシュ が採用されており、高い通気性と軽量性を実現しています。パッド入りのタンと、より足に吸い付くような快適なフィット感に調整されており、長時間の着用でも快適性が持続すると評価されています。
アウトソールの耐久性

アウトソールには、ラバーEVA(ゴム引きEVA)が採用されており、ミッドソールと一体となってクッション性とトラクションを提供します。ポッド状のアウトソールデザインにより、グリップ力が向上していると報告されています。しかし、このラバーEVAの使用は、軽量化に貢献する一方で、従来の耐久性の高いラバーアウトソールと比較して、耐久性に懸念があるという意見も一部で見られます。特に摩耗の激しい部分では、比較的早期に摩耗が見られる可能性があると指摘されています。この設計は、リンコン4が特定の価格帯と軽量性を優先した結果であるため、最高の反発性や長期的なアウトソールの耐久性を求めるランナーには、より高価なモデルが適している可能性があります。
リンコン4 サイズ感:快適なフィット感のためのポイント
リンコン4は「トゥルー・トゥ・サイズ」とされていますが、一部のレビュアーからは、HOKAシューズ特有の「狭めのフィット感」を感じるという意見も寄せられています。特に足幅が広いランナーは、ハーフサイズアップを検討するか、ワイドモデルの選択が推奨される場合があります。この差異は個々の足の形状によるものであり、購入前に試着することが望ましいとされます。
他メーカーとのサイズ感比較
提供された情報では、HOKA リンコン4と他メーカーの代表モデル(アシックス ノヴァブラスト5、ナイキ ペガサス41など)の具体的なサイズ感の比較は詳細に述べられていません。HOKAのシューズは、メーカーやモデルによって同じサイズでもフィット感が大きく異なるため、必ず店舗で試着し、可能であれば少し歩いたり、軽く走ってみたりして、自身の足型に合うかを確認することをおすすめします。
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HOKA リンコン4のパフォーマンスと推奨される使用シーン
「HOKA ONEONE リンコン4」の実走ベースでのレビューをお届けします。その特性から多様なランニングシーンで活躍できるシューズです。
おすすめのペースと走行距離
リンコン4は、軽量性とクッション性のバランスに優れているため、日常のランニングやジョギングに最適です。特に「オールアラウンド」なデイリーランナーとして、快適な履き心地を提供し、日々のトレーニングをサポートします。
また、適度な反発性を備えていることから、スピードを出したい練習会やテンポ走にも対応可能です。特に5kmから10km程度の短い距離や、ハーフマラソンまでのミドルディスタンスにおいて、その軽快な特性が最大限に活かされるでしょう。推奨されるペースとしては、約5:00/kmが挙げられています。
長距離、特にフルマラソン以上の距離での適性については、38kmのロングランでも十分なクッション性を提供すると報告されています。しかし、より効率的な足運びや、終盤での疲労軽減を重視するランナーにとっては、よりロッカーが強調されたシューズや、さらなるクッション性を備えたモデルが好まれる可能性もあります。長距離でのエネルギーリターンは、カーボンプレート搭載モデルや、より高反発なフォームを使用したシューズに劣る可能性も指摘されています。
シューズの履き分け戦略
リンコン4は、その汎用性の高さから、ランナーのシューズローテーションにおいて重要な役割を果たすことができます。
- リカバリーシューズとして: 非常に軽量で快適な履き心地であるため、ハードなトレーニング後のリカバリーランにも適しています。足への負担を軽減しつつ、スムーズな足運びをサポートします。
- レースシューズとして: カーボンプレート搭載シューズのような爆発的な推進力は期待できないものの、ランニング初心者のレース用や、スピードよりも快適な完走を目指す長距離レースでの使用も検討できます。しかし、記録更新を目指す上級者には、より特化したレースシューズの選択が一般的に推奨されます。
- トレーニングにおけるリンコン4の役割: クッション性と軽さのバランスが取れているため、普段使いのジョグから、週に数回のペースアップ練習まで、幅広いトレーニングで活躍する「万能な一足」として機能します。特に、普段履いているシューズが重く感じるランナーにとって、リンコン4は軽快な選択肢となるでしょう。このシューズは、日々のトレーニングに活気をもたらし、さまざまなペースに対応できるため、ランナーが多様なトレーニングを行う上で非常に有用なツールとなります。
HOKA リンコン4におすすめのランナー
HOKA リンコン4は、特定のランナープロファイルに特に適した特性を持っています。
最適なランナータイプ
- 「軽量性と反発性を求めるランナー」:リンコン4の最大の特徴の一つは「とにかく軽い」という点です。軽量でありながら、十分なクッション性と適度な反発性を兼ね備えているため、軽快な足運びを好み、かつ足への負担を軽減したいランナーに最適です。
- 「初心者ランナーから経験者まで」:ランニングに慣れてきて「もう1足欲しい」と考えているランナー、あるいはマラソンでの記録向上を目指すランナーにも推奨されています。その快適な履き心地と汎用性の高さから、ランニングを始めたばかりの初心者ランナーにとっても「良いランニングシューズ」として推奨されています。
- 「ニュートラルプロネーションのランナー」:リンコン4はニュートラルシューズとして設計されており、過度なプロネーション(足が内側に倒れ込む現象)がないランナーに適しています。HOKA独自のActive Foot Frame™と広いベースが、足元を自然にサポートし、安定した走行を可能にします。
- 「特定の体重範囲のランナー」:リンコン4は軽量であるため、特に体重が重すぎないランナー(例えば、85kg以下)に推奨されることが多いです。ただし、ミッドソールのクッション性が向上しているため、より幅広い体重のランナーに対応できるようになっています。
推奨されるペース帯
リンコン4は、日常のランニングやジョギング、ペースアップ練習、テンポ走に対応でき、約5:00/kmのペースが推奨されています。
使用を避けるべきランナーやシーン
- 「最高の反発性や長期的なアウトソールの耐久性を求めるランナー」:リンコン4は軽量性と価格を優先した設計のため、より高価なモデルのような特性は期待できない可能性があります。
- 「極端に体重の重いランナー」:最大限のクッション性と安定性を求める場合は、HOKA ボンダイ9のようなよりクッション性の高いモデルが適している場合があります。
比較分析:HOKA リンコン4と競合シューズ
HOKA リンコン4の特性をより深く理解するためには、HOKAファミリー内の他のモデルや、他ブランドの主要な競合シューズとの比較が不可欠です。
HOKAファミリー内での比較
HOKA クリフトン10との比較
- クリフトン10はHOKAの「定番デイリートレーナー」であり、リンコンよりも厚いミッドソールによる深いクッション性と、長距離での優れた快適性が特徴です。日々のランニングや30分以上のジョグ、ロング走に適しています。
- リンコン4はクリフトンよりも軽量であり、よりレスポンシブな走り心地を提供するため、短い距離やペースアップ練習、スピードを出したい練習会に適しています。
- 使い分け: 日々のジョグやリカバリー、ロング走にはクリフトン10、スピードを出したい練習や、より軽快な感覚を求める場合はリンコン4が推奨されます。
HOKA マッハ6との比較
- マッハ6はHOKAの「軽量スピードトレーナー」のフラッグシップモデルであり、より反発性の高いスーパークリティカルフォームを採用しているため、リンコン4よりも弾むような、よりエネルギッシュな走り心地を提供します。ウォーミングアップやダッシュ練習など、より速いペースでのトレーニングに特化しています。
- リンコン4はマッハ6よりも軽量ですが、ミッドソールの密度が高く、マッハ6のような顕著な「弾む感覚」は少ないとされています。
- 使い分け: マッハ6はスピードを追求するトレーニングに、リンコン4は日常のジョグからテンポ走まで、幅広いペースに対応できる汎用性の高さが魅力です。
HOKA ボンダイ9との比較
- ボンダイ9はHOKAのラインナップで最もクッション性が高い「ウルトラクッション」モデルであり、「マシュマロのような」非常に柔らかい履き心地が特徴です。高いクッション性からウォーキングや軽いジョグ、リカバリージョグ、長時間の立ち仕事に適しており、特に自重が気になるランナーや横ブレが気になるランナーにおすすめです。
- 対照的に、リンコン4はボンダイ9よりも大幅に軽量で、よりレスポンシブな走り心地を提供し、スピードを出したい練習や日常のランニングに適しています。
- 使い分け: 長距離のLSDやリカバリージョグ、ウォーキングにはボンダイ9、より軽快に走りたい日常のランニングやペースアップ練習にはリンコン4が適しています。
他ブランドの主要モデルとの比較
リンコン4は、その優れた軽量性とクッション性のバランスで知られていますが、市場には同様に高いクッション性や汎用性を提供する競合モデルも存在します。ここでは、Adidas Adizero Evo SL2、New Balance FuelCell Propel v5との比較を通じて、リンコン4の市場における位置づけを明確にします。
- Adizero Evo SL2は、Lightstrike Proフォームをフルレングスで採用しており、非常に高いエネルギーリターンと弾むような感触を提供します。リンコン4と同様に軽量で汎用性が高いですが、より高い反発性とレースシューズにインスパイアされたアグレッシブなロッカー形状が特徴です。
- リンコン4がより自然な乗り心地を提供するのに対し、Adizero Evo SL2はより「速く走る」感覚を重視するランナーに適しています。
New Balance FuelCell Propel v5との比較
- Propel v5はFuelCellフォームとTPUプレートを組み合わせることで、推進力のあるソフトな履き心地と高いエネルギーリターンを提供します。リンコン4と同様に軽量で汎用性が高く、価格も手頃です。
- Propel v5はTPUプレートによる「弾む感覚」が特徴で、リンコン4がより自然な乗り心地を提供するのに対し、Propel v5はより推進力のあるライド感を求めるランナーに適しています。
HOKA リンコン4と主要比較シューズの比較表
モデル名 | 用途(デイリー/テンポ/リカバリー/レース) | クッション性感覚(低/中/高/最大) | 安定性タイプ(ニュートラル/スタビリティ) | 重量(メンズ) | ドロップ | 商品リンク | |
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HOKA リンコン 4 | デイリー、テンポ、ショート~ミドル距離レース | 高 | ニュートラル | 228g | 5mm | 楽天市場 | |
Adidas Adizero Evo SL2 | デイリー、テンポ、インターバル、5K~ハーフマラソン | レスポンシブ、ソフト | ニュートラル | 224g (US 9.5) | 6mm | 楽天市場 | |
New Balance FuelCell Propel v5 | デイリー、オールデイウェア、テンポ、スピードワーク | ソフト、推進力 | ニュートラル | 280g (ブランド) | 6mm (ブランド) / 6.7mm (ラボ) | 楽天市場 | |
HOKA クリフトン 10 | デイリー、ロング走、ペース走 | 高、バランス | ニュートラル | 275g | 8mm | 楽天市場 | |
HOKA マッハ 6 | スピード練習、ウォーミングアップ | バランス | ニュートラル | 283g | 5mm | 楽天市場 | |
HOKA ボンダイ 9 | ウォーキング、リカバリージョグ、ロングジョグ | 最大 | ニュートラル | 297g | 5mm | 楽天市場 |
他のランナーの口コミ メリットデメリット
メリット
- 「とにかく軽い」のに十分なクッション性がある。
- クッション性と反発性のバランスが良く、軽快な足運びができる。
- 日常のジョギングからペースアップ練習まで、幅広い用途に使える汎用性の高さ。
- 足に吸い付くような快適なフィット感と高い通気性。
- 比較的リーズナブルな価格で「グレートバリュー」。
- 38kmのロングランでも十分なクッション性を提供。
デメリット
- アウトソール(ラバーEVA)の耐久性に懸念があり、摩耗が比較的早い可能性がある。
- HOKAシューズ特有の「狭めのフィット感」を感じるランナーがいる。
- 長距離でのエネルギーリターンは、カーボンプレート搭載モデルやより高反発なフォームのシューズに劣る可能性。
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まとめ

「HOKA ONEONE リンコン4」は、HOKAが誇るクッション性と軽量性のバランスを極めて高いレベルで実現したデイリートレーナーです。
- 軽量性とクッション性の絶妙なバランスが、日常のジョギングからテンポ走まで幅広いシーンに対応。
- アップグレードされたミッドソールフォームにより、反発性と快適性が向上。
- 高い汎用性で、初心者から経験者まで、様々なランナーのトレーニングをサポート。
このシューズは、特に軽量性とクッション性の両方を重視し、日々のランニングに活気と快適さをもたらしたいランナーにとって理想的な選択肢となるでしょう。そのコストパフォーマンスの高さも魅力の一つです。
リンコン4を軸に、自身のランニングスタイルや目的に合わせて、スピードトレーニング用やレース用シューズとの履き分けを検討することで、その真価を最大限に引き出し、より快適で充実したランニングライフを実現できることを強く推奨します。